FC2ブログ
陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
暗中模索

話の骨組みは大体出来ていて、登場人物の性格などもあらかた固まっている。

冒頭部分もオチも決めてある。

それでも、何故か書く事に取りかかれない状態。


話の雰囲気、文体や構成は書いている内に整ってくるんだけど、何かも一つ決定的なピースが決まっていないわけです。

いわゆる話の『核』ともいえるもの。一番書きたいシーンや、セリフであったりする。

これをどうやって見つけるのか、作れば良いのか、未だにそのコツが分からない『神のみぞ知る』我ながら実に不便なもの。


あとどれくらい書けば、このコツが分かるのかなぁ。

もどかしいものです。

スポンサーサイト
生理的なもの

ヒトに食われる人間を見ながら、焼肉食べるのもフツーになった。斧で頭を叩き割られる人間を観つつ、しゃぶしゃぶも食える。

繊細とか情緒が無いというより、別の形に変化した感じですね。

と、言うわけで、本日の夕食はイベリコ豚のステーキとナスの揚げ浸し、ウズラ卵の燻製と赤ワイン。

材料費、しめて700円。ワインは500円。

イベリコ豚は味が濃いので、赤ワインの方が合うわね……などとほざきつつ『呪怨・劇場版』を観賞。

……甘く見ていた。


食べながら観られるか?」が私にとって、ホラー映画の恐怖の物差しです。

血塗れなんか、すでに慣れっこ。そんな私でしたが……ああ、まさかこんな落し穴が。

物語冒頭、ヒロインがホームヘルパーとして訪れる家です。呪いの発祥の家でもあるんですが、ああああ、この家の中と来たら。

『汚家』です。

床を汚すゴミ、歪んだ額縁、茶色の染みのある布団。

人の生活の生々しさ、その不潔さを見事に表現した場面に、ワインの味が変わる。


「恐怖」それもホラーの材料ですが、もう一つの死角『嫌悪感』それに気がついた。

汚い部屋……それも一種の恐怖だわ。

埃と抜け毛が積もる、足の裏に付着しそうで、素足で歩きたくない床。ワケの分かんない虫が飛び、床を走る。そして何といっても臭い。トイレから台所か、水気とカビを含んだ臭いは、出どころそれ自体がコワくて、特定したくもない。


人の恐怖の核はそれぞれ。でも、私ににとっては確実な「嫌悪感」それは収穫です。


ちなみに、知り合いの警察官の告白によりますと『人間の死体は平気なのに、スーパーで売っている尾頭付きの鯛の目がイヤだ』そうです。


人の恐怖のツボって、ホントに解りません。











作品とシアワセ

多感なお年頃にはまり、その後、己の人格形成というか趣味に多大な影響を与える作品というモノがあります。

ちなみに、1980年代はアニメ漫画黄金期、この時代を生きた大人はその傾向強いです。


ちなみに、数年前、現在金融機関副支店長が異動前に私に残した最後の言葉は『ガンダムのスターダストメモリーは観るべきです!』でした。

現在会社員管理職、過去のアニメ好き多数。


子供だった当時は、アニメは子供の娯楽でしかなく、メジャーであっても完全な陽光のもとではなかった。

『銀河英雄伝説』出版当時は、結構マイナーな作品でした。

銀河三国志、長年にわたる戦争が続く「民主主義」と「独裁国家」に属する、タイプが違う戦争の天才二人、そして一見中立派でいながら、経済力を独占しようとする第三勢力の思惑。

幼馴染の美形軍人二人の友情、でもこの二人は上官と部下でもある、禁欲と規律のBLと乙女心をつつきまわす関係であるとか、敵軍にも美少年美女ぞろぞろり。

耽美だけではなく、政治的なイデオロギーとか、反戦、そして平和と戦争を、人類の歴史観から探る骨太さも兼ねた作品。


アニメやタカラヅカにもなっています。でも、また再び十年以上の時を経て、違う監督作品のアニメ化、映像となって商業化に乗せられる。

すごく嬉しいですね、自分の好きだった作品に、商業として通じるくらいのファンが今でもついていている、そう認められたようで。


初めて読んで、大好きになって数十年後。また色々な絵や表現となって目の前に出て来てくれる、当時愛していたキャラクターが目の前で動き回るこの多幸感。

家の中で鑑賞しつつ、きゃーと叫んで転がっています。


年代を超えて「きゃー」と叫べる作品に出合えた、この幸福よ。

でもその一方、ジークフリート・キルヒアイス。彼のおかげで私の理想の男性像が決まってしまった。

(赤毛のハンサム・有能・性格温厚・幼少時に出会ったお隣の年上の美少女に『弟をお願いね』その一言を死ぬまで守り通す。ちなみにお願いされたその弟は、戦争の天才で絶世の美形)

現実にいてたまるか、そんな理想像を作ってしまったこの作品。


いろんな角度で、人生に影響が出てしまった。

凄い作品です。


名作の条件

結末も知っているし、その道中もキャラクターも、もうアタマに入っている。

それでも、一定のサイクルで読み直す作品。もうストーリーどころか、風景やセリフまで知っているのに、定期的に読み返したくなる。

ジャンルは関係なし。

受賞もベストセラーも関係なし。


『闇金ウシジマくん』を読み返しているのですが、これは読むと陰鬱になる。金に振り回される人間、搾取する側される側のセリフが、かなーり心に痛いです。

人生の暗部ど真ん中に拳を突っ込まれ、かき回されている気分。

そして、部分的に散らばる、イヤなリアリティ。

ヤンキーの交友関係って、中学生でお終いなのか……高校とか大学、職場で更新されることはなくて、十代の先輩後輩関係が、ずっと続く訳か。

わあ、先輩後輩の中は、互いにかばい合ったり助け合ったりという無償の関係じゃあないのね。

弱肉強食、理不尽な関係です。これを読み、ヤンキー予備軍が絶滅することを祈る。



残念なのは、これを心行くまで語り合う仲間がいない事です。

リアリティ

動画配信サービスに足を踏み入れることになってしまった。

近所のTSUTAYAが無くなったせいよ。私の映像生活は、今後どうしようというの……と泣きぬれていたら、リラックマのアニメーションがネットフリックス独占配信を始めた。

天の助けか悪魔の陥穽か分からないけど、リラックマのせいで堕ちるならまあ良いやと、月に1200円の動画生活。


オリジナルの映画に、ホラーもあるので観ています。ああ、やっぱりホラーは「1人ずつ惨殺」が基本ねと思いつつ、食事しながら観ていたのが『ザ・リチュアルいけにえの儀式』

長年の付き合いである男ばっかり5人グループ。酒場で飲みながら、男たちのバカンスの計画を話し合っていたのですが、帰りにスーパーに寄り道したした際、1人が強盗に巻き込まれて殺されてしまう。

その場にいた仲間の一人は、彼を見殺しにする羽目に。

それから半年後、男4人グループは死んだ仲間を偲び、彼が行きたがっていた山へ行くのです。しかし、ハイキング途中に1人が怪我。目的地までショートカットのルートに予定変更、その途中にある森に入ると、木にぶら下がる腹を割かれた動物の死骸を発見。

嵐に襲われ、避難した無人小屋にはおかしな偶像を発見、おまけに皆、悪夢を見てうなされる始末。

どうもこの森は変だ、早く逃げ出そうと、遭難すれすれハイキングが始まるのですが……さあ、彼らを狙う襲う謎の怪物が!


……へえ、と思いました。

現役感満載年代の中年男だらけ、女が出ないホラーって珍しい。

普通なら、この男4人グループは、若い男女二人ずつのカップル同士になるんだろうな。

黄金パターンから、少しズレただけで妙なリアリティ。


ところで、黄金どころかブルーダイヤモンドにまで昇華した怪談パターン「肝試しに行った廃病院から、何か持ち帰ったら『返して』と家に電話がかかってきた」ですが、これも最初はリアリティがあったからこそ、ここまで広まった怪談なんだろうなと。

リアリティのある怪談は、伝播するうちに「黄金パターン」というものになるのか。

それって良いのか悪いのか。

うーん(悩)