陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
怪談かもね
怪談の魔スタッフOさん。

今まで絶対に落とすことなく、しかも落としても必ず手元に返ってきたすんごく高いボールペンが行方不明、生れて初めて自宅のカギを紛失し、客として『怪談の魔』へ赴こうとしたら、必ず何らかのトラブルに巻き込まれる……
そして金曜日、職場のメール回線不能。
業者さんもお手上げ。

「……と、いう訳です。呪いですよ呪い!」
「ですよね! こっちも亭主と離婚話が勃発ですよ、呪いですわ呪い!」

男性陣そっちのけに、スタッフの女二人で盛り上がる金曜日塾の飲み会。

そして月曜日……わが職場でインターネット回線謎のトラブル。
36件のメールが送信不能。一日たった今だ、謎は解明されず。

呪い呪いと連発するのですが、お化け屋敷会場に陳列するいわく人形は9体(10体)。匿名の読者から頂きもの、始末に困って持ち込まれてきた心霊写真が散乱し、ゲスト日替わりで語りまくる実話怪談、さあ、どれが発動しているのか?

でも、偶然だと思いたい。亭主の言う通り、怪談とは後付けですから!
客観性は必要だし!

きのせいだぐうぜんだと、心に言い聞かせていたところで、中山先生のブログ。

あの、伝説の生き人形さんが、先生と同居!
回り巡って、ついに先生のもとに!

……また、何か起きそう。

作家志望として見届けたい好奇心と、平穏無事な日々を願う小市民根性が、血みどろの戦いを繰り広げている今日この頃です。

しかし、客観的に見れば、この夏、それ自体が軽く怪談かもしれない……



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怪談の生まれた日
実話怪談をそのままお化け屋敷にした『人形塚の家』
毎夜毎夜、己の身に起きた、もしくは収集した怪異を人々に語って聞かせる『怪談の魔』
場所は千日前。少し前までは演芸と処刑場と墓場。芸と罪と死、人の業が煮詰まって染みついた、歴史ある場所……

そんな場所に、ほぼ毎日喜々として通っていたのよ。カーテンの隅に隠れて怪談聞いていました、幽霊の扮装もやりました。
私、超鈍感だから、何も見えないもーんとたかをくくっていたら、それは甘かったらしい。

舞台裏ではどんちゃか起きています。詳しくは中山先生のブログをご覧ください。

ああああああ、ダークナイト行きたかった。こんな時に限って、この私が体調不良なんて、そんなことあっていいのか。

亭主が『自由気まま、身勝手にも程がある。お互いに対してもっと思いやりが持てないのか。このままなら、一緒にいても仕方がない』と怒って離婚を口にしたぞおい。
えええ、キミ、そんなことで怒る人だったっけ?
つうか、私が一番思いやっていないのはキミだけよ。これ、実はすごく名誉ですよ。

職場のインターネット回線が謎の不能に陥るわ、シュレッダーが故障するわ。

何気に己の手相見たら、生命線が短くなっている!

「……と、いう訳で、これもタタリってやつかもしれない」
酒を飲みながら、ぶつくさと亭主へ訴える。
流石に『キミの怒りも、私じゃなくてタタリがそうさせたのだ』とは言わない。

「そうやって怪談は出来上がるんやな」

焼酎片手に言い切る亭主。

「全部、後付けやろ。回線故障も機械故障も、偶然や偶然。 体調不良? 夏バテだろ。じゃあイナガワジュンジはどうなる? 生きとるやんか」
「まあ、そうですけど」
「俺は信じない。偶然だ偶然」

単純明快に、きっぱりと切り捨ててしまう言葉は説得力があります。断定的な物言いは、そうかもしれないと思い込ませる力がある。

ただ、これだけは思った。

キミ、夢がないな。














迷える投稿
いえいえ、ちゃんとその気で書いているんですよ? これは投稿用だって。
ちゃあんと締め切りまでには書き終えて、タイトルやあらすじとかプロフィールつけて、出版社に送るべきものです。

それなのに、いざ出来上がりが見えたら、恐ろしいほど不安になるんですね。
投稿していいの? コレ?
書いているうちに不安になるんですよ。
それだけの力量を備えた作品なのか、オチはそれでいいのか? もしかしたら今回は見送って、書き直したほうが良いんじゃないか……と。

臆病風どころか、臆病暴風雨です。
よし、これならいける! という話でも、書いているうちにテンションが落ちて、違う話にした方がいいんじゃないかと思い始めるんですね。

・・・・・・なんと、その臆病風はモノ書きな人たち、共通だったらしい。
塾の飲み会で、元塾総務・現ライトノベルズ作家の大先輩がいらっしゃいまして。

「書き上げるクセは、つけなさいね」

書いているうちに話に行き詰まって、テンションが落ちる、よくある話ですよと仰る。

「そういう時、違う話を書きたくなって、そっちを書いてまた行き詰まって違うの書いて……結局書き上げられないんです」

何が何でも、書き上げろという事ですね。

あ、それからプロは書くスピードも速いということ。そもそもスピード速くないと、プロになれない。
仕事発注する側に立って考えてみよう。
……そうですね。この場合、兼業だろうとなんだろうと、事情なんかどうでも良い。仕事が早い方に頼むよ。

はっきり言って、私は自分の書くスピードがどれくらいなものか、よくわかりません。
遅いのか速いのか、それはとれる時間によるだろうし、コンディションもあるし。

なので、せめて書き上げることしか出来ない。

今回投稿に送ったのは、ストーカーを扱った、4話からなる連作長編。
昔、塾の合評に出したものを、もう一度仕立て上げたものもあります。
途中までで、ちゃんと書き上げられなかった話を、もう一度書き直して完結させたものもあるし、完全な新作も加えた、と。

締め切りギリギリではありますが、取りあえず宿題を終えた気分。未完もちゃんと完結させたし、何だか気が済んだわ。

さてと、次の書くか。

それにしても、最近はサイトにアクセスして、データを送ればそれで良いですね。
郵便で速達で送っていた頃と比べて、数百倍楽になったなあ。
郵便配達の人が、配達すべき郵便物を捨てたとか、そんなニュースを見て『ままままさかわたしのしのゲンコウ!』と叫んだことあったもん。
今はそんな心配ないです。ちゃんと投稿を受付ましたというメールをくれるし。

ただなあ……サイトの投稿用フォームに乗せて送るから、送信履歴が残らない。それなので、送ったデータが文字化けしてやしないかとか、それがとっても心配なんですよね。


呪いが素通り……
霊感ナッシング、夏の初体験に期待しているのに、白い服も黒い影も何も視ねえよと毒ついていたら、実は怪異に無視されていたらしい。

……同じスタッフのOさんは言う。
「日を追うごとに、怪談の魔の受付の空気がおかしくなってきています」
お客さんの声。
「本番中、和室のカーテンの向こうで、歩き回っている足が見えるのですが」
そんなヒトいません。
「語りの途中、突然、背後の壁を叩かれてなあ。無人のはずやねんけど」

先生が怪異に遭って、私に無いとは何事ですか。

しかし、スタッフOさん、職場で使っているインターネットワーク系統がダウンしたと聞いて、そしてあんなこんなやと起きていると聞いて、さすがに怖くなりました。
叫ぶOさん。
「呪いですよこれは!」

うん、原因不明ですってね。
業者さんにも分からないのか。それは……本物。

霊感無し、防御機構が働いている超鈍感。


しかし、今現在、胃腸がおかしい。おかしいな、生れてから一度も、胃もたれや消化不良も起こしたことのない、過去の職場ストレスにも余裕で勝った食欲が無い。

おまけに、先日から亭主が怒り狂っている。口もきかない挨拶もしてくれない。
そして、ついに言い渡された。

「もう離婚!」

おかしいな、体がだるい。頭が重い。
血の涙を流しながら、ダークナイトキャンセル……

思い当るといえば、暴飲暴食に、同居人無視の勝手気ままな行動。
しかし、自業自得だったら悔しいので、これは怪異の一環という事にしておきましょう。









霊感があれば
実は、ちょっぴり期待していたのですこの夏。

人形塚の家、怪談の魔のスタッフとしてお手伝いする間に、怪異をこの目で見れるのではないか。
霊感全然ナッシングのわたくしでも、9体(10体?)もいわくつきのお人形効果さえあれば、何かひとつくらいヒットがあるかもしれない、と。

イヤホント、見たことないですね。
高校の時、一度きり「らしき声」を聞いたことはあっても、実際に目で見たのではありません。
ありがちな『白い服着た女が』『黒い影が』なんて本当に見たこと一回もない。

数年前は、それでいいと思っていました。
だって、わざわざ見たくないじゃん。怖いじゃん。

しかし、今は少々事情や状況が違う。

作家志望なのよ、ネタになるのよ、プライベート怪談会に出たいのよ。

周囲の人間も、どうやら似たもの感性が集結してしまったらしく『視たことアリ』が一人としていない。
下っ端から管理職まで取材として聞きまくりましたが、ダメですねえ。
じゃあねつ造しろ……それですが、やはり実話とでっち上げは違うんですね。実話は想像力の外にあるディテールがあって、どこかがねじれている、そのリアルさ。

先日、元霊感持ちに会って『最近どうだい?』と聞いてみたら
「仕事が忙しくてそれどころじゃないわよ。例え見ていても気がつかへんわ」

幽霊を見るには、心に余裕が要ることを初めて知ったよ。

霊感欲しいなあ……10代の頃は本気で思ったこともありますが、そして最近もちらっと思うのですが。

でもさ、高校の頃にいた霊感少女、京都の化野や神戸の異●館、あんなとこやこんなところ、怖いものが視えるから怖くて行けないとか言っていたな。

ふむ、遊びに行く先が限定されてしまう。そう思うと不便だな。
やっぱりやめておこう。

あ、塾のSF担当にトンデモ企画を一緒にどうだと、持ちかけられてしまいましたが……

うーーん
駄文更新
合評課題、奮闘中。

美少女からスリーサイズ100・100・100にキャラクターを変えた結果、性格や口調が変わるのは良いとして、地の文までが変わっていってしまった。

ああ、強がりで意地っ張りな美少女が、魔法の鏡しか見たことのない勘違いぶーになったことで、少女浪漫的空気感が消滅。
ところで、書きながら悩む。
あのーホラーヒロインって、美人が約束よね?

ところで、このままだと文体がライトノベルズっぽいんですが。ホラーの文体じゃないのですが、いいんですか?

……とにかく、明日提出だ。


幽霊の裏側
怪談の魔、スタッフその3 それくらいの立ち位置で出没中。

他のスタッフの方が、宣伝用にと持ってきてくださった『着物とざんばら髪』
これで幽霊コスプレをして宣伝しているのですが……効果すごい。

写真撮影は求められ、子供のトラウマを作り、外人は「OH!」と喜ばれ……外人でも、このカッコが魔性のものだって分かるのね。
万国共通の怪しさをばらまき、地下にある怪しい会合をアピール。

最近、若い女の子がちらほら。嬉しいですね、そうそう。女の子は本来怖いもの好きなのよ。

それにしても、扮装って面白いと身をもって知りました。
ざんばら髪で顔が隠れ、日常には着ない和服を着ることで、自分であっても自分じゃない、匿名性を手に入れることが出来る。
私にとって演じる、というのは『なりきる』というより、自分の中にあるその部分をクローズアップさせて表に出すという事。

ですので 『おお、私にこんな幽霊の部分が?!』
それを考えると、演劇って面白いかもね。例えば、小説を書く場合、私の幽霊キャラクターは頭の中で動かす訳ですが、この場合は実際にぼそぼそ歩きとフニャフニャ声で、身体で動いて見せるわけですから。

そうして、今回後ろで幽霊となって、和室の会合の片隅でひっそり化けて出ていたのでけど。
あーなるほど、幽霊ってこんな気分なのね。人の背後で気が付かれることなく、とことん傍観者って感じ。
誰も気が付かれず、ひっそりと。そりゃ鬱屈するわ。
たまには記念撮影に割り込みしたり、廃墟探検隊を驚かせたくなるよな。

雲谷斎さんのオーソドックスタイプの怪談を聴きつつ、そんなことに思いをはせておりました。

怪談の魔ゲストの方の怪談は、大体ふたつの色わけ。
中山先生、怪談作家さんのオーソドックスな『ひやりとじんわり怖い』タイプ
大木監督やガリクソンさん、芸人さんたちの『笑っていいのか怖いのか』タイプ

どっちが好みか、人それぞれ。でもこれだけは言える。

どっちにしても、怖いわ




課題にピンチ
午前3時に行われた前回の合評にて、美少女キャラをスリーサイズオール100のキャラクターに変えてエピソード書き直し……となった私。

しかし、あの時の状態は『荒らされた焼き鳥屋』そんな酒の海の中でプカプカ浮いていた助言と今後の指標を、どこまで信じていいのやら。

まあどっちにしても、提出はするのでね。

そして……頭を抱える。

エピソードの流れは同じなのです。でも、キャラクターを変えたら自然、性格も口調も変わるし、取り巻く周囲の態度も変わるし、文体も変わる。

しかも、絵はないので、そこはかとはなく美少女を匂わせ、そして実はスリーサイズ100・100・100であることを、出来るだけ小出しに書くという小技付き。

簡単かなーと思ったのに、結構修正要るぞ。

しかし今回は「スリーディス・ボディ彼女がゾンビになる3日間」という映画からヒントを得たエピソードなんですが。
美人がゾンビになっていく、その過程をヒロインの恐怖心や不安を絡めて描いているこの映画。つまりは、崩れていくのが美女であるからこその恐怖と勿体ない感が、話の核なのですけど。

……「ぶー」じゃなあ。
ああ、美少女がやるからこそ、いやああああなシーンを考えていたのに。
美少女以外、感染不可な方法を思い付き、18禁になるかどうしようかと書くのを楽しみにしていたのに。

仕方がないので、ぶーならではの感染方法を思案中。
いかん、どうしても『拾い食い』して感染になってしまう。
どうしよう。






夏の思い出……にされたんでしょうね
社会的にも人格的にも数少ない、『私の友達』という、実に貴重な存在と再会しまして。
「本物のやばい人形を使ったお化け屋敷があるぜ」とセールストークをかまし、一緒に『人形塚の家』に突撃。

お客さん、並んでいました。本来は行列に並ぶのは大嫌いな私ですが、こればかりは有り難い話。
すると、目の前に小学生の男の子と女の子。大体5年生くらい。

なんとなく子供の彼らと話をする。

お互いのご両親同士が友達で、一緒に家族旅行だとか。
へー、横浜から来たの、キミたち。おや、パパとママは上でたこ焼きを食べていると……ほお、お化け屋敷はパパとママたちは怖いから二人で、入っておいでと。

「でも、こういうところって子供二人で入っていいんですか?」

おお、子供たちよ。二人、ずいぶん礼儀正しいな。
関西の美しい妙齢の婦人は、そういう子って好きよ。
……と、いうわけでかましてやりましたとも。
子のお化け屋敷に使われている人形の由来や、歩き回るわいたずらするわの過去のエピソードなど。

「……本物? ウソでしょ? おばさん、なんでそんなこと知っているの?」
「だって、このお化け屋敷作った人と、知り合いだもん」

嘘はついていない。

女の子の顔がはっきりと引きつる。男の子の顔も不安そうに。

「本物の幽霊、出るの?」
「出たよ」

その信ぴょう性を裏付けるかのように、お化け屋敷内から聞こえる悲鳴。そして、我々の前で、よろけながら出てくるお客さん。

数秒後。

「お願いします、僕らとお化け屋敷、一緒に入ってください」
頭を下げる小学生二人。
友と私、君たち可愛いよと腹を抱えて笑い大爆発。
ああ残念、これがチケット購入前なら、入場料おごったのに。
と、いう訳で一緒に入る。

いや、悲鳴は上げるわバカヤロー怖いじゃんかとお化け罵るわ、小学生二人の反応は実に素直で楽しい。
涙目の小学生二人を、迎えに来たご両親に引き渡してお別れ。親御さんにもありがとうございますと礼を言われる。

子供って、礼儀正しくて、子供なりの思考能力さえあれば大人に可愛がられるわ。あまり学校の成績は関係ないかもね。

しかし、彼らの子供時代の1ページに私たちの姿が乗せられたと思うと、感慨深いものがあります。

男の子「めちゃめちゃ怖かった」
女の子「もう死ぬかと思った」

……子供時代のアルバム、トラウマ編に我々は載せられたかもしれないな、こりゃ。









怪談の魔に入る
はっきり言って、怖いです。安いです。濃いです。クセになります。

怪談好きの方にとってはこたえられない、恐怖と時に笑いの空間、怪談の魔。
ガリクソンさんがゲストの日に、行ってきました。

ほんっとうに演者と客の距離が近いな~ ダークナイトとまた別の趣ですね。
ダークナイトはよそいき感がありますが、怪談の魔は体感型。そうですね、誰かの家に集まって、皆で話に興じているような。

でも、中身は怖い。

ガリクソンさんが語る、皆が知っているあの事件に付随する、怪異談とその噂。絶対にニュースには出ないだろうな。
世間には、出してはならない話。そんな話が数話。

芸人さんですから、話に笑いが入る分、恐怖が引き立つ。


そしてあの話……先生と一緒に調査中の、あの話ですよ。
やっぱり世の中、科学と資本主義だけじゃないのね。ちゃんと昔から伝承される、裏側やと闇があるんだな。
禍々しい、禁忌の体験談に、なぜか挿入されるテンデモエピソード、そして芸名が入り交じる、恐怖と爆笑の2時間。

文章にしたり、電波に乗せることは不可能だけど、ライブでなら話せる『ここだけの』怪談。
そんな凄まじい爆弾があちこちに仕掛けられている、この怪談サロン!

しかも、本物のいわくつき人形さんが、壁一枚隔てて向こうにある。
しかも、最近騒がしいらしいです。壁を叩かれたんだとか。
そういえば、無人の空間のはずなのに、男の声がするって、Oさん不思議がっていたな~
安眠妨害だと抗議されているのだろうか……。

本物の『怪異』に出会いたければ、全てが本物で作られたお化け屋敷『人形塚の家』道頓堀のZAZAへ!
そして、異界を覗きたければ、恐怖と笑いがセットの怪談話芸、怪談の魔へ!
まだ夏は残っています。

うふふふふふ