陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
塾の裏側・敗北・・・・・・
合評。

さて、安宿に潜伏していたは良いが、因縁の相手につかまってしまった感染者ヤンキー。
相手は元暴走族の頭で、ウィルス感染で死んだ弟の敵及び真相を知るために、感染者ヤンキーを探し回っていた男。
弟の死はこいつのせいだと復讐に燃える元・頭。
感染者ヤンキーを地下に拉致して嬲り殺し、ついでに殺人ビデオを撮影しようと彼に迫る・・・・・・感染者ヤンキーの危機!

でもなかったりして。

感染者ヤンキーに噛みつかれた男がウィルス感染。ウィルスが拡散、地下室は阿鼻叫喚。
うふふ、書きたかったのコレ。

そして、これを読んだ先生から、ついに冷酷非道な判決が下される!

「も、SFやめちまえ」
「ええええええええええっ」
「だってSF全然おもろないねんもん」

ホラーとSF、エピソードの完成度の差があり過ぎだそうで。

「80年後から来た軍人なんて全然つまらないし、女子高生ヒロイン役立たずだし、SF描写は面白くないし兵隊ごっこだし、読みたい気が起こらない」
・・・・・・あのー、塾に通って5年は経とうとしていますが、史上最高レベルの酷評ですよ。
いえ、私個人じゃなくて、過去現在と塾生全員の中で。

「も、ホラーでいこう、設定変更。そっちに行くべき」
「あのー、1年半は書き続けたこの話・・・・・・その2秒で終わりでしょうか?」
「前から言ってるやん」

もう絶対に動かんぞと先生の眼力。
ぶうぶう言ってみたけどダメでした。

「挑戦したかったんですがねぇ」
「始めから負け戦やって、俺が予想しとったやろ、その通りやんか」

聴覚の外側から、俺の予言は外れた事が無いと聞こえてくる。

・・・・・・分かりました。設定変えます。

ふふふふふ、だって保険かけていたんだもん。

カクヨムにアップしているもんね。こうすれば、合評とは別のところで書けるもんね。
と、言う事は、自分のやりたい放題書きたい放題。
わはははは、ラブレター乱舞が書けるぞ、お茶会でも何だって、ぬるい日常が書ける!
『やっぱり、最終回に任務の犠牲者はいるよなぁ、悲壮さアップを狙って、男子高校生軍人殺すか?』
なんて、飲み会で出てきたトンデモ案件も無し!

おーほほほほほほほ、こうやってゆずったように見せかけながら、ちゃっかりやりたいように抜け道は作っておく、それが大人の女の流儀!

と、高笑いしつつ。

・・・・・・で、どう変えるのさ、設定。

迷走のその先、ゴールは見えない。












スポンサーサイト
時事問題
女性の社会進出のせいだとか、男子の草食化のせいだとか、非正規雇用者の増大だとか、託児所が足りないだとか、ありとあらゆる理由が複雑に絡み合い、解決の難しい少子化問題。

その中で、賛否両論沸き起こったこの話題。
大阪の中学校長の講話内容です。

『女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります』

『なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです』

『女性が、こどもを二人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い」と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。子育ては、それ程価値のあることなのです』

実際に、この校長先生が話をしたときに立ち会った訳じゃないのでニュアンスも分からないし、表情も分からん。したがって、真意をちゃんとくみ取る事は出来ないのですが。

仰りたい内容は分かります。確かにそうです。夫婦二人の間に子供二人以上いないと、人口は減少するし年金問題も発生。

ただなあ、子供を二人以上生んで育てる事が、仕事でキャリアを積むこと以上に価値があると断定しちゃったことが、まずいよなと思うのです。

仕事の価値って、役目や職種よりも、働きの質や矜持の問題じゃないですか?

はっきり言うぞ、断定するぞ。

ファミレスで騒ぎまくり、床に転がる我が子合計5人をを諌めもせず、店の一角を阿鼻叫喚にした中で、平然とおしゃべりをしていたママ友同士二人連れのの母親業に、私は価値を認めん。

『あの人に聞けば何とかなる』 『彼女の忠告なら正しい』 長い勤続年数の中で積んできた知識で、周囲にそう言わせる女性がいます。私や周囲にとって、彼女の存在は尊い。

子育ては、価値があります。だけど子育て以外に、女性の仕事に価値が無いと言ってはならない。
それを言ったらね、逆に稼ぎの少ない男は価値が無いといわれても仕方が無いんですけど・・・・・・違うでしょ?

保育士と介護士の報酬と、社会的地位の向上、少年犯罪と未成年の性犯罪被害の撲滅、そして離婚後に子供の養育費を払わない父親の取り締まり。
これも少子化問題と子供の貧困を解決するキーワードだと思うのですが。

ああそうだ、校長先生、女子生徒だけではなく、男子生徒にも『家族の幸せは父親の甲斐性なくしてありえない! 女房子供を守るために強くあれ!』と話をしてくれたのかな。

だといいんですけど。







塾の向こう側
SF部分が面白くない私の課題小説。


合評のたびに必ず言われるこの言葉。

「ホラー部分はとにかく、SF部分が全然面白くない。ホラー書くって言っていたくせに、SF設定入るし軍隊出てくるわ、当初はラノベまで入っているわ、ワケ分からん。純粋にホラーにしろよ」

この合評時のセリフも毎回毎回一年半以上。もう、ここまで来たら授業の中の形式美です。

しかし、このまま面白くないが続けば「設定変更! SF削れ!」と言われてしまう。

自分なりに悩む。さて、どうして面白くないのか。
目の前にいるSF担当が壁となっているのか。書くとしたら、彼と張り合えるだけの内容にせななあかんのやぞと先生のお言葉。
とりあえず人のせい。

そして、おやと気がつく。

「SF部分に出てくる感染した女子高生ヒロイン、そういえば『恐怖』な目に遭ってないな」

言っちゃえば、人の「恐怖心」を書くのがホラーです。
その女子高生に「恐怖」「葛藤」を与えればSF部分もホラーとして混ぜてしまえる。

恐怖心にも色々ありますからねえ。足元一つにしても、ひっくり返される恐怖に、つま先にひたひたと迫る恐怖、足首をつかまれる恐怖に、動けないとか、引きずられるとか、足首がいつの間にか切断されているとか。

・・・・・・光明が見えてきた。
さて、この明かりは松明になるのかマッチの火なのか。

まあ、書いてみないと分からん。










恐怖のツボ
漫画家の可能性も断たれ、書いたラノベは不評、もう書くのはホラーにしとけと、消去法で諭された私。

それなら、自分自身にとっての恐怖というものを考えないと。

日常が壊れる、というのが、怪談やホラーの大まかな定義で、生命を脅かされる、もしくは閉塞感、喪失と、日常を破壊する恐怖の類はいろいろありますが、やっぱり私にとって 『何気に歩いていたら、とんでもない所に来ていた感』 これが一番。

もしくは、真実を知ったとたん、今までの風景や立場や突然入れ替わる。
『ジェーンに何が起こったか』 加害者と被害者の逆転劇が、私にとって最高です。

ただ、困った事は私が『面白い』と思う恐怖は、面白いであっても『怖い』ではない。

自分自身の『恐怖のツボ』を探して理解しろと、脚本家のデヴィン・ワトソン(ホラー映画:カースト)が『ホラー映画の書き方』であったので、思い出してみますと・・・・・・

●もう8月なのに、ひな人形をずっと飾っている家
●雨が降っているのに、布団が取り込まれていない
●ファミレスで、母親同士が談笑。子供が5人で店の床に転がったり、徘徊していた

成程、私は「放置状態」が怖いのか。

放置している裏に垣間見える、めんどくさい感と、無責任感とか無力感。
そういえば『無力感は狂いのはじまり』というホラー作家平山夢明と、精神科医の春日武彦との対談集で、
「面倒くさいと思う心が、狂気を育てる」という意味の記述があったっけ。

めんどくさい、という感情によって生まれる恐怖の展開・・・・・・うーん。

ただ今迷想中。













作品公開
株式会社 カドカワの小説サイト『カクヨム』オープン!
カクヨム

SF担当の某塾生を道連れにして、私もそこに小説を載せる事が出来ました。

『軍人たちの放課後』 洞見多 琴歌 

何だか嬉しい。