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陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
駄文更新・人形とホラー

書いているのは人形をテーマにしたホラー。


もちろん、我が家のブリュンヒルデちゃんをモデルにする。(見た目など)彼女は由緒正しいフランスの人形工房のレプリカドール、青い目に金髪ふわふわの美少女。モデルに不足はない。

さて、と図書館から資料も借りてくる。

本屋で探したんですけど、意外と無いのよアンティークドール関連本。数十年前はブームがあったらしいんですがね。結構展覧会イベントとかあったような気がするけど、今は聞かない……というか、骨董好きの分野でも、結構マニアな趣味なのかもしれない。

そういうわけで、神戸のドールミュージアムに足を運び、骨董祭に出店しているお店の人に話を聞いて、人形の素材や顔立ち、着ているドレスのイメージなど固める。


さて、ホラーの主人公ドールのモデルにされたブリュンヒルデちゃん。

彼女は以前、着物を作る約束を破った私の夢枕に立ち、うそつきとブーたれた過去がありますが、今回のホラーのモデルに関しては、夢には出て来ない。

ふむ、お許しが出たか。

安心したその時、ふとイヤな想像が浮かぶ。

書いたは良いけど「へたくそ! 面白くない!」と夢枕に立たれたらどうしよう。





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モデル

書いていて気がつくことはよくあります。

「あ、このモブキャラの名前を考えていない」

「お、そう言えば主人公の職業どうするかね」

「う、シマッタ、この流れだとオチまでのつじつまが合わん」

色々ございますが、今回「あ、しまった。考えるの忘れてた」は、主人公の生命線というか、依存先の相手の設定。

特に、下手なモデルがいるもんだから、バレないようにというか、己の良心が痛まない程度の匙加減で書かなくてはいけません。

丸ごと拝借するのは、どうも芸がない……気もする。いや、そういう芸もあるんだろうけど。

しかし、こういう時に残念なのは、私自身は会社員、あんまり色々な職業を知らないという事。

知らない、という事はアレンジが難しいわけです。

知人や友、家族で頭に浮かぶのは学校関係者に保険会社に販売員、地方公務員……これ以外の主人公の職業設定が難しい。

どういうタイムスケジュールで働くのか、帰宅はいつごろか、仕事の繁忙期は? 閑散期は? どんな年代やタイプが同僚に多い? 必要なスキルは? 働きながら何を考える?

これはリアルに聞かにゃ、分からん。

うう、各職業にまんべんなく友だちが欲しい。


最近、求人雑誌をじっと見つめる事が多くなっています。

少なくとも、給料の目安に働く時間帯は出ているし。


そして、たまに面白そうな仕事が出ていて、ちょっと転職を妄想したりする。





パニック物

と、ある世代は、映像文化に非常に有利です。

子供の頃、金曜ロードショーとかテレビ番組がございまして、名作がめちゃくちゃ放映されてました。

次の日に学校休みだから、土曜ロードショーはお家の決まりの就寝時間オーバーでも、親の公認で見ても良かった記憶がある……そして月曜日、カサンドラ・クロスの感想を、クラスの子と話していた記憶がある。

我が友は、お父さんの影響とロードショーのおかげで西部劇がスキ、クリント・イーストウッド好き。

我が上司の副支店長は、「恐怖の報酬(クルーゾー版)」「サスペリア(アルジェント版)」など、フツーに話が出来ます。


そういうわけで、私の映画の好みはロードショーによって育ったわけで。

特においおい、この状況をどうやって脱出するの? 的なパニック物は好き。


て、わけで見たのは『エアポート2015』エアポートシリーズは1970年からございまして、飛行機という密閉空間や、空港という中で起きる非常事態による、スカイパニック、どんちゃん群像劇って感じです。

実を言うと、ダイハード2を観て、これもエアポートシリーズ……と思ったけど、まあ置いといて。


え~、ロンドン行きの飛行機が、謎の乱気流に巻き込まれ、なんと1940年のフランス上空にタイムスリップ!

いきなりパリの空襲を見せつけられて、動揺する乗客たち! 一番早く事態に気がつくのは、外を飛ぶ、ドイツの第二次世界大戦にしか使われなかった戦闘機と、窓の外の地形に気がついた歴史学者二人だったりする……。

しかし、機長はそんな状況分析後回し、ここが1940年だろうと関係ない! 彼の使命は「乗客を無事に降ろすこと」このために、たまたま通信が繋がった相手、連合軍の下っ端通信士ナイジェル君と情報共有をし、何としてでも無事に着陸しようと頑張る!

ところで、あれ? この次元ではダンケルクが失敗しているんですか?

40万人の兵士虐殺? クリストファー・ノーランの立場は?

ここで、何でこの民間機がタイムスリップを引き起こしたのが、神さまのいたずら目的が分かります。


良作です。

期待するもの全てが入っている。

飛行機内で内乱、ここが1940年なら、ヒットラーを倒せると主張する乗客。殴りつけて制する二人の軍人さん。

「失敗したら、枢機国に我々の未来のテクノロジーが奪われる」

ケガしても頑張る副操縦士、機体の修理に協力する、居合わせた乗客のエンジニアたち。

民間機のパイロットなんだけど、戦闘機の攻撃をテクニックで退け、切り抜ける機長!

そして、謎の民間機を助けるために頑張る、第二次世界大戦中の下っ端通信士。

通信に芽生える機長との友情!

そして、オチ!

「君も(第二次世界大戦を)生き抜けよ」その後の下っ端通信士はその後……おや、キミはあの人か。

無事に戦争を生き延びて、この時代には、孫にお土産持ってここにいたのか、成程。

第二次世界大戦は、執拗に民間機を落とそうとしたドイツですが、現在に戻り、緊急着陸を試みる主人公たちの飛行機。その民間機の救助と避難の対応に、ベルリンのテーゲル空港は非常に優秀。

昔のドイツはキライだけど、今は好きと副機長遺に言わしめたほど。

戦後から今、現在の友好が身に染みる。


B級ですけどね。

設定も何も、金がかかっていなくても、面白いが全てだ。


パニック物って、製作費もありますが、アイディア勝負の部分がでかいし。

その点、アタリハズレがない……そう思いたい。


泣き

カキモノの最初の一話がようやく終わった。

書いては書き直し、書直しては書き直し、10歩あるいて9歩下がるようなものでしたが、何とか終わり。ああ、何でこんなに時間がかかるんだ、話自体は単純なのにと頭を抱える。

書き終えたら一度プリントアウト。

紙で文章を見直し、削ったり書き加えたりで、これで一日が終わり。

有難う三連休です。しかも雨です。

晴れたら散歩だバーゲンと、誘惑に流される私に、神さまが『家で書けよ』と仰って下さっているのか……と思う事にする。


こうしていると、気が楽な完全趣味小説が恋しくなりますね……読者目線とか分かりやすい表現とか、あんまり考えなくても良いのでやりたい放題。

もちろん手直しはするけど、趣味ですからね。しかし、監視員と指導員がいないプールで泳いでいても、水泳は巧くならない。


だけど、書きたいなあ、完全趣味。

でも完全趣味を書いていたら、ちゃんとしたのが書きたくなる。

人間って、どんな状態が一番快適なんでしょうねえと、書いている最中は毎回考える課題です。


しかし、一番の悩み事は。

……これってホラーだけどさ、確かにあったら厭だけど、これで良いのかホラー。

書いていたら、何だかシュールな話になってしまった事です。

どっちかというと……

『ダイナー』観まして。

え~、原作の小説というのはある意味完成形でして、それを映像化するわけだから、小説のどこかを改変したりつなぎ合わせたり、省略したりとある訳で。

そこで監督の個性が出てきます。


さて、観たんですが……あらま、何だか少女漫画。

監督の蛭川実花さんの写真とか、映画の『ヘルター・スケルター』のあの色彩センス爆発! 赤を基調にした台湾の代表的な花模様、客家花布を思わせる色合いです。

店の「キャンティーン」桜の花とキッチュな壁。そして、演出に学芸会的な場面を使っての、ヒロインオオバカナコの回想とか、モノローグとか、えらく実験的。

何だか漫画的なんだよなあ。彼女と主人公、ボンベロの会話とか、殺し屋が男装の女性であったりとか、人が殺されて床に倒れるシーンではバラの花びら散るし、殺された殺し屋が川に浮かんでいるシーンは、何だか『オフィーリア』です。

ここまで違ってくると、かえって楽しくなってくる。どこかタカラヅカ、何だかミュージカル。

そして銃撃戦には、あ、マトリックス……と呟く私。


原作と切り離して考えたら、楽しいもんです。


ラスト、店から一人脱出したオオバカナコは、行きたかった外国で店を開き、ボンベロと犬の菊千代がやってくるのを待っている……のですが、ああやっぱり。

こういう終わり方なら、私は犬と一緒に店の前に立つ、男の足をアップに映して話を終わらせるが。

このラストで、この映画は少女漫画だという考えを強くしたワタシ。


原作では、独りで脱出したオオバカナコが店を開くのは同じですが、風景が全く異なる。

キャンティーンで逞しくなった彼女は、砂地が続く平野で、ドライバー相手のダイナーを開店します。荒っぽい客にも平気で対応する、名物な女主人。

店の開店前、夜明け前の静かな道路を見ながら、ボンベロと菊千代を待っています。

二人の生存の暗示と、カナコの強さを描いて終わるラスト。


実は、原作のラストの方が大好きです。