陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
塾の向こう側
合評。

スタジオを地下室から埠頭の倉庫へ。地下室から倉庫に場所が変われば、それに伴って殺戮の描写も変わる。
出口が鉄製のドアか、シャッターかで、逃げ方色々変わりますんでね。

「まあ、実地検分しただけあって、倉庫の中は突っ込みどころは無い」

わーいわーい、やっほう、やっと次いけるぜ。
せっかく進行考えていても、次へ進む合格が出ないと書くわけいけないし。
ちなみに、進行が思いつかないうちに『よし、次』と言われたら、結構大変です。
まず職場のトイレで神頼み、駅のプラットホームで天に祈り、家のトイレの便器を磨いてようやく次の展開を思いつく・・・・・・という一連の儀式が進行します。

「でもさあ、倉庫のスタジオ、これがどうもなあ・・・・・・こういう場合、倉庫の中にスタジオをまた作るで」
「はあ、倉庫の中に、もう一つハコを作れと。でも、私が殺人ビデオを撮る場所を作るなら、そんなにハコに金はかけないです。映画と違って、売り物は別に大がかりな背景やセットではないですからね。そもそも、また内部にスタジオを作らなくても、この倉庫自体が防音処理できていますし、それに助けを呼ばれるとか何とか、倉庫周辺、夕方は人気ほとんどいないんですよ」
「もしも倉庫で殺人ビデオ撮影中、警察に踏み込まれるとする。シャッター開けられたら終わりやん」
「あーなるほど、壁がもう一つ、いりますね」

細かいなあ、というのが正直な感想。
リアリティの追求ってやつは、実際には描写の無い設定も考えるもんなのね。

「倉庫の中に、スタジオがある設定で書き直し」
 つい文句をつける。
「先週、それは仰らなかったですよ・・・・・・先に言って下さいよ」

しくしく・・・・・・ですが、まあ考え直す。
目的は、早く書き上げるのじゃなくて、小説の上達だ。
どーせ違う原稿も書いているし。

しかし最近思うのは、やっぱり時間が欲しいなぁという事。
本読みたいし、映画観たいし、課題以外の小説書きたいし。

今、課題以外で書いているのが、ストーカーがテーマの連作。
ホラーバージョン、ギャクバージョンとそれぞれ2作の予定。しかし6月終わりの今、二作目にとりかかっているんだが、8月末までにあと2作、書けんのかね。

巷でよくある青春モノ、根性ものドラマには、『自分を信じる』というテーマがありますが、私が一番信用しないのは「自分」だ。
出来るのかよ、オイ、ワタシ。

8月中は、先生が手掛ける凄いイベントがあるので、そのお手伝いに行きたいのですが・・・・・・そうなると、時間のやりくりは更に考えないと。

こう考える事が多いと、ネトラジの司会で放送事故なんて、どーでも良いように思えてくるのが良いですね。








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駄文更新
前回、課題小説の舞台を繁華街の外れではなく、倉庫にする事になったので、仕事帰りに実際に見に行く。

場所は南港の中ふ頭、ATCがあるところね。数年前、ATCに買い物に来たっきりね。
大阪ニュートラム、中ふ頭駅に降り立ち、夕方の港湾へ。
夕方とはいえ、まだ明るい。でもあんまり人がいないなあ。

「来てみて良かったかもな」

『港や、周辺の倉庫の様子は「あぶない刑事」のDVDでも借りて観るという手もあってよ』と、手抜きの精霊の囁きがあったのですが、いや、のらなくてよかった。

映像ではつかみにくい、道路の広さや停車中の運送トラックの配置、配送センターなどの会社名や、置いてある荷物の形状。外から見える施設の屋根の高さに、外回りのフェンス、出入り口の門の様子や、そこで働く人たちの姿など。

そして、何といっても周囲の風景! まさかあそこまで周辺の空き地が多いとは気がつかなかった。
車は多いけど、歩行者は少ない。コンビニはあるけど、スーパーが無い。
すぐそばに団地がある割に、生活臭さがあまり無い。街灯も少なめ。

朝、ランニングや、散歩するには良い場所かな。

空気感は、現地に立たないと分からない。

そして、気が付いてしまった。思わず叫ぶ。

「しまったああああ、初期の方の課題小説で出した下水道脱出、マンホールから出た場所は、ここでも良かった!」

思い起こせば、SF版の小説、下水道で相対した感染者と高校生軍人が地上に出て戦うシーン、駅前にしたせいで人目に触れるとかどうとか、設定に散々苦戦したんだっけ。

駅前の工場地跡に気が付き、ヒントを手に入れたぞと有頂天になって書いてはみたものの、結局のところSFは無しとなり。
場所をここにしていたら、もっと違った結果になったのかしら。しくしく。

現地の空気感はつかめたけど、倉庫の敷地の中までは入れなかったから、シャッター以外の倉庫の鍵が分かんなかったなあと思いつつ、家に帰るとメールが。

開いて狂喜! あの方からのメールが! 

前回のブログのぼやきを読んで下さったのです。倉庫の鍵の画像ファイルを送ってくださり、ありがとうございます。
よかったよかった、これで書くことが出来ました。

話変わって、ネトラジの司会。
テーマを考えるのですが、結構悩む。テーマが決まり、ある程度頭の中で流れを作っちゃいるのですが、思い通りに進んだ事は全くないと言ってよし。
最初は焦りましたが、今はもうそれでいいやの境地。
収録は生き物よ。どう動くか分かんないわ。

そう言えば、キャラクター造形やジャンルのテーマがあったけど、情景や心理描写に関する話題があまり無い。

つぎはそれで行くか。


塾の向こう側
合評。

地下室のスタジオでリンチにかけるシーン。そこで出てきたのは・・・・・・

「地下室のある場所が、繁華街の外れにある雑居ビルって言うのは、どうかなあ」
「防音設備はちゃんとしていますし、繁華街の外れって、結構人通りないですよ」
「で、元は何に使われていた?」
「飲食店でしょうかね。ライブスタジオは厨房と違って、排水設備がいかがかと」

スナップビデオを撮る場所で考えていたので、床の血痕など、水で洗い流す必要があります。
厨房の床って、ブラシでこすって水で洗い流していました。

私の頭にあるビルの所在地設定は、三宮の山側とかその辺り。店の倉庫や問屋さんが多く、表と比べれば人通りが無い。
でも、飲食店も割とある。

「俺的には、埠頭の倉庫やねんけど」

先生、頭をかしげる。

「スタジオってなあ、いろんなところにあるねん。フツーの家っぽいところもあるし、倉庫を改造したようなとこも、場所もそれぞれ。埠頭に倉庫を改造したスタジオもあるで。そういうとこなら、色んな人の出入りがあっても誤魔化しやすいんちゃうか」
「・・・・・・」

そう言えば、そうだな。
倉庫って、排水もきちんとしているし、広いし、壁も厚いし、映画を見ても悪い事するにはうってつけ。
しかも、ある程度人里離れた場所だし。
あ、そうだ。海辺の埠頭って、朝は早いので人が多い。でも夕方は結構人がいない。

「死体の始末もしやすいやろ。すぐ横は海」

確かにそうだ。一番考えなくちゃなのは、死体をどうするかだ。

「倉庫となると、内側から鍵はかからへんからな」
「・・・・・・」

殺し合い、共食いの場から逃げ出そうとした男が、内側からかけた鍵を見て、そしてその鍵は自分ではなく、今、殺されて喰われている仲間が持っている事に気が付く。
絶望しながら喰われるのがキモなのですが。
内側から鍵かけられないと、困っちゃうんですけど。

「倉庫の鍵って、外側からしかかけられへんで」

車庫もそうね。
しまった。フツーの倉庫ってそうね。しかも電動。

「埠頭とか行って、倉庫見るのが一番やな」
「・・・・・・倉庫の鍵カタログってないんですかね」

無いよそんなもん。
現地で見てくるしかない。
まさか、こんな倉庫の鍵という超部分的なところで、見学に行くとは思わなんだ。

・・・・・・ああ、あの人がいてくれれば・・・・・・確か職場はあの辺だった。
倉庫もその周辺や設備の事も詳しいかもって、まあ仕方が無いか。

己で見てきます。


















駄文更新
塾に入ってそろそろ5年。
色々な講義がありまして、色々と思い出もあります。

よく考えてみると、塾で厭な思い出というものが無いのです。
(こっちはてめーのせいで厭な思い出が出来ちまったよという方、メールください。討議の上、謝罪に向かいます)

ただ、いまだに忘れられない表情がありまして。

あれはいつでしたか、講義の中に『決意表明』がありました。
この塾は、社会人が多い。したがってそれぞれレベルも、目標も異なるだろう。
先生が、今後は一人一人合わせた指導をしたいから、自分の目標や夢をここではっきりと表明しなさい、と仰ったのでした。

映像に、小説、色々な夢を持つ人が「やりたい事」を述べる中、私の番。

「書くのは好きなので、プロになるかどうかは分からなくても、ずっと書いていたいと思います」
イヤらしいですね。実に優等生っぽい。

先生は「ああ、そうか」ですまされました。しかし、その時の先生の表情が忘れられない。

『そう言って、書くことやめたとか、そんな人間、大勢おるねん・・・・・・』

言葉にはなさいませんでしたが、明らかに「その他大勢」にならなきゃいいけどなあと言いたげな、懐疑的表情。

・・・・・・その後、書くこと自体は有難き事に厭にはなりませんが「思いつかないどうしよう」と呻くことしょっちゅう。
すると、必ずあの『懐疑的表情』が脳裏に去来します。
それはトラウマなのか、自分を鼓舞するイメージなのか、いまだに分からん。

そして、先日。

どうやら、私は塾に通っている中では、古株というモノになったらしい事に気がつかされ。
えええ、そうなの、自覚ありませんでしたよそんなもんと、逃げるワタクシ。

そこで、態度がなってない。先輩塾生として、後輩に対して衿をたださんかいっと怒られまして。

真っ当すぎて、言い返せないよ。トラウマな表情が二つに増えてしまいました。

塾に入って5年。ついに転機ってヤツかしらね。


・・・・・・はっきり言います。立派な姿勢を見せる事は・・・・・・正直どうかね。悪ではないけど、善でもないと評されてるし。
ですので、せめて課題を落とさない事。
道徳的にも社会的にも、所詮大人とはこんなものか、人生こんなものかと、年少者に落胆させない、思わせない事。

それは肝に銘じているので、勘弁して下さい。