陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
ネットショッピング……

我が幼少期を振り返ると、買い物の形はかなーり変わってきております。

現物を生の目でなく、映像などで確かめてから購入する……まだ就職したてのころ、会社に通販のカタログが良く届いたものです。先輩たちと回し読みしていました。

数年前まではテレホンショッピングや通販が主流だったんですが、今はネットショッピングだもんね。


いいですねえ、気になるものや欲しいものを検索すれば、買い物かオークションか、どちらかで見つけることが出来る。

町中をさ迷い歩くことなく、クリックかタッチではい、終了。

素晴らしい、今では絶版になっていて、古本屋行脚をしても見つけることが出来なかった小説や、この銀河系で私以外買わんだろう、したがって入手不可だろう思っていたアニメのDVDも、見事に手に入れた……。


一方、怖いこともある。

酒を飲んで、ネットのオークション眺めていたら13代柿右衛門の茶器セットが出ていて、『新品20,000円! おおっ安い』ついクリック、入札。

酒が覚めてから、頭を抱える……オイ、安いよ、確かに安いですよ……急須と湯飲み5個のセットの13代柿右衛門にしては安すぎますよ。百貨店で10万近いの見たことあるぞ。真贋大丈夫か? つうか、ウチはもう急須は10個と、湯飲みはその倍あるぞ。


最終日までの2日間、このままでは落札だよ不用品に20,000円と頭を抱えていましたが、幸いなるかな、入札最終日に誰かが競り落として下さいました。

ああ、マイセンのティーポットもあったっけ。

あれも酒を飲んで、気が大きくなって「やっすいじゃーん」と30,000円入札したんだよなあ……ありがとう、31,000円で落札してくれた人。

マイセンの人形150,000円の入札も、飲み会から帰った後だったな。わーい、天使ちゃんだカワイイと、ご機嫌で入札。

バカモノ! 百貨店では40万する商品ったって、15万は15万だろ、高額商品は生見て買わんかい! と周囲から非難ゴウゴウ。

アンティークは特に、生で見て買えと言う基本を、酒のせいで踏み越えてしまったわ。

じゅうごまんじゅうごまんと、最終日まで、どれだけ眠れない夜を過ごしたか。

どこかのお金持ちのおかげで、落札せずに済んだけどさ。


そして、今。

酒を飲んで、ネットオークションにまた入札。

ビスク・ドールです。お顔は1800年代おフランス、アンティークドールでは有名な人形メーカー、ブリュの顔立ちによく似た可愛い女の子。

4,000円だ。何があったとしても傷は浅い。

成長したわね、ワタシ。


この場合、金額ではなく、酒を飲んでネットオークションするという行為自体が問題なのであるという指摘は却下させて頂きます。






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塾の裏側

合評。

早く書き上げてしまえとお言葉。

「大体、どれだけ時間かけとるねん」

「一年半です」

「一気に終わらせろ、そして怖いものを書け」

怖いものを…‥って、これもホラーだったんだけどなと内心呟く。

惨殺、スプラッタを扱っても、必ずしも怖いとは限らない、という言葉を、この作品で証明してしまった訳ですか。ある意味、実験的作品だよなあ。

さて、次は本格派、純粋ホラーか。どんな話を書こうかな。


そして、飲み会ですが、塾長の元教え子、現役プロ作家の方々がいらっしゃる。

賞の事や、受賞者のお話、そして作家生活のお話を聞く。その中で、かなり勇気づけられた話もあり。

そうか、そうなんだ。あんまり悩んでもいかんわ。

まだ修行という道であっても、時には立ち止まりかけたり、考え込んだりすることもありますが、それもまた、道歩いているんだからそのオマケだろ、と思わせて下さいました。

やっぱり、プロは凄い。

この場を借りてお礼を申し上げます。有難うございます。






カレーの立場

先日、不幸に襲われる。

家に帰ったワタシ。さて、夕食を支度をしようと台所へ。

そこで目にしたモノは……

「カレーが腐っていたんですうぅぅぅ」

しくしくと訴える、職場の昼食タイム。

作ってから3日目のカレー。昨夜一日だけ火を通すのを忘れて、コンロの上に放置していたんですが、まあ夏前だから大丈夫だと油断していたのです。

「100g400円のモモ肉使っていたのに~」

口々に怒られる。

「カレーにそんな良い肉使うんじゃない!」

あれ? お怒りポイントそこですか。

「カレー粉にまみれりゃ、どんな肉だって同じカレー味よ!」

「塊なんて贅沢!薄切り使え、薄切り肉!」

「大体、カレーは冷蔵庫に残った食材を一掃する料理でしょうが。何を入れてもいい料理に、高級食材を入れてどうする!」

ちなみに、皆さん、カレーの箱に書かれている分量通り、ニンジンと玉ねぎ以外は材料の通りには作らないそうです。

「余った野菜や食材入れる。大根とか厚揚げとか入れたり」

「余ったソースやドレッシングも、隠し味として全部投入」


先日の新聞コラムで、レトルトカレーの出荷量がカレールーを上回ったとかあったっけ。

カレーをコトコト煮込むという風景が、家庭料理の最主力選手が消えるのかなと、コラム主はお嘆きでしたが、コラム主は男性。

台所の主の立場から見れば、『家庭内在庫一掃献立』として、カレーを煮込む風景はそう簡単には消えない気がする。

しかし、大根か……うーん。


『富江』再読

そうそう、この作品はリアルタイムで、しかも楳図賞の佳作作品として、雑誌に掲載されたのをリアルタイムで読んでいるんですよ……「うわ、スクリーントーンを全然使わない、オールハンド。すっげー独特の絵柄だ」そして、斬新とシュールを掛け合わせて二倍にしたようなラストも覚えています。


その後、たまに雑誌に掲載されているのを読んでいたりしましたが、ちゃんとこうやってコンプリートで読むのは初めてね……てわけで、伊藤潤二傑作集の『富江上下巻』

人々を魅了し、男を狂わせる絶世の美少女。

だけど、男たちは、深く愛した富江を惨殺する衝動を抑えきれない。そして殺し、バラバラにする。

富江のバラバラ死体は、やがて細胞が増殖し、それぞれの部分が一人一人の『富江』として蘇り、意志を持ち、自分を愛して殺す男を求め歩く。


実にシュール。

現実的には全くあり得ないんですが、その画力とストーリーの迫力で、怖いんだか笑うんだか、わからないくらいシュールな怖さ。

これも小説にはしにくい類かなぁ。

で、映像化にもなってますが、これが手を出しにくい。

設定は原作通りなんだけど、ストーリーがそれぞれオリジナルなんですよ。

原作には原作の面白さ、映像化には、『孤独のグルメ』のような、原作抜きで観ても違った楽しさを見せてくれるものなら良いんだけどさ。

『ベルサイユのばら』映画版のトラウマから抜け切れていない私。

原作が名作だと、特にその落差はでかいのよ。


トラウマ作品というのは、時間を無駄にした以上に、その後の行動に影響を及ぼす、これこそが害毒だと思う今日この頃。



視たのかな

家への帰り道。

夜でした。歩道を歩いていたのですが、後ろを歩く女の子が、やたらと気になるワタシ。

なんていうのかな、落ち着かないんですよ。

もう22時過ぎているとはいえ、フツーの住宅地だし、第一日常的、何も無し、いつもの事じゃないの。

夜道で、他人が後ろを歩いているなんてさ。


あんまり気になるので、何気を装い後ろを振り返る。

顔は見えにくいけど、女子高生かな。随分帰りが遅いのは、クラブの帰りかバイトの帰りか。ご家族心配しているぞ。

前髪は真ん中分け。ちょっと貞子チック。


おっと、信号だと立ち止まる。

後ろの方を何となく振り向く……と。

いない。

貞子チックだと、彼女を認めてから約5秒後の話であります。

「ずいぶん足が速い子ね、ははは」

そう言う事にしておこう。


何で至近距離だったのに、顔がぼやけて見えなかったのかとか、やたら背後が気になっていたのはなんでだとか、よく見れば制服が冬服だったとか。

己の疑問に対して封印する私。


しかしなあ、もうちょっと「見た!」という実感あるものにしてくれよ。

この話、プライベート怪談会じゃ弱いです。