陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
調べものの迷宮

作中に出てくる自治会長サラリーマンのために『自治体の危機管理マニュアル』を読んでいる私ですが……あああ、書く時間がすり減っていく。

この本一冊だけでは、少々不明な点も多いので、実際にパンデミックが起きたら国はどう国民を避難させるのか? とインターネットで調べもの。


うーん……関係省庁で、新型インフルエンザ対応の机上訓練(緊急時の対応ルールが定まった段階で、災害状況を想定して机上で対応、あるいは対応を模擬する形式の訓練)はされていますね。

でも、このシナリオは『新型インフルが発生した他国へ、早期封じ込めのためにタミフル輸送』『その国へ渡航禁止』ちょっと違うのよねえ。


調べても調べても、やっぱり前例がないとピンとこないんですよ。

そりゃそうだ、人喰いウィルスなんか流行されてもかなわん。


そうねえ、脳内内閣総理大臣になったつもりで書いてみるか。


ど、いうわけで、この私が治める大日本帝国のある小さな市のご町内にて、人喰いウィルスが発生したらどう対応し、事態を収束させるか。


……町ごと焼き払っておくか。



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絶賛悩み中

ナイト・オブ・ザ・リビングデッドの王道展開を繰り広げようとした我が課題。

「インターネットやSNSが普及した現代じゃ、無理があるで」

 そう、あの話は、あの状況下に陥った主人公たちの、周囲の情報量が不足している、というところにも肝があるのよね。


そして、閉塞空間。

大抵は廃屋か自宅ですね。変わり種でスーパーマーケット。

外国の避難生活って、災害よりも戦争の方がクローズアップされていて、どんな機構になっているのか、とんとよく分からないんですね。

リーダーはどうやって決めるとか、組織としての命令系統はどうだとか。


で、図書館から借りて来たのが『自治体の危機管理マニュアル』

災害時における、自治体の動きや対応をどうするかという内容です。

まー主人公が自治会長ですから、リアルな動きをさせるためには読んどかないかんだろう。


それにしても、まさかご町内バイオハザードを描くのに、自治体マニュアルを読むとは思わなかった。


……どこへ行くのかしら、この課題の展開の行方は……?



駄文更新

それは裏六甲の山の中。


私はあの時、所持している飲料水がほとんど残り少なくなっていた。後はコップ一杯くらい。

飲料水の自販機が置いてある、休憩ポイントまであと500メートル。

これを何とかしてもたさねば。

照りつける太陽。

滴り落ちる汗。喉が渇いて仕方がない。この水を一気に飲み干せば、また乾きがくることは明白。


山登りのトラブルで、熱中症や脱水症状は、下手したら命取りです。

山の中で誰かが通りがかってくれるとは限らないし。


「……で、そこで流れている沢の水を飲んだんですよ」

社内での昼食です。私と同席しているのは、仲良くない女性上司、我が主任。

「ここ脱水症状起こすわけにはいきませんから、リアル六甲のおいしい水って事にしましたよ。ついでに顔を洗って、頭に水をかぶって冷やしましたわ」

「確かその後、キミ、川に落っこちたんだっけ?」

「ほほほ、しかもですよ。後で川の傍に看板がありまして、読んでみたら『この川の水は飲料に適していません。大腸菌うようよです』なんて書いてやがるの。ははは、大腸菌うようよを飲んじゃいましたよ。大腸菌で顔を洗っちゃって、お肌のコンディションも心配ですよ」


しかも、その川べりでカエルを踏みそうになるのでした……うわわ、飲んだのはカエルの泳いでいた水……


「もう、山登りは秋までストップします。カエルと大腸菌をセットにして、山に立ち向かおうとは思いません……しかも日焼けしちゃうし。日焼け止め塗っても焼けるなんて、山の紫外線の強力っぷりは、敵軍の連合艦隊ですよ」


唐揚げ定食を食べながら、しくしくと訴える私。

「根性無し」主任。

そうは言われてもねえ、と私。


「お肌と胃腸とカエルには勝てません」

「何が『山登りとモノカキ、どっちを愛しているんでしょう』だ。つくづくキミの愛は自分本位だな。いいかね? 愛というのは、陶酔と喜びのみが存在しているとでも思ってんのか? 愛とはそのモノを直視し、現実として受け入れる苦しみもあるんだぞ。相手に対する幻想と現実を重ね合わせ、己のココロを修正していく作業が愛というもんであろうが。キミの言っている事は、幻想のみたらふく食って、現実を直視しない、正にマンガ読みすぎ妄想肥大の女子高生の頭の中だぞ。ご都合主義という名の高原に、ハッピーエンドいう肥料を垂れ流した変なお花が狂い咲きじゃね? 山好きとは、大腸菌もカエルも蛇も紫外線も、全てひっくるめて愛している、もっと器の広い人種だ。何がお肌だ、オタンコナス」


相も変わらず、ボロカスですな……負けず嫌いがうごめくではないか。


けっ、分かったよ、誰が止めるかよ。

登ってやるよ山。

今年中にアルプス登るぞ、文句あるか。


と、言い返そうとした私に、主任はトドメ。


「さてはキミ、王子様はトイレ行かないと思っているタイプだろ」


すげえな、主任。当たり前じゃんか。


そう言う訳で、あと一回は登ります。


次は大量に水を持って行こう。

そしてカエルのいない山を目指すぞ。


さて困った

SNSとインターネットがここまで普及した後の『パンデミック』はどんなものになるのか?


忘れ去られたキャラクター、人喰いイケメン男子高生をどうやって扱うか?

スリーサイズオール100も忘れちゃいかん。


提出課題に、ありとあらゆる「どうしましょ」要素が積み上がり、今日も山に逃げてみた私。

やっぱり、あれですよ。家のパソコンの前で、いくら考え込んだって浮かばないじゃん。

ならば気分と環境と景色を変えてみようぜ。何か思いつくかもしれない……という可能性にかけてみたんですが。


やっぱり、悩み事を抱え込んで、山道歩いちゃ危ないですねえ。

沢を渡ろうとして川の中に落っこちるし、飛び石で滑って川の中に落っこちるし、下りの坂道で足を滑らせて、あおむけに転倒するし……でんぐり返った視界には、樹々の間から見える空。あらま、いい天気だわと呑気なもんですけど。

カエルを踏みそうになること二回。何度靴の裏を確かめたか。イタリア製の高級品で殺生はイカン。


で、結局……浮かんだのかい?

そう聞かれるとツラいです。


次のジンクス、あそこにこもることで、過去にいくつもの解決策と展開を思いついた、職場のトイレに賭けよう。



塾のあっち側

合評。


土曜日、朝の6時30分、ご町内に響き渡るサイレンと避難放送。

自治会長はとっさに思いだす。そういえば、今日は町内会の避難訓練の日だったことを。

「さては、避難訓練の時間を間違えてサイレン鳴らしたな!」

マズイ、誤報を真に受けて、避難所へ向かう住民がいるかもしれない。

自治会長たる自分が、その場へ赴いて誤報の説明をしなくては。


「どうせ土曜だし、家族で一緒に行こうよ」


家を飛び出す自治会長サラリーマンの後に続く、その妻子。

かくして、一家は避難所の公民館へ。

しかし、道中の様子が妙だ。カラスは飛びまくり、人気はない。火事らしきものが見えるのに、消防のサイレンが聞こえない。そして、どこからともなく流れてくる妙な臭気。


公民館に到着する一家。

公民館へ避難してきていた住民たちは、この避難サイレンは何事だ、何の災害だと自治会長に詰め寄るが、自治会長も、事情を解明しようにも、行政や関係局に連絡が取れない状況。


その時、公民館の外から、妙な男が……?

手に持っているのは『趣味の悪い巾着袋』。

しかし男は、それを突然公民館の窓に投げつけるのでありました。

ガラスが割れて、転がる生首……

愕然となる自治会長たち。

展開ははナイト・オブ・ザ・リビングデッドです。


「あのさー、何だか違和感があんねん」

先生、首をかしげる。

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッドは、1960年代や」

モノクロですね。

「今とは時代がちやうねん。多分、公民館に集まった住民はスマホやパソコンで、現在の情報を得ようとするで。それをしようとせえへんのが、なんかなあ……そして、この世界観の中では、今世の中はどんな状況なんや?」


それです。

困ったことに、今のところゾンビ映画は『パンデミック発生初期』のシーンがあるのはあんまり無いんですよ。大体、パニックはすでに始まっていますね。


一応、何本も観ているんだけどなあ……パニック発生前を描いたもので、やや近いのが『スリーデイズ・ボディ・彼女がゾンビになる3日間』か? いや、ちょいと違うわ。


『28日後』は、事故に遭って昏睡状態だった主人公、目を覚ましたら世界が変わっていた……だしなあ。

SNSやインターネットがここまで普及してからの、パニックはどないなものになるのか?

「山に登っている場合やないな」

ふふふと先生。

呻く私……こりゃ参った。まさかこんなところで情報ツール過多の世の中に悩むとは。


「いっそ、時代設定を昭和にしようか……?」

道を切り開くより、迂回する策を取ろうとするのは私の悪いクセです。

「まあいいや、何か思いつくだろ」

もう一つの悪いクセ「世の中甘く見過ぎ」を始動することにしました。

その時に、頭の後ろから聞こえて来た先生の言葉。

「あのなー、自分のブログの『クマ劇場』面白くないな」

「……」

「ぐちぐち愚痴を垂れ流している文章ほうが、おもろいわ」


……そう言う訳で、一夜明けた今日、これからやけ酒飲んで、すき焼き大会です。


ぶー。