陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
塾の当日
さて、本日合評ですよ。

提出した作品の良しあしに審判が下される!
しかし、審判は作品だけではない。

合評ですからね。
他の方の作品も読み、そして批評しなくてはいけません。
個人的な好みもありますが、それでも自分以外の作品に対し、どれだけ客観的、かつ的確に批評が出来るか。
はっきり言って、私はこっちの方が怖い。

だってさ~、あまりに的外れなこと言ったら『コイツの指摘は聞く価値無し』ではないですか。
第一、相手の作品に対しても失礼だしさあ。

まあ、総評は先生がまとめて下さるので、安心して批評できるといえば、そうですけどね。

さて、ちゃんと読もう……






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塾の前日

さて、大阪怪談落選作品をちゃんと用意し、購入した挿絵も入れる。

塾生の皆さんの課題を入れて、おお、いかんいかん、ネトラジ用のICレコーダーも入れなくては。

もしも忘れたら、ネトラジ収録が出来ない。非難ゴウゴウどころか破門ですね。

そして、夜明けまでの飲み会用グラス。

ふふふ、ローソン限定、ポイントをためてもらったリラックマよ。

しかも先着50名様よ。


……と、まあそんな感じで前日の支度をしているのですが……合評と大賞落選作品比較という、実に豪華絢爛、私の魂を犠牲にしてこそ出来る、凄まじい授業。

これは聞く価値ありますわよ。

さあ、私の骸(落選)を乗り越えてお行きなさい。


「すっげえこき下ろされるな、こりゃ」


書いたものを読み返しつつ、明日への気力補充に紅白饅頭を二色、二つとも食べながらとりあえず笑っておく。

短編って、長編と比べて凝縮というか、瞬間勝負だからなあ。

短いから簡単ってことは無いのよ。

狭いスペースに、いかに効率よく場面を配置するか、短くても伝わる的確な描写や言葉を使うか。


そんなことを考えているついでに、言われたことを思い出しまして。


どうも私は、傍目で見れば、現在書いているジャンルと、向いているジャンルが食い違っているらしい。エグイ描写が出来たって、怖いとはまた別物ですからねえ。


えーそうなの?

じゃあ色々書いてみるか。




創作『人生』ままならない

書かなきゃな、と思っている話がありまして。


本人は一生懸命頑張って、しかも悪い奴じゃないんだけど、何だか人間関係とか考えとかが、周囲とボタンを掛け違い状態なもんだから、最終的に仕事の生きがいは失うわ、同棲していた恋人には去られるわ、同僚からは白い目で見られるわ。


最後、一番最悪と言える結末を選ぶんだけど、それを知った『一番嫌いだった奴』は、主人公に対して罪悪感を抱くどころか「ぷ」と笑ってそれでお終い。

そんなお話。


書きかたによっては、酷く嫌な感じにできないか……とひねくり回していました。

しかし、絵が浮かばない。

これ!!という場面が浮かばない。

この「核」となる部分が出来たら早いんだけどね。その周囲に話の肉付けが出来るから、何とかなるんですけどねえ。


ところが、です。

最近私は気が付いた。

話を考えるにあたって、頭に浮かぶ話の『核』が、必ずしも今書きたいと思っているもんじゃないことを。よくあることでしたよ……作劇塾課題作品の続きを考えなくちゃならんのに、なんで違う話の『核』が浮かぶんだ?

うわああ、『MUST』『WILL』の優先順位の差は大きいぞ。


ですけどねえ、いくら今は必要でもない話の核であっても、一応形にしとかなきゃ落ち着かない……そこで書いてみたんですけど。


作劇塾の大先輩でいらっしゃる落語作家様にお見せした瞬間、殴られたらどうしよう……


ちなみに、題名は『丑の刻参り』です。


迷走しているなあ。








書けない理由

確か、大竹しのぶさんだったと思うのよねえ。

明石家さんまさんと離婚した時のセリフだったか「一日が25時間あればいいのに」

子供のころはピンときませんでしたが、大人になった今はよく分かる。


はて、何でこんなに時間が少ないのだと考える。

そりゃ、仕事はしてますよ? でも最近残業ないしさ、定時で帰ってるよなあ。

家事? 日中人はいないから、掃除は一週間に一度ね。夕食、今日はカレー作り置きよ。カレーは毎日食べても飽きないらしいし。

ああ、先週はホワイトシチューね。

その前はトマトシチュー……もういい、やめておこう。


課題の提出は終わったから、この週は書きそびれていたものとか片付けようと思っていたんだが……大脱走を見ようと思っていたんだけど、気が付くと寝る時間になっています。

ネットサーフィンも、塾生のブログと天気予報とリラックマをチェック、ニュース見るくらいよ。

ほとんどしないぞ。せいぜい30分。


本? 読書? いや、前よりも読むペースは減っている。

この週は、ゾンビ論とデルモンテ平山のゴミビデオ大全を読みふけっていたくらいで……


いえ、いけません。何とかして原因、もとい、無駄な時間をどこで使っているのかちゃんと考えないと。でないと、いつまで経っても何もできやしない。

来週は課題に取り掛かるから、またもや映画も本も制限です。


ええと、家に帰って来て、夕食温めてパンだの野菜だの切りまくって約15分で食卓完了。

亭主と食べた、と。

ああ、観たいと思うテレビが無いから、映画観ていたんだよね。

今日は『ロッキー3』『マッドマックス怒りのデスロード』

亭主は私が留守中、毎回これを観ているらしいが、俺にとってこの作品は何度観ても飽き足らない。観るぞと言い張って、この二本立てで、だらだらだらと。

おかげでイチゴ大福3個も食べてしまったわ。


……ん? 二本立て?


おとついは、そういえば『ロッキー』『ロッキー2』

で、その前は……『スペクター』

ええと、ルパン三世もだな。最新作、舞台がイタリアの奴。


おいまてよと思い起こす。

映画一本、何分だ? 二本立て?


見えてきた……愕然とする私。

そりゃ時間も無くなるさ。


亭主よ、キミが元凶か。







最終章:世の中ホントに冷たい

金曜日、塾に行ったら先生に睨まれる。


「ブログ読んだで。賞取ったならとにかく、落選したから亭主へ向かって宝石買えって何やねん」


ほほほ、美しいものを見て心を落ち着かせるのです。

宝石の輝きによって、女は慰められるのよ。あ、別にダイヤモンド以外でも良いですよ。

ルビーならビジョン・ブラッドね。サファイアはコーンフラワーブルーでよろしく。

「俺が亭主ならマジ切れする」

それならちっとは慰めをと、文句ぶうぶうの私に、先生は口を曲げる。

「あのなあ、クソミソカスのボロカス言われて、発奮するもんやろか」

それどころじゃないですよ。クソミソカスのボロカスのオタンコナスですよ。


「世の作家志望は、独りで書いて、落ちても独りで落ち込むしかないんやぞ。ボロカス言ってくれる仲間がいることを、有難いと思わんかい」

と、いうわけなのか……金曜の夜から土曜の明け方にかけての、恒例の飲み会は

『祝!大阪てのひら怪談大賞、春の大感謝祭!』

『ダブル落選フェア!2017」

……うーむ。


なんて週末も過ぎて、やって来ました月曜日の今日。

職場のキャビネットで書類整理中、部長に声をかけられた私。

珍しいですねえ、いつもは商談だのご出張だのと、あまり課の中にいらっしゃいませんが。

そういえば、明日も東京へご出張でしたね。

「いやさ、課長と主任から話を聞いてね」

怪談の賞は残念だったねえと部長。

「その話を聞こうと思ってね」

おや、あのお二人から?

……この私を慰めてやってくれって意味か? それともアイツを何とかしろという苦情か?

そんなことを考えましたが、常日頃『公私問わず、何かあれば相談しなさい。話を聞くから』

そう仰っている部長です。部下の生活管理。管理職はこうでなくては。


最初の二人、私的感情入れまくりの主任に、慰め方が微妙な課長でしたが、この部長なら『残念賞』に東京出張のお土産くらいは買ってきてくれそう。

そうなったら、うさぎやのどら焼きをよろしく。

……という思惑の中で、しくしくと話す私。頷く部長。


「ふーん、そういえば、自分怪談好きだもんねぇ、夜中から朝までやってる怪談のイベントがあるって本当? そこへ行って、本も買っているんでしょ?」

はい、その通り。

イベント内容を詳しく聞きたがる部長。

「でもボク、怖くて聞けないなあ」


会話は続く。

「映画もホラー大好きらしいじゃん。血がドバドバ出るゾンビとか、13日の金曜日とかよく見ているんでしょ? あんなの観て、晩によく寝られるねえ。怖くないの? そんなに好きだから、怪談書いて、投稿までしたのか。すごいねえ」

そうなんですよと頷く私。

成程ねえと無邪気に感心する部長。


「そんなに好きでも、やっぱり落選するんだねえ」

……ちょっと、ぶちょう。


「好きなだけじゃ、ダメなのかなあ」

……おい、おっさん。心は完全漂白。


部長は笑顔で席へ戻る。

もしかして私のところに来た目的は『部下の生活管理』じゃなくて『単なる好奇心』なのか。おいコラ部長。


結局、慰めは得られなかった私。でも、悟りは開いたわ。

世の中ホントに冷たい。

まあ、そんなもんか。