FC2ブログ
陶磁器と文鳥
日々の雑文、カキモノをしている悩みなど
酒と意外な組み合わせ

もしかしたら、知らないのは君だけだと言われるかもしれませんが。


酒を止めよう……そう思った24時間後の職場にて。

「ゴルフの景品でワンカップ酒20本セットをもらったけど下戸だから飲めない、皆で持って帰れ」

1本130円のチューハイと、1本500円の安いワインしか飲まない私ですが、タダならと持ち帰り。

そして分かった……日本酒熱燗は、万能かもしれない。

何でも合います。肉も魚も野菜まで。

恐ろしいのは、タイムセール半額の総菜でも、アンコウなどの高級食材でも合う。

可愛いし、誰にでも話を合わせられる話題豊富なお嬢さんを思わせる。

しかも、高くない……月桂●は偉大ね。

そして驚いた。チョコレートにも合う。

チョコ食べて、酒を一口飲めば、カカオの香りと酒の香りが見事に溶け合うのです。これも高級チョコである必要性はない。

ポッキーは合いますよと、日本酒党の弁。

甘いものは食べないとか言いながら、社販のチョコを大量に買っていく彼の行動の意味が分かった。


ところでワインですが、ギョーザに合う。

赤でも白でも、どちらでも合います。よく考えれば、ギョーザって濃厚でもなく、かといってアッサリでもなく、だけどニンニクの香りと酢醤油の味が効いている。

実際、一時期病みつきになりまして、毎週100個以上のギョーザの作り置きを作っていました。


最後に、最近愛しているのは「水ナスの刺身」

水ナスを切って、醤油とわさびに付けて食べるだけですが、これがかなり美味い。

水ナスはシャクシャクした歯触りで、本当に微かだけど、リンゴのような香りがあります。


酒を止めようかと思いつつ、やめられないのは、こんな風にたまにある「肴発見」のせい。

これも運命と受け入れるべきか。





スポンサーサイト



ペット・セメタリー

ペット・セメタリー

亡くした死体を埋めれば、再び死者は復活する……という伝説の土地のご近所に、うっかり住んでしまった家族の悲劇。

最初に埋めたのは、娘の愛猫そして次は、事故で死んだ幼い息子。

だけど、蘇った死者は、生前のものとはかけ離れた邪悪な存在になっていて……という話。

『死の方が良かった』『生はイヤだ』

劇中、蘇ったある人物が漏らす言葉ですが、ひどく悲しいです。

もしかしたら、例え生者たちがどんなに嘆き、苦しんでも、悼まれる死者にとっては『死』安息の眠りなのかもしれん。


しかし、生者たちの立場からすれば、犯してもしょうがないさと思える悲劇。

愛している存在が亡くなったんだもん。絶望に堕ちている時「生き返らせる方法がある」という囁き声があれば、それに従うでしょうよ。

しかし、最近考える。

死と生に別れても、生は有限。いつかは会えるんだよなと。

もしかすれば、死とは失った存在ともう一度邂逅できる救済なのかねと。


そうとでも考えなきゃ、ぴいちゃんのために悪魔を召喚しかねん。私の場合。




うきうき気分

大人になると、娯楽の選択肢が増え、刺激に対する耐性もついてしまい、子供の頃に感じた『ウキウキ』な期待感や幸福感が少々レベルダウン……した気になっておりまして。

そうだろうなあと、思いにふける。

昔は娯楽自体が高かった気がする。VHSのアニメビデオが一本中古で7,000円くらいしたっけな。

大体、もらう小遣いや収入に対して、買いたいもんが高かったのよ。

先日、超大型電気屋さんの映像コーナーを眺めていたらヴィスコンティの「若者のすべて」ブルーレイが1,500円になっていて、流れてもいない涙をぬぐったっけ……買ったけど。


飢餓感と手に入れた高揚感は、やっぱり正比例しているものかと思ったもんですが。


先日の日曜の午後、図書館にて漫画本14冊を一気に借り、走って家に帰る。

いそいそと鍋の支度をして、日本酒を熱燗にしてページをめくる。

目の前に積まれた漫画。ダラダラと酒を飲みつつ漫画を読む。あのもの凄い幸福感よ。

なーんだ、飢餓感の問題ではなかったか。

娯楽の幸福感、豊かさというのは、あらゆる条件が合わさっての相乗効果らしい。休日と酒、ダラダラ。

そして、明日は仕事……という諦観も、一つのスパイスなんだろうな。







駄文更新:たまに妄想(美術館にて)

のこのこと美術館に行くことあり。


「ふっ……この企画展は誰も来るまいふふふのふ」

ある日に偶然絵のポスターが目に入り、ものすごく心が惹かれたんですが、名前を初めて聞く画家だった。

「初めて聞いたな~この画家」

なんて呟きながら、有給をむしり取り、更に人がいないであろう平日に行くわけですが、ところがどっこい。客、多し。

人と人の隙間から、体をねじ込み顔を突き出し、必死になって絵に目を凝らす慌ただしさよ。

ええ、アレは数年前に隣の市の美術館であった『鴨居玲』展です。スミマセン、申し訳ありません、ごめんなさい、私が無知でした。

しかし、その前でも後でも、美術館へ行くたびに「人の多さによる鑑賞ポイント争奪戦」はついて回る不遇です。

下手したら遭難しそうな広さの外国の美術館って、押し合いへし合いはあまりないのですが、しかし広すぎる。歩き疲れる。

特に、好きなタイプの絵に出合うと「ああ、畳の上でベタっと座ってこれを鑑賞したい」なんて思うのです。でも観客の川に流されていくのが運命。


外国映画で、たまに壁に絵画を隙間なく飾られた部屋のシーンがが出てきますが、あれの和室版が欲しい。

いいなあ、アルフォンス・ミュシャと鴨居玲と、若冲と応挙と、レンブラントにファン・ダイクにサルバドール・ダリにマルグリットを一面に壁に飾ってさ、中心にちゃぶ台でも置いて、酒飲みながらぼけ~と鑑賞。

美術館のイベントで、そんなのしてくれないかなあ。

酒を飲み、スルメだの赤ウィンナーだの、安いツマミを食べながら、絵画をダラダラ鑑賞するイベント。この際は高尚さも芸術論も無しで『このピカソ、見ている内に悪酔いしますよね』『我が子を喰うサトゥルヌスの絵って、ゴヤよりルーベンスの方が痛そうでイヤ」『誰だ!レディ・ジェーン・グレイの処刑を飾った奴! 可哀そうすぎて酔いが冷める!』

などど、超つまらない会話をしたい。

……結論。

金持ちになって絵を買いあさるしかないか。

思えば(個人的に)画期的

「ジョージ・A・ロメロ・偉大なるゾンビの創造者」を読んでいまして。

ゾンビ愛あふれ、ロメロ監督に憧れ、「リビングデッド」と「ゾンビ」で人生の方向が決まった人たちが語るロメロ監督評伝と監督作品。

私も今だに「リビングデッド」好きでたまに見直しておりますが、はて、私はこの映画のどこがここまで好きなんだろう……と、考え直すきっかけに。

初めて観た時、確かにもの凄い斬新感を感じた。

はて、どこだ……と考えてみて、おおそうだ。冒頭からココロ鷲掴みだったと思い出す。その話の展開がシンプルかつ、スピーディさに。


今まで観たホラーの展開は、「主役・モンスター」の姿は出さず、その痕跡を残すことで徐々にサスペンスを盛り上げていく展開でした。「サスペリア」「13日の金曜日」「ジョーズ」もそんな感じ。

それがですね「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は初っ端から飛ばしてくれます。

墓参りに来た兄と妹。兄が妹を不吉な冗談で脅かすのですが、その背後に現れる不気味な影!

観客の側から、アップになる男の汚れた背中。そのワンカットで分かる、男の異常性。


はい、ここから素敵なほどにトントン拍子です。兄が殺され、妹のバーバラは車で逃げる。逃げた先には一軒家。そこに逃げ込んでくる避難者たち、外には歪な動きをする、血で汚れた人たちが獲物を求めてウロウロ。

避難者同士の間で、どうやって逃げるのか争いが起きる家の中の閉塞感。

そして、リーダーシップをとっていた黒人青年の救われないラスト。

あの皮肉で苦い感じは、今までにない感覚でして。

今見ても、ホントに極上の単純、でもしっかり味が付いてる。

成程、今じゃゾンビは定番キャラクターですが、リビングデッドは今見ても展開は異色。

改めて、凄い作品だなあ。

スプラッター耐性があって良かった。でなきゃ、ホラー苦手とか言って見逃していたかもしれない。

ブルーレイを見ながら、感謝しています。