陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
我を語るタイプを考える

飲み会や合コンで、一緒の席になったらめんどくさい……私にとって、それは『己を語る』人。


話の内容が、自分とその中心しかない人。

その人の家族や友人の話題も出るには出ますが「エピソード」ではなく「データ」にしか過ぎない事が多いので、別に面白くもなんともない。

「うちの子も、和菓子が好きなんですよ~、だからよくスーパーに買いに行くんです」

あなたの子供が和菓子が好きだと知っても、それが何になるのか? で、それだけか? え? 本当にそれだけ? どうやってその話を膨らませろというのだ……まあ、そういう人とか。


飲み会での話題を、絶対に自分の話に引寄せる人がいたなぁ。

自分のエピソードを語りたいのは分かるのですが、ずれている。

ン年前のバイト先にての飲み会。メンバーは男女3:3で、平均年齢28歳。わたくし以外は全員独身。その時の話題は『趣味にいくらまで金をかけることが出来るか?』だったのです。

「一度に使うとすれば、ひと月の収入が目安かな」

「僕、最高額は今の車です」

「それで、なんで自転車通勤なのさ。勿体ない、走らせんかい」

「家からチャリで5分ですもん」

私は、恋心ではない、純粋なスケベ心でもってそのチャリの走行距離をもっと詳しく聞き出し、年下のハンサム君の住所を割り出そうとした時でした。

さっきまで黙っていた女性が、突然口を開いたのです。

「(突然)私、子供の頃火事に遭ってん」

突然、語る語る。子供の頃に家が火事に遭って、家族が亡くなって苦労したからなんとか、高校進学がどうのこうの、超重いワタシ一代記。

私の隣のハンサム君狙っていたのは知ってはいたけど、逆効果。彼はもう下を向いていた。

……というか、飲み会だというのに、家族がが死んだなんて超ド級に暗い話題の挿入によって、笑ってはならない空気が作り上げた、恐ろしい人でした。場が一度ああなると、もう明るい空気は浮上しません。当然、私もハンサム君の住所を割り出すどころじゃありませんでした。


我を語るタイプって、自己愛強いの多いよなあ、どんなに自分大好きだよ、大した己でもねえくせにとしみじみと思い出していた私ですが、トンデモナイ事に気がついた。

……黙っていれば、人に知られるはずもない己の脳内世界、妄想を文字にし、具現化し、あまつさえ人に読ませるのも同じではないか。

「自分自身の話」か「脳内世界の話」違うのは嘘か現実かの違い。どちらも己が強く出ていることは間違いない。根っこは同じ。

『己を語る』タイプとは絶対に友達にはなれん! と必要以上に嫌っていた理由が判明。


近親憎悪!?















不覚の三連休

休みはカレンダー通りですので、三連休とか祝日の存在は、ダイヤモンド並みに有り難い。

3連休プラス、中にもう一つ祝日のある週の前、16日のわが職場なんか、全員がファイヤー状態でした。道頓堀に身を投げた職員がいても、おかしくはないほど。

わたくしも負けずに踊っていました。三連休ワッショイです。


いつもよりも、休みが1日多い!この時間の使い方には、ありとあらゆる夢が広がります。

映画に本に散歩に酒と昼寝、何でもできそうな気がする。そして全てを昇華できそうな気がする。

まずは、見たい映画を2本。悪魔のいけにえⅡと王将です。

大丈夫、3連休なら絶対どこかで時間はあるはずだ。


……ふっ

時間配分誤ったぜ。

まさか、こんなに寝るとは思わなかった。2時にちょっと眠くなったので、1時間だけ昼寝と思って起きたら5時だ。3時間も昼寝って、おい、夜寝られんぞ。


まさか、こんなに怪談本を読むのに時間がかかるとは思わなかった。何で文庫本1冊に2時間半かかっているんだよ。あと読む予定の本、5冊あるんですけど。


インターネット、5分ヤフーニュースをチェックしようと考えて、1時間経っていた。

とどめは部屋の掃除。

本の山に、本をもう一冊乗せようと、ただそれだけの行為だったはずなのに、なんで漫画を一気読みしているんだワタシ。しかも9冊。しかも、続きが気になって、この漫画に関する書評が気になって、またもネットに手を出して……あああ、もうスパイラル。


結局、王将も悪魔のいけにえⅡも観ていない。

掃除もしていない。

酒も飲んでいない(雨だから、外に出るのが億劫)

昼寝とネットと漫画しか読んでないじゃん!


無計画というのは、資源の浪費しか生まないのです。


ぴーちゃんと遊びながら、反省中。



MBS! 公開後悔録音

ありがとう! Oさん!!(注:ビール大好き女性の塾生です)

と泣き喚きながらMBS公開録音へ。

今年の夏に行われた、あの北野誠さんの茶屋町怪談。再生回数の凄まじさで再度収録が決まったのは、8月27日の先生のブログでも皆さまご存知。


公開収録に、応募してくださったOさん。

「もしも外れていたら、塾生枠でどーにかならんでしょうか」

「オフィススタッフになって現場入りという手もあるで」

ただ今、オフィスイチロウでは、映像が出来る人と、営業さんをものすごーく募集中です。


スタッフになれば、オフィスイチロウの看板を自由自在に使って企画営業できるぞ。人を集め、イベントを仕掛けるのは楽しいぞと先生。

面白好き、酒好き人間好きにはたまらんオフィスです。

腕次第では金も稼げます。冒険根性旺盛、自分で道を切り開くクリエイターとして己を試したい方、奮ってご応募を。


そして、Oさん、公開録音参加の応募が当たる。しかも「ご一緒にいかがですか?」

何ていい人でしょう。最近塾でブーイング飛ばされまくっている私の、唯一の味方でもあります。

感涙にくれながら、いそいそとMBS。


……後悔、公開録音と銘打たれただけはある。

確かに怖かった。

人は真の恐怖に直面したら笑うのです。

洒落にならんわと笑うしかないくらい、あの方のヤバい状況が暴露されていました。

……カウントダウン……!


さて、公開録音終了後が本当の怖いお楽しみ。

これですよ、ライブの面白さ。放送できない話が乱舞。

タイムリーなあの事件も話題に出ましたよ。

そして、先生宅にただ今滞在中の『呼吸している人形さん』も登場。

ちなみに、数時間前まで塾の飲み会でご一緒でした。ちなみに名前は「じろうちゃん」と塾内において、勝手に命名されています。

「彼、怒ってますよ」とゲストの和尚さんが指摘。そりゃ、いくら呼吸していたらかって、顔にビニールかぶせられてちゃ、不機嫌にもなるわい。

素晴らしい時間でした。


自分の背中、見えないはずの自分の状況を見透かす人というのは、これは怖い。

そんな人に「ちょっと、あなた……」そう話しかけられたりしたら、こりゃ恐怖。そういう意味で、あの中で一番怖いのは、終始穏やかな和尚さんでした。


そして、和尚さんがお人形を見るところを、私はずっと目で追っていたのですが。

妙に、視線が静かだ。

これも怖かった。


『怖い』をまき散らしながら終わったこの夜。

放送が楽しみですね~
















塾のこっち側

合評。

今回は人がちゃんと起きている時間帯での講義です。

前回の合評は狂気の沙汰というかなんというか、だって午前3時、全員、頭は酒に浸かった状態で行われたのです。ホラーヒロインを気の強い美少女から、スリーサイズ100・100・100に変更なんて、そのアドバイスはどこまで本気にしていいのでしょう。


でも書き直し。例え酒の神バッカスに憑依されたものであろうと、真夏の夜の狂気に憑りつかれたものであろうと、先生の口から出たものであれば、従うのが塾生ってもので。


流石に、地の文で「100・100・100である」という直接的説明をするほど野暮ではないので、ぶーの生活行動を描写することで、その体形を匂わせるようにする。

クリームコロッケに明太子マヨネーズをかけ、野菜は食べない。夕食後のデザートに、チーズタルトをホールごと自室に持って上がり、ココアと一緒に食べる。

デートではパフェを二杯、ケーキ4種盛を1人で完食し、勘定を相手に押し付けて帰る。


「読んでいて、気持ち悪くなったわ」

イヤな顔する先生。

「なんやねん、揚げ物に明太子マヨネーズって。しかも食うのは甘いもんばっかり」

『気持ち悪い』という感情を引き起こした描写は、肝心のホラー部分ではなく、油と糖分にまみれたヒロインの食生活であるらしい。

しかし先生、これはリアルです。

芋ケンピを丸1袋、夕食後に1週間連続で食べ続けた私が言うのです。

あれで7日で3キロ太った。


「でもな、俺の考えていたのと、ちょっとこれ違う」


文体やセリフから、ヒロインを「高慢ちきの美少女」のように読者に思わせ、その実は……という落とし穴を掘らせたかったらしい。


美少女を連想させながら、ところどころに違和感をちりばめる。最後のオチによって、読者は違和感の正体が分かる。

文章だけで読者に想像させることを逆手に取った、引っ掛けですね。ミステリーなどでたまに使われている手法です。

「あ、成程。するとこれではヒロインぶー丸出しですね」

「その通り。文体では気の強い美少女、その実は……という衝撃を与えるために、明太子マヨネーズは禁止や」

「勘違いしている脳内美少女ですか。いいですねえ」


気は強くて高慢ちきではあるが、幼馴染を一途に思い続ける少女。それを邪険にする少年。

少女の想いは届くのか? そして少年の彼女に対する本心は?

いいなあ、これ。話をひっくり返すのが大好きな私にとって、非常に楽しい仕掛け。


けけけと笑いながら己の原稿を読み直して、ふと気がついた。

……これ、人の共食いを描いたホラーでしたよね?











酒が飲めないので

物書きになりたい、と言っているほどなんだから、小説書くのは好きです。少なくとも苦にはならない。

例え話に行き詰まっても、今は本業ではない気楽さと、性格的いい加減さで思い詰めることも無し。

しかし、それでもやっぱりモノを書くことで、困っている事がありまして。


酒が飲めない。


すっごく飲みたくなる日があるんですよ。好きなワインが安売りされている日があるんですよ、肉や魚が、トマトが安い日があって、外で飲みたい日もあるんですよ。


ああ、なのに飲んだら書けなくなる。

酒は気ちがい水とも呼ばれておりますが、私にとっては怠惰水。理性や思考は回るのですが、実行するとか頭を切り替えるスイッチが壊れてしまう。


実験によると、酒の量には関係ないようです。アルコール分3%のチューハイ2本も、ワインボトル一本も、「やる気」は木っ端微塵に砕け散る。同じ末路をたどりました。


なので、小説を書こうという日は、酒を一滴も飲んではいけません。

己との戦いです。

しかも、今は合評課題以外の作品も書いているところで、おまけにその期日がギリギリ! 1日最低4ページ(40字×40行)は書く必要があり。

簡単だって思うでしょ? ですが私にとっては舐めていたら怖いノルマなんですよ。

合評課題も並行です。そして、話がとんとんと頭の中で進めばいいけど、行き詰まることの方が多いですからねえ。

想像してみただけで、怖いぞ4枚。

そういう訳で、最近家では飲んでいません。

酒は飲まずに炭酸水でローストビーフ食べている、この空しさよ。


もう、塾の飲み会以外、飲める時間が無い……


そういう訳で、最近酒を我慢している反動で、塾の飲み会メニューはイタリアンにしてしまおうかと考え始めています。

麺類はスパゲッティ、チーズだのバジルだのトマトだの茄子だの生ハムだの。


他人を巻き込むな? 塾生はチーズと野菜嫌いが多い?


しょうがないでしょ、かけがえのない私のためです。














原点はどこだ

行き詰まると、人は過去を振り返ります。

己の歩んできた道をもう一度振り返ることで、道を歩むヒントを得ようとしているのか。

何かを思い出そうとしているのか。


さて、ただ今私は小説に絶賛行き詰まり中。課題は提出したが、この後の話をどう転がすか、方向性が一本に絞り切れておりません。

もう1つも書きたいのに時間が足りん。

おいおい、行き詰まっている時間ないんですけど、そう思いつつ、過去を振り返ってみた。

私って、そもそも何で小説なんか書こうと思ったんだっけ?


「漫画が描けなかったからじゃないの?」

それもある。

しかし、絵だけが描きたかっただけじゃないのよね。漫画だから。

ストーリーですよ。

書きたかったのは「お話」でしょう。じゃあ、どんな話よ。


最初に小説というものを意識したのは、星新一でした。

すごく好きだったなあ。

姪にもいつか勧めようと思っております。(現:1歳半)

ショートショートでは、あまりにも有名な方です。ショートショートの分野と1000篇の作品量については、この方を超えた作家は私にとっていない。

あの奇妙で楽しく、苦さと恐怖、ホラーも笑いも全てがあり、そして見事などんでん返しやウィットに富んだ結末。

そうそう、私は話を「ひっくり返す」のが大好きなんですが、それは星新一から起因していますね。


そして、カトリーヌ・アルレー。

フランスの女性推理作家。1924年生まれです。

「わらの女」が有名です。

大金持ちの救妻広告に応募した野心のある美しい女性は、金持ちの秘書と手を組んで老人の妻の座を手に入れ、豊かな生活を手に入れようと目論む。それを手にしたとき、ある計算違いから人生の歯車が狂いだし……というお話。


乾いた筆致で、無情なまでにヒロインを突き放した描写。先が見えないサスペンスに、最後の情け容赦ない結末なんて痺れましたね。

バッドエンドの名作。いやああああで、でもステキな後味です。

あーそうそう、この乾燥した描写で浮き彫りにされる、生々しい人の負の感情。

これこれ、先の見えないサスペンスといい、こんな話が書きたかった。


十代の読書が、その後の人生に大きな影響を与えているといいます。

これが私の二大柱でしょうね。その後、怪談は新耳袋に超怖と続き、道が出来上がっていくのです。


原点を思い出し、それに続く道を思い出す。そうそう、これだったよ。

そして今、気がついた。


……影響を受けた作品に、感動ものや人情モノ、ヒューマンが一つも無いぞ。

どういうことだ、私。






真性:おひとりさま

今ではぼちぼち定着している感がありますが、今から数年前『女おひとりさま』が流行った時期がありました。

本屋のエッセイコーナーに、そんなタイトルがあふれていましたね。『女一人で〇〇〇』とか、そんなタイトルです。旅行記や暮らしに関するものも多かった。


女一人で酒を飲みに行き、映画へ、旅へと自由気まま、恋人がいようといまいと、自分1人の時間を持ち、自分と見つめ合う時間を持とう。まあ、確かそんな提案でした。

精神的に自立した大人の女の証拠、束縛されない自由なイメージがありましたか。


その当時の私の心境を申し上げますと。

「いまさらかよ」

やっと世間がこのワタクシに追いついてきたのかと、鼻越しに本屋のエッセイコーナーを眺めておりました。

しかし、中身をパラ読みした時思ったのは

『おひとりさま、なめんじゃねえよ』


なんだよ、酒飲みに行って、手持無沙汰に見えるから文庫本あれば便利とか、店員さんとコミュニケーションをとか、カウンター席の場合は、隣に座った客に話しかけようとか。


文庫本はまあいいとして、独りになりたいから一人で酒飲みに行っているんだろうよ。

結構、こういう記述が多いんですよ。一人旅は積極的に土地の人に話しかけようとかなんとか。

誰とも話したくないから、独りになりたいんじゃねえか!

寂しいとかそんな理由で、他人様に話しかけるくらいなら、最初っから誰かと行け!


そこで気が付きました。

真性おひとりさま、それが私。


別に自立も自由も己を見つめるもなにもありませんよ。

焼肉食べたくなった時に、酒飲みたくなった時に、連れがいないから一人で行った、それだけの問題です。

トイレに行きたくなって、個室入ったくらいの感覚ですわ。

旅行も国内外問わず1人です。だって、私は知らない土地を歩くの好き。ついうっかりして、6時間ぶっ通しで歩いていたことなんか普通にあり。(食事は屋台だった)

歩く量に、食事に酒量、他人のペースと合わない。合わせる気もない。

旅先で1人は寂しい? ふん、妄想でも楽しんでろ。

現地の人とコミュニケーション? 値段と道なら聞くけどさ。


真のおひとりさまとは、強いとか自立心とか、そんな御大層なことは何もありません。

単なる性格です。


















本日も駄文更新

どこかで二章がスタートしていますが、わたくしの『人形の夏』はこれでいったんピリオド。

で、前回のブログにポットが50個というところで、気が付いたのです。

ティーカップと、マグカップはいくつあるんだ?


大抵、ポット一つに対してカップル類は一つ二つセット。場合によってはもっとある。

さて、そうなると大体予測はつく。

……怪談の魔連続公演36日間。

しかし我が家において、確か日替わりでカップ使用連続40日をやったことがあった。

食器棚を見ながら、ううむと呻く。

実は、もう食器、棚からはみ出しているんですよ。

2つあるのよ食器棚。そしてあと3か所あるのよ食器の収納場所。


思えば20の頃、初めての一人暮らしを始めたころ、食器はご飯茶碗1つ、大皿小皿が各1つ、コップとティーカップとマグカップも1個ずつ。そしてポットも2つしかなかった。

ああ、思い出した。

初任給が手取り12万で、家賃が5万5千円。

百貨店の高級食器売り場で、うろうろと美しい食器を見ているしかなかったのよ。


それがあなた、今じゃこれですよ。棚からはみ出してますよ食器。

私もここまできたかと、しみじみと感慨にふけりながら、カップ類を数える。ちなみに、湯飲みなどの日本茶用と、ガラス類も除く。


うーむ、ヨーロッパ各地の窯を制圧している。でも日本の窯は3つしかない。

80で、数えるのをやめる。


年取ったら、アンティークショップを開きたいと思っていたが、喫茶店を開く可能性が出てきた。


ちなみに、亭主はン年前に1,000円で購入し、今は縁の欠けたカップ1つを、酒もコーヒーも紅茶にも日本茶にも使い続けている男だ。

あれには近いうち、付喪神が憑きそうな気がする。





駄文更新

本当に本当の終わりです。


19時、お化け屋敷が本当の終了。最後のお客は学生さんらしきグループで、大騒ぎしながら入口へ向かい、大はしゃぎしながら出口から出てきました。


スタッフの方に中に案内して頂いて、お化け屋敷書斎の中に展示していた、中山先生の個人の備品、パソコンだの書籍だの、リカちゃん人形だのを回収。そして、いわくつき人形を返却のために回収。

そこで発覚。

あの男の子のお人形、実は人気者だったという。

「かわいー」

だとか言われていたそうな。今回も最後なので、お化け屋敷スタッフの可愛いお嬢さんと記念撮影……あの~「呼吸していた人形」のキミ、抱っこされて嬉しそうな雰囲気発散させているのは、気のせいかね?

そして、彼はまた、どこかで出演予定らしい。市松さんといい、最近先生お人形づいてますねえ。

そういえば、SF担当もフランス人形と市松人形さんをお持ち帰り。和洋対決ですか。

来週の金曜日、作劇の授業があるが、その時に性格変わっていたらやだなあ。

SF大好きインドアの哲学青年が、ハードボイルド愛好のアウトドア野郎になっていたら……バーボンをストレートで呑み、複数の美女を従えて塾にやってきたら……そう想像すると恐ろしい。

その時は、クロロホルムかがせてでも、SF担当をお祓いに連れて行こう。


そして、「いわくつきフランス人形たち」は、『呪いの人形』とご丁寧に記された段ボールに入ってご帰宅。

また、次のお化け屋敷で色々なパフォーマンスを見せてくれるでしょう。

何ですね、あなた方。実はZAZAでも、勝手に位置を入れ替わるだの何だのと、結構なサービス精神を見せてくれたそうではないですか。

もしかしたら、来年もこっちで続編とか言って、お化け屋敷があるかもね。

その時は、どうぞよろしくね。






怪談の魔千秋楽!ついに怪異を……

さて、お化け屋敷のおかげか、怪談の魔連続公演のせいか、元からの歴史的背景もあるし、仕方がない事なのか。


ついに『人形の家』は真の心霊スポットになっております。

いえ、元々監修された先生が、いわくつき人形に心霊写真と、本物を展示して使って作り上げたお化け屋敷ですから、当然と言えばそうでしょう。

しかし、その後もこの場所はテナントが入るのですが、その辺り先生、心霊スポット化させた責任はどうされるんでしょう。


しかし、怪異においてけぼり喰らっていた私でした。

裏側から壁をひっかく音も、歩き回る足音も聞いていない。

職場のインターネット回線が異常を起こした件も、実際に被害をこうむり、その復旧に右往左往したのは私の直属の上司。

離婚問題も自業自得だろう、「呪い」に無実の罪をかぶせるなと糾弾される。


そういう訳で、千秋楽が最後のチャンスとばかりに受付に居座っておりました。いつもは和室の話をカーテン越しに立ち聞きですが、今回は受付50センチ横のお化け屋敷入り口前に仁王立ち。

……数分後、仁王立ちに退屈してきたので、人目もないのでラジオ体操。

……異常なし。一人太極拳。これは人に見られたくない。

それにも飽きたので、備品整理をする。

20:30第一部終了。ふん、何も無しか。つまらん。


ところが。

第一部終了、真名子さんカーテンから顔を出して開口一番。

「大丈夫ですか! 壁に身体とかぶつけたんですか?」

「へ?」

「だって、すごい音がしたじゃないですか!」

私はカーテン越しの立ち聞き常習者なので、どうやら私が壁に体をぶつけたと思ったらしい。

確かに、トタン壁が変形していました。

……裏側から。

「あの、聞こえませんでした? すっごく大きな音がしたんですけど……」

お客様も振り返るほどだったらしい。

「……全然」

 本当です。本当にぜんっぜん聞こえなかった。

ですけど、受付にずっといましたよ? 受付と変形した壁の距離は、1メートルですよ。

聞こえないはずないじゃん! しかし、物理的なダメージで、壁は完全に裏側から山形に変形してます。

「これ、相当強い力ですよ」

 ZAZAのスタッフの男性が、トタンの変形部分を確かめながら嘆く。

えええええ。


そして、照明をつけてもらって、お化け屋敷に入り、その変形した壁の裏側を確かめさせてもらうと。

「……これ、こっちからトタン壁「だけ」をへこますの、物理的に無理ですねよ」

……人間、一生に一度は信じられない風景に出会うとは言うけどさ。

今日がその日だと、祝杯を挙げるには怖いものが目の前にありました。

トタン壁の裏は、お化け屋敷通路になっておりまして、通路から壁をぶん殴って、こっち側を山形に変形させたのであろう、と思ったのでした。

しかし、トタン壁はベニヤ板と表裏の二重構造になっておりまして、通路側のベニヤ板ごと壁をぶん殴らないと、受付側トタンは変形しないはずなんですね。

それなのに、ベニヤ板は異常なし。


凄いものでファイナルを飾りましたよ。

と、書きかけて気が付く。

明日撤収作業じゃん。

SF担当、お人形お迎えの日だわ。いわくつき人形と同棲スタートの日じゃないか。


ファイナルではなかった。