陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
塾の裏側

いやね、これって不幸な事故だと思うのですよ。

ほら、12月31日に発生したパソコンクラッシュ事故。

大炎上ですよ、人的被害は無かったものの、危うく新年1月6日に提出する課題まで吹っ飛ぶところでした。

いやはや、あの時は課題に全然手を付けておらず、書いていなくてよかった。


失ったのはあれだけではないですよ。

過去に提出してきた課題、一部が完全消滅。

この世から姿を消したんですよ、平気な顔で14万パソコンを自慢している裏には、このような悲劇が潜んでいたのです。

笑顔の裏には血の涙。これが悲嘆の美学と言わずして何と言いましょう。


……と、いう感じの事を言いまくったのですが。

先生、オカンムリ。

大賞と落選作品を比較するという授業を、そこまで楽しみにしていらっしゃったとは……


「来週には絶対に持ってきますよ。応募した作品全部を、ファイルに収めて保管して下さっているギャラリーがあるんです。そこでコピーなりお願いします」

「このタイムリーな時にやりたかったんや。おかげで今回の授業がぐだぐだになったやんか」


もしも私が作品を忘れたら、持ってこられなかったらという危機管理をされてなかったらしい。

『危機管理』というのは万が一起きたトラブルや災害に対する備えで、家庭でも企業でも重要視されている項目ではないですか、と言ってみたいのですが、なにぶん『落選』という電飾看板を背負っている身なので、当分は口ごたえ出来ませんねえ。


と、いうわけで、今回の授業は「ぐだぐだ」とヌーベルバーグの映画と邦画の比較、日本が欧米に与えた文化の影響、今回の北朝鮮のVIPの暗殺事件と今後の中国の動向、金正男氏の顔は、どこにでもありそうなものか否かというものや、やっぱり中野さんの大賞作品を例に取られての、怪談の表現の仕方の解説、ホラーと怪談の恐怖の比較解説。そこからくる外国人と日本人の『恐怖』のとらえ方、土壌の違いなど。


作劇塾の授業を聞いて思い出すのは、子供時代、学校の先生がたまにされていた授業の脱線話。

数学などの『正規』の授業とは違うのですが、先生の思い出話や雑学話、これがめちゃくちゃ面白く、どっちかと言えばこの脱線話の方が脳内に刻まれています。


作劇塾の授業は、この「脱線話」がさらに煮詰まったもの。


3月に入塾した方は、大賞作品と落選作品の比較という、滅多にない授業を聞けます。

しかも落選者に対するインタビューも可能。


面白好きからクリエイター志望まで、入塾の機会を見逃す手はありません。


いかがです?








気晴らし小説

パソコンのデータファイルの整理をして気が付いた。

「な、なんてこと……」


整理している書いた作品……課題と投稿用の二つしか、この一年半で更新されていない!

愕然となった私。

課題と投稿にかまけて、もう一つの作品を全く書いていなかったのです。

『気晴らし小説』を。


どーも最近、書いていて、なんか追い詰められている感があったのよねえと感心する私。

そりゃそうだ、人にお見せする前提のものしか書いていないんだから。


……気晴らし小説。

それは、私の完全シュミ100パーセント、誰の目にも触れさせないことを前提として書かれた、設定崩壊知識不足、完全独りよがりな作品。

だからこそ、書いていて無責任に面白がれる。

まさに勝手気まま、己のためによる、己の小説。

ちなみに、美形しか出さない。


「そういえば、書く時間無いからねえ」

しみじみ私。

無茶苦茶小説でも、やっぱり書くのに時間は必要です。課題も書きながらの同時進行で、こっちは100枚程度ですが、一本に平均、4か月から半年かかったかな。

内容はとにかく、小説を書く原点ではあるのよね。


あーなになに、ネタ帳もあるよ。

おお、ボディガード編か。

お金持ちの我がままお嬢ちゃんに、人の好い美少年とツンデレな美青年が護衛につく話か。うわーお約束のネタ満載、定番というより使い古された話だわ。

こんなもん、書いても人の目に触れさせるわけにはいかん。


あーあ、書きたかったなあ。







塾の前日

不真面目な精神科医と不真面目な看護士の、不真面目な口のたたき合いによって進行させた前回。


「もう少し、シリアスにしろよ」


今現在、話を進めている視点は


「性格暗いひねくれイケメン男子高生」

「客観性のないスリーサイズオール100ヒロイン」

「やりたくもない自治会長をする羽目になった、妻子持ちの中年のサラリーマン」

そうですね、そろそろシリアスな人を出さないと。

そして、病院というものをよく知らないと。


次の舞台は、大規模の個人病院に設定です。公的なところよりも、個人病院のほうが、マスコミ対策や守秘にやっきになりそうだし。


紀元前に提出した、課題冒頭部分のふ頭での殺戮シーン。あれを書く時もそうでしたが、映画や過去に行って、記憶している場所であっても、実際に目で見て観察したほうが、細かいディテールに気が付きます。

匂いとか、空気感。そしてふ頭は街灯が少なく、夕方5時ごろにはほとんど人がいない、というのも実地で知りましたし。


そんなわけで、課題に出す病院のモデルにした、近所の大きい病院へ。

日曜日だけど、まあいいかとばかりに出かける私。

受付とかには人はいないけど、中には入れるのでね。


ネットのウェブで、病院のロングショットの外観や診療時間などは分かりますが、実際の敷地はどんなものか、受付窓口のカウンターの作りなど、細かい部分は分からない。

廊下を歩き、壁の色を見る。病院の匂いはどこも共通していますな。


「うーむ、来て良かった」


天井の高さや、照明をチェックしながら、先日に購入したばかりの、リラックマとコラボ商品、カシオのデジタルカメラを取り出して気が付く。

……監視カメラがあるじゃん。


間違いない、半球型のあの形は、エレベーターで設置されているタイプだ。

内部撮影したら、不審人物だわ。

諦めて、1階を眺めるだけに留める。


そして「カッコーの巣の上で」を借りにTSUTAYAに行ったところ……『レンタル中』

大脱走もそうだった。眼下の敵もそうだったし、チャイルドプレイもそうだった。

あ、そうだ「ハロウィン」もそうだったっけ。

「なんでそれ借りるの?」と言いたくなるほど、私の前を制している奴が、このご町内に潜伏しています。どうやら、その人物の「観たい」と私の「観たい」がリンクしているようです。


一度会ってみたいよ。

その時は愛し合うのか憎しみ合うのか……。









世の中はやっぱり冷たい

ダブル落選!!!


ある賞にも応募していたんですが、こっちも落選。

おお、ダブル落選か。これはさすが、なかなかショックですよ。


と、いうわけで、落胆アピール、悲嘆わっしょい『ダウナーな私』を民に見せつけ、同情を買おうではないですか……と職場でそれを決行。


「もいっこも落ちたって?」

アピール開始2時間後に、話題を出してくれたのは主任。

手にされているのは、ファンタオレンジですね。私はコーラ党ですが、主任ご厚意の残念賞ならば、喜んで頂きます。

……しかし、ファンタを自分で開ける主任。そして一言。

「二度あることは、三度ある。ぷぷぷ」

やっぱり主任とは仲良くなれない。


営業担当の青年に名前を呼ばれたので、机に向かう。

「聞きましたよ。賞は残念でしたね。まあ、また頑張って下さいよ」

青年よ、あなたは机にチョコレートやクッキーをいつも忍ばせているのを知っている。

同情するならチョコ寄越せ。口先だけの慰めなど要らんわ。

机の引き出しを開けたので、よし!!と思ったら……

「これ、コピーを10部ずつお願いします。カラーで両面ね。昼過ぎにお客さんに持って行くんで、午前中によろしく」


昼ごはんが一緒になった課長相手に、同情を買えない我が身の悲嘆をめそめそ訴えることにする。

きっぱり言われましたよ。

「仕方が無いでしょう、ここは職場なんだから」

世知辛い資本主義の支配するこの世界に、個人的生活を持ち込んじゃいけませんと諭される。

はい、そのとおりですがねとむくれる私。

しかし、課長は流石だった。


「ですが、ショックを受けているあなたの気持ちはよく分かります。確かに職場とは利益追求が第一である場ですが、働いているのは生身の人間です。感情や情けを顧みる必要はない、それは違うとは思うんですよ」


ショックを忘れられる良いものがありますから、後で差し上げますと課長。

素晴らしい。さすがは我が部一番の人格者。

いそいそと昼食後、課長の机へ向かう私。


目の前で、ドキドキする私の目の前で机の引き出しを開ける課長。


「はい、コレお願いします」

……大量の領収書。タクシーに乗車券と、15枚はあるぞ。

出張の経費を溜めていたな。いつも早く出してくださいと言っているでしょうが!


「個人的生活のイヤなことは、仕事で気を紛らわせる。これは王道ですよ」

人格者の表情で、領収書溜め込みを誤魔化さないでくださいよ。


「大体ねえ、弱っているからって人に甘えちゃいけませんよ。弱っていれば踏みにじられるのが、この世のリアルです。いいですか? この世は神より悪魔の方が多いんですよ」


うっわー、課長が言うとシャレにならない。


強く生きよう。



世の中冷たい

さて、見事に『大阪てのひら怪談』に落選した私。


中山先生は満面の笑顔。

塾生が大賞を取り、そして片一方が落選。

中野さんの素晴らしい快挙! そして、大賞と落選作品の対比という、素晴らしい教材が出来上がるとばかりに爆喜びの大笑い。


兄弟子は慰めてくれるどころか、腹を抱えて笑う始末。


「……と、いうわけなんです。しくしく」

上司には、部下のメンタル面の管理という仕事がありますからねえ。

さあ、部下を慰めろとばかりに女性上司・主任の前でしくしくと訴えてみる私。

それはそれは……と主任。

「ところで、部長は明日から出張で不在だから、本部報告する書類あったら、今日中にもらっときなさいよ。忘れたらタダじゃ済まんからね」

「あのー、主任。部下のメンタルケアは?」

「仕事と私的感情は切り離せ。仕事をしないブカは只のブタさ」

「管理職のくせに、職務怠慢」

「キミとは仲が良くないだけだ」

それって主任の私的感情じゃんかと、ぶーたれながら仕事に戻る。


それでは亭主に言ってみようと、しくしくと泣きつく。

上手く同情させれば、宝石の一つくらい手に入るかもな。ふふふ。


「どうせ、他にも応募するんやろ?」

「まあね」

「じゃあええやん」

……おい、それだけかい。


常日頃、ふてぶてしいだのチタン製の心臓だのと言われている私ですが、理由がよく分かった。


周囲が冷たいからだわ。












祝!!!中野さん!!!

「大阪手のひら怪談」コンテスト。

テーマは大阪。このお題を使って、800字で作る怪談。

実話、フィクションどちらでもOK。東雅夫さん、牧野修さん、酉島伝法さん、田辺青蛙さんが審査員です。


大賞、中野笑理子さん!!!


作劇塾 塾生の快挙!!!


「この方、この賞では初めての方ですよね」

「どこの人かなあ」


審査発表のトークで、審査員の方々が感心されていました。

それを聞きつつ、何度『作劇塾の塾生ですよん』とアピールしたかったか。

実にめでたいです。

「うそでしょ」とご本人は何度も仰っていましたが、これは現実ですので、認めてください。


さて、私は選外……ふっ

そこで分析してみる。大賞と我が作品の違いを。


会場で朗読された、大賞作品を聞きながら、なんとなくですが掴めました。

中野さんの作品は、課題もそうでしたが『安定感』があるのです。

800字という短い中に、生活感や匂いを感じさせる、凝縮された空気が入っている。

この空気感で語られる話は、不思議でありながら優しい。

対する私の作品は、無味乾燥に近い。

「……こりゃ、テクニック云々というより、センスの問題だわさ」

さて、この無味乾燥は欠点なのか特徴なのか、まずこれを考えてみないとなあ。

でも、いい起爆剤です。


そして、私の落選報告を聞いた先生。

「あのー落ちました」

そうか、と、けけけと笑う先生。

「あのー慰めのお言葉は?」

「言っとくけど、この場所は本を出した人間が1番偉い、2番目は賞をとった人間、3番目は専門的なものを語ることが出来る人間。最下層は何もない奴」

「最下層でも何でも、せめて叱咤激励くらいお願いします」

「最下層には𠮟咤しかないわ」

……パソコンといい、冷たいなあ。

「次の授業の教材は、大賞をとった中野さんの作品と、自分の落ちた作品を比較対象として使うで」

塾生のレベルアップのためなら、どこまでも非情になる、恐るべし、塾長!!!

祝い酒

実にめでたいことがあり、さっきまで飲んで帰ってきました。

うふふ、先週の酒とは全然違います。頭を回るアルコールも、タップダンスを踏んでいるようですわ。


結果はとにかく、起爆剤としては最高。


明日その続きを。




塾のあちら側

合評。


高校の屋上で、ブラッディカーニバルを起こしたスリーサイズオール100ヒロインは今いずこ?


咽喉に食べたものを詰まらせて、呼吸困難起こして搬送されていました。

おまけに咽喉に詰まっていたのは食べ物ではなく、いや、食べ物だけど人間の手首。

外科ではなく、精神科の特別隔離室に入っています。

おしかけるマスコミ、おかげで昼ごはんもままならない、彼女の主治医である精神科医は、文句たらたら。看護士と毒舌を叩きまくっています。


「医者らしい医者出せよ。なんかチャラいぞコイツ」

「もう少しシリアスでも良いんじゃないでしょうか……」


流れは良いけど、医者の性格を変えたほうが良いとの指摘。

ここで気が付く。

どうも絵が決まらないという違和感は、そこか!

話の構成から言えば、ここはシリアス部分を入れるべきなのよ。


しかし、困ったことに精神病棟の風景が分からないんですね。

今まで観た映画や漫画、小説を思い返してみたのですが、どうも思い出せない。

普通の病棟ならよく知っているんだけどね……精神科のある近所の大病院にでも偵察行くか。


「映画なら「カッコーの巣の上で」があるやんか」

先生の助言。

おお、そうでした。塾生のMさん曰く「ブラックジャックによろしく」にもあるそうです。


ああよかった、これで何とかなるか。


スリーサイズオール100のヒロインが美少女キャラだった頃の原稿が見つかり、その後の展開のメモ書きを読む。

ああああ、すっごいシリアスな展開だったのね。

すれ違う恋心に、はかなく消えゆく青春の光。

ごめんよ、悲劇を書きたかった過去の私。

もうこの路線から後戻りはできないわ。

ほんっとに人生も課題も、どこへ向かうか予測できないなと思った次第でした。



塾の前日

さて、本日は塾当日。


思えば先週、外でブログをアップしようとして失敗。

先生もパソコンを貸してくれないという冷淡さを発揮。


ネット社会のシステムの脆弱さと、先生のイケズさを体感したので予約投稿……とりあえず、ぶーたれてみました。


さて、新章を書いて提出。

公立の高校で、何の変哲もない高校生たちが突如発狂して起こした、謎の集団自殺と大量殺人の謎で、不穏な空気を渦巻くご町内。


その頃、スルーサイズオール100ヒロインは病院にいます。何せ咽喉に食いかけの人の手首詰まらせて、呼吸困難起こして救急車に乗せられたのですから、外科じゃなくて精神科ですね。


視点は、その精神科医から。


若いし、不真面目な精神科医ですが、その病院の院長先生の甥にあたるので、秘密保持には最適とばかりに、ヒロインのお目付け役を押しつけられております。

当然、不満たらたらです。

精神科病棟の特別室にて、まだ目覚めぬヒロイン。


さて、彼女が起きたらどうなるのかね……



今回、困ったのは『絵が決まらない』というもんでして。

頭の中で映画を撮って、その場面を描くのですが、今回どうにも映像が浮かばない。

書き直し3回。今度は課題を落とすと思った……ああこわ。

多分、過去の塾生さんの中では、自分では納得できない出来上がりの課題を出すくらいなら、落としてやろうという人はいたんじゃないかな……と、ちらりと考える。

しかーし。


「とりあえず出せ。修正は後からできる」


思い直す私。


「落とさない、というのが大前提じゃないの。まーぼろかすみそ指摘されるのは、今に始まった話じゃないし」


自分の作品に対する罵詈雑言、非難糾弾も平気になったもんね。

図太くなるのも、成長よ。


さて、何を指摘されるか。

楽しみと怖さが混ざったこの気分。

くせになってきたなあ。







仕事への愛

いや、ホントに今の仕事、嫌いじゃないのよ。


別名『退屈仕事の代名詞』と呼ばれる事務ですが、なぜそんな言われようなのか、疑問がわくほど。


綺麗にそろった計算式。きっちり合った集計。

合理的に揃えられたエビデンスに参考資料。


特に大好きなのが『同時進行』という仕事の進め方。

それぞれ異なる仕事のスケジュールを、パズルのように組み合わせ、合理的に手順を配分し、どうやって最短距離で終結させるか。

そのためには、どうやって事前準備を進めるか、誰を抱き込み、手伝わせ、資料を作っておくか。

机上の戦略、戦術です。これがまた面白いの。


「根回しや駆け引き、時には自分より立場が上の人間を、どう言いくるめて篭絡させるか、自分の言いなりに印鑑を押させるか、落とすか落ちるか、この大人の刺激的なゲーム……やっぱり私は、この仕事を愛していると言えましょう」


乙女のように頬を赤らめるわたくしへ、フンと主任……女性上司。


「オタンコナス」

「のっけからそれ?」

「そんなんで何が愛だ……キミは『仕事を最短距離で終結』と言ったな? そもそも、愛に『終結』という単語を使った時点でまがい物よ。愛する対象に終結は望まない。あるのなら『永遠』でしょうが」

「残業はヤダ」

このすっとこどっこいと主任。オタンコナスといい、罵り単語が古い。


「愛といったな? 愛とは自己犠牲、どこまでもあなたと永遠に一緒、魂はあなたと共にある、というのが基本形だろうが! 見ろ、隣チームの次長を!」


始発で出勤、終電で帰宅。帰ってから、カップ麺食べつつネットで世界経済と政策や金融動向をチェックして、朝の3時に就寝。月に三回休日出勤で、ちなみに酒は飲めないというお方です。


「魂を仕事に捧げた彼と比べてみろ。書類のエビデンス? 美しさ? んなもん、表面的なものに過ぎない。愛とはそんなものなのか? 君の愛など口先だけのもの。キミは相手のために、睡眠時間を削ることが出来るのか? 娯楽も己の時間も全てを相手に捧げ、相手の事のみを想い、考えているのか?」

「それ、自己犠牲ってやつですか……」

一番嫌な言葉です。


「キミがどんな愛を口にしようと、私はそれを愛とは認めない。キミは所詮、己の事しか考えていない人間なのよ。キミの思う愛は幻想であり、己の都合と快楽を求めたうえでの結論に過ぎない」


ほら、印鑑。と主任。


経費支払いの書類を、本部に送付するために印鑑もらいに行き、そのついでの戯言が、こんな会話になってしまった。


また言い負かされたわけですが。


何だかなあ、自分がすっごく浅はかで薄情な人間のような気がするな。