陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
まずはお祝い

今更ですがね。

『怪談の壇』ご盛況だったようです。

怪談好きとしては嬉しいお話です。怪談というものが立派な娯楽、文化として成り立っている一つの証ですし。

そういえば、図書館の読み聞かせボランティアの方のお話で、一番子供たちが集まるジャンルは「怖い話」だそうです。

それなのに、大人になれば嗜好が変わるもんなんですかね。

私の周囲の大人どもは「怖いのやだ」ですからね。ふん、根性無しどもと言いかけたら、「夜中のトイレとお風呂場のシャンプーと、仕事帰りの夜道が怖くなる、それは避けたい」とのことです。ふむ、それは日常生活に支障が出ますな。


で、おそらく社内トップで怪談好きのホラー好き『社内で猟奇殺人があったら、彼女を疑え』とまでささやかれている私が、必ず聞かれるこの質問。


「怪談話聞いて、怖くならない?」

怖いですよ、怖くなきゃ聞きませんよ。

でもね、私って全く見えない、感じないタイプ。

どうせ見えないし、感じないもん、という安心と怠惰の元で、異界の恐怖を貪るのです。


「ホラー、気持ち悪くない?」

いや、だってさ、どうせ作り物じゃん。

すげえと思いません? ゾンビの特殊メイク、生首や手首の造形に撮影技術。

職人たちの技術とこだわりがカメラに取り込まれたその時、虚像はリアルな映像となり、観客の恐怖に肉迫するのです。

血がドバドバ、飛び交う首にぶちまけられるハラワタ……OH、ワンダフル。ドイツ語ならウンダバー。


本来なら身に迫る危険のシグナルである、恐怖という感情を娯楽に使えるのは、人間だけですわ。


まあ、そう言う訳で怪談とホラーの発展を望んでおります。


ところで、今週金曜日に塾に行けば、いわくつき『鈴』に出会えるんでしょうかね、先生?


私信・ファンタジー挑戦中青年。

ハイになったら、頭にコップの水をかけて、止めてしんぜよう。安心して来い。


まあ、旅行しているならまだ大丈夫かな。









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読書日記

最近、読むのは小説以外のジャンルが多い。

何でって、小説に手を出してしまったら最後、全部読むまで他のことが出来ないじゃないのよ。

……てえ訳で『内容の続きが気にならない面白い本』を読んでいます。


『大江戸残酷物語』氏家幹人著。

繊細で優美、町人文化が花開き、天下泰平の世の中。人々は人情にあふれる情緒豊かな時代……ですけど、やっぱりどこにでも闇はあるんですよ。

処刑見物にいそいそ出かけ、主君と家来はどこまでも続くサドマゾ関係だし、犬に喰わせるほど、町中に死体はごろごろ、古き良き、なかなかホラーな日本です。


『サイコパス』中野信子著。

堂々とした立ち振る舞い、外見は魅力的で社交的、プレゼンテーションも立て板に水で抜群に面白く、初対面の人は大抵騙される。

でも自己反省はなし、人に迷惑かけても無頓着、周囲の迷惑は顧みず、それどころか自分は被害者として周囲を攻撃。責任感皆無で、損得勘定に長けていて、一番かわいいのは自分……これがサイコパスの特徴。

で、読んでいて気が付いた。

この性格ってさ~あのひとにも当てはまらないかなあ……あのフーテンの人。たまに会う分には面白いけど、家族だったら最悪な、あの超有名な映画シリーズのお兄ちゃん……


『鳥類学者だからって、鳥が好きと思うなよ』

鳥類学者のフィードワークに基づいた、鳥の生態学の本なんだけど……電車の中でうっかり読んでしまい、笑いをこらえるのに必死。文章が秀逸です。難しいはずなのに、読まずにはいられないこの内容!

『皆さんは、フンと尿のどちらがお好きだろうか。どちらも捨てがたいが、私の場合は糞である。きっと皆さんにも好みがあることだろう。いやはや、考えているだけでワクワクする。いや、誤解しないで欲しい、変質者ではないから逃げないでくれ、せめて話を聞いてくれ。純粋に研究の話題である。』

……初めて生態学の本を繰り返し読んで笑ったわ。


本を読むって、ホントに面白いわな。

本は読まないといった奴に対し、昔ちょっと怒ったことがあったけど、今は同情です。

こんな楽しみを知らないなんてな~






映画鑑賞、アウトブレイク

一種のパンデミックを書いている私に、助言アリ。

「病原菌というものがどのように広がっていくか、それを扱った小説あるで『復活の日』は傑作。小松左京や」

「『アウトブレイク』も参考になりますね」


あー、アウトブレイクってダスティホフマンね。

確かエボラ出血熱をモデルにした伝染病だったかな、結構昔の映画ですなあ。

あれは映画館で見たんだけど、面白かった記憶があるわ。

……と、言う訳でもう一回観てみた。

TSUTAYAディスカスのレンタル50円です。すみません。


なに、これ面白いじゃん。


アフリカで、未知の伝染病が発生。

高熱と出血を起こす、そのウィルスのサンプルを残して、あとは人間ごとキャンプごと焼き払った軍です。炎から逃れる猿たちの映像。そして30年後。


再び、アフリカで高熱と出血を起こす妙な伝染病が発生。その現地に飛んだ、軍属の伝染病研究所の研究者、ダスティ・ホフマンは、その伝染病の感染力のスピードと致死率の高さから、軍のお偉いさんになっている友達、モーガン・フリーマンと、民間の伝染病の研究所にいる元・妻ルネ・ロッソに緊急告知を出せと迫りますが、アメリカにそのウィルスがやってくることはないだろうと却下。


その頃、現地で生息するウィルスを持った猿が、アフリカの密猟者によって捕らえられ、アメリカにやって来て……ついに1つの町がウィルスに侵される。


1つの小さな町が、伝染病によって軍が出動、外部から封鎖され、変異したウィルスは感染力がアップ、空気感染の危険まで!

実はこのウィルス、アメリカ軍が細菌兵器として保管していまして、兵士に投与する血清を作っておりました。その血清の存在をしった主人公は、軍がこのウィルスを細菌兵器として保管していたことを見抜きます。


細菌兵器の証拠隠滅とウィルス死滅を兼ねて、町に爆弾を投下、焼き払おうとする軍、感染した妻を助けるためにも、元のウィルスの宿主(抗体を持っているので)を探す主人公。

伝染病拡大を恐れ、爆弾を投下しようとする軍と、ワクチンを作り出すことで、それを阻止しようとする主人公の一騎打ち!


20年以上前の映画だけど、これは面白いわ。

ドンパチがあるとすれば後半、ヘリとヘリの追跡戦だけで派手な火薬シーンはありませんが、話全体に漂う画面の緊迫感とスピード感で全然退屈しない。

話を転がすって、こういうことねと感動。


こりゃ面白いわ。

買おうっと。


さて、そろそろ……

そろそろ、課題以外の作品に本腰を入れなきゃいかんだろう。


ようやく起き上がる私です。で、締め切りの日までに1日何枚描くのか、原稿用紙400字詰めで換算してみた。

……ぷっ 1日12枚

くくくくく、やべえ、休み過ぎた。


いえね、しようとは思っていたんですよ? でもエンジンがかからないというか、他に観たいものやしたい事や読みたい本や……そして山が……


前回も似たようなノルマで、なんだかんだ言いながら結局は間に合わせ、とりあえず投稿は出来たという事が、実績ではなく怠惰の理由になったのは我ながら嘆かわしい事です。

でもさー、追い詰められないと走れない人って、走らない人って、全人類の9割だと思うの。

少なくとも、私の周囲では『夏休みの宿題を前半に片付けた』という人種はいない。

いたとしたら、おそらく伝説か神話上のキャラクターと思うの。

これが人間の業というもんなのよ、きっと。


そう言う訳で、しばらく山はお休み。

一応、優先順位はつけているんですよ……そう言いながら本屋においてある『日本の名峰』DVDに手を伸ばす私でした。

たぶん、このシリーズは先生のお宅にはあるまい。


……どうしよう、登山の代替品として買おうかな。





塾の外の外側:自己弁護

塾生同士、『あの本買った』『あの映画なら家にある』よくある会話です。

いずれは作品を売る将来を目指す、クリエイター志望たるものです。作品に対価を払うというのは、トイレの後は水を流せと同じくらいに常識。

当然、図書館とレンタルは、先生を筆頭にして冷たい目で見られてしまいます。

針のムシロというより、氷山のてっぺんの切っ先の上で、正座させられているようなもんです。


「レンタルして、面白かったら買いますが」

「なんだ、その上から目線は?」

「だって、つまんなかったら損ですよ」

「自分、パソコンのマウスはいくら払った言うた?」


おかげさんで『サーフェスプロ4のマウスには8,000円使っても、書籍と映像代をけちるクリエイター志望の風上にもおけないオタンコナスのならずものの愚者』という保証書を頂いたのですが。


……はっきり言う。

金の問題じゃないんですよ。

スペースだよ。


金は稼げばいいんですが、家のスペースは稼げません。

……よく考えてみようよ。

日本の住宅事情という、国民的課題にも関わる、重大かつ、奥が深い問題なんだぞ。



酒を飲みながら、つくづくと「コレだからオトコって奴ぁ」とぶうたれ、男女間の深い溝、実生活編として愁いていた私。

節約とおかずと収納に、特集とページをさいている、オクサマご家庭雑雑誌を見ないのかね。






好きって何でしょうね

さて、今回のネトラジのテーマは『好き』


少なくとも、この塾には『好きなことはない』という塾生はいない……ですね。

文章に映像、書く側読む側、どちらにしても『好き』な人が集う場所。


好きなこと、趣味があるのは、かなり幸せだと思うんですよ。

これのある無しで、人生の明度の4割はアップ。話をしていて面白みの5割はアップ。

実を言えば、私的に話が一番ツマラン人間は、カレシや家族の話題と愚痴しかない人です。


さて、その『好き』ですが、大人となると、多かれ少なかれ不純なものが出てくる。

子供の頃は、あれだけ純粋に『好き』という気持ちだけで追っていたものに、金銭欲だの生活だのってものが混じってくるんですね。

あと、人の目。


それって成長というのか、それとも不純というのか。

ちょいと考えてみたかったのです。


さて、それはとにかく、放送事故が起こりませんように。



ちょっぴり絶体絶命

自分でネトラジローテーション組んでいるくせに、己の司会の順番を間違えちゃったよ。

やべえ、明日は私じゃんか。

テーマを考えていない……どころか、原稿のゲもまだでしたよ。


書くだけ書いて、皆さんにメールしたのは良いのですが、進行も何も考えていません。


放送事故をしないよう、今から近所の神社に願掛けでも行こうか……

調べものの迷宮

作中に出てくる自治会長サラリーマンのために『自治体の危機管理マニュアル』を読んでいる私ですが……あああ、書く時間がすり減っていく。

この本一冊だけでは、少々不明な点も多いので、実際にパンデミックが起きたら国はどう国民を避難させるのか? とインターネットで調べもの。


うーん……関係省庁で、新型インフルエンザ対応の机上訓練(緊急時の対応ルールが定まった段階で、災害状況を想定して机上で対応、あるいは対応を模擬する形式の訓練)はされていますね。

でも、このシナリオは『新型インフルが発生した他国へ、早期封じ込めのためにタミフル輸送』『その国へ渡航禁止』ちょっと違うのよねえ。


調べても調べても、やっぱり前例がないとピンとこないんですよ。

そりゃそうだ、人喰いウィルスなんか流行されてもかなわん。


そうねえ、脳内内閣総理大臣になったつもりで書いてみるか。


ど、いうわけで、この私が治める大日本帝国のある小さな市のご町内にて、人喰いウィルスが発生したらどう対応し、事態を収束させるか。


……町ごと焼き払っておくか。



絶賛悩み中

ナイト・オブ・ザ・リビングデッドの王道展開を繰り広げようとした我が課題。

「インターネットやSNSが普及した現代じゃ、無理があるで」

 そう、あの話は、あの状況下に陥った主人公たちの、周囲の情報量が不足している、というところにも肝があるのよね。


そして、閉塞空間。

大抵は廃屋か自宅ですね。変わり種でスーパーマーケット。

外国の避難生活って、災害よりも戦争の方がクローズアップされていて、どんな機構になっているのか、とんとよく分からないんですね。

リーダーはどうやって決めるとか、組織としての命令系統はどうだとか。


で、図書館から借りて来たのが『自治体の危機管理マニュアル』

災害時における、自治体の動きや対応をどうするかという内容です。

まー主人公が自治会長ですから、リアルな動きをさせるためには読んどかないかんだろう。


それにしても、まさかご町内バイオハザードを描くのに、自治体マニュアルを読むとは思わなかった。


……どこへ行くのかしら、この課題の展開の行方は……?



駄文更新

それは裏六甲の山の中。


私はあの時、所持している飲料水がほとんど残り少なくなっていた。後はコップ一杯くらい。

飲料水の自販機が置いてある、休憩ポイントまであと500メートル。

これを何とかしてもたさねば。

照りつける太陽。

滴り落ちる汗。喉が渇いて仕方がない。この水を一気に飲み干せば、また乾きがくることは明白。


山登りのトラブルで、熱中症や脱水症状は、下手したら命取りです。

山の中で誰かが通りがかってくれるとは限らないし。


「……で、そこで流れている沢の水を飲んだんですよ」

社内での昼食です。私と同席しているのは、仲良くない女性上司、我が主任。

「ここ脱水症状起こすわけにはいきませんから、リアル六甲のおいしい水って事にしましたよ。ついでに顔を洗って、頭に水をかぶって冷やしましたわ」

「確かその後、キミ、川に落っこちたんだっけ?」

「ほほほ、しかもですよ。後で川の傍に看板がありまして、読んでみたら『この川の水は飲料に適していません。大腸菌うようよです』なんて書いてやがるの。ははは、大腸菌うようよを飲んじゃいましたよ。大腸菌で顔を洗っちゃって、お肌のコンディションも心配ですよ」


しかも、その川べりでカエルを踏みそうになるのでした……うわわ、飲んだのはカエルの泳いでいた水……


「もう、山登りは秋までストップします。カエルと大腸菌をセットにして、山に立ち向かおうとは思いません……しかも日焼けしちゃうし。日焼け止め塗っても焼けるなんて、山の紫外線の強力っぷりは、敵軍の連合艦隊ですよ」


唐揚げ定食を食べながら、しくしくと訴える私。

「根性無し」主任。

そうは言われてもねえ、と私。


「お肌と胃腸とカエルには勝てません」

「何が『山登りとモノカキ、どっちを愛しているんでしょう』だ。つくづくキミの愛は自分本位だな。いいかね? 愛というのは、陶酔と喜びのみが存在しているとでも思ってんのか? 愛とはそのモノを直視し、現実として受け入れる苦しみもあるんだぞ。相手に対する幻想と現実を重ね合わせ、己のココロを修正していく作業が愛というもんであろうが。キミの言っている事は、幻想のみたらふく食って、現実を直視しない、正にマンガ読みすぎ妄想肥大の女子高生の頭の中だぞ。ご都合主義という名の高原に、ハッピーエンドいう肥料を垂れ流した変なお花が狂い咲きじゃね? 山好きとは、大腸菌もカエルも蛇も紫外線も、全てひっくるめて愛している、もっと器の広い人種だ。何がお肌だ、オタンコナス」


相も変わらず、ボロカスですな……負けず嫌いがうごめくではないか。


けっ、分かったよ、誰が止めるかよ。

登ってやるよ山。

今年中にアルプス登るぞ、文句あるか。


と、言い返そうとした私に、主任はトドメ。


「さてはキミ、王子様はトイレ行かないと思っているタイプだろ」


すげえな、主任。当たり前じゃんか。


そう言う訳で、あと一回は登ります。


次は大量に水を持って行こう。

そしてカエルのいない山を目指すぞ。