陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
今年も崖っぷち

去年、反省したんですよ。


書くのは良いけどさ、もう少し『ゆとり』というものを持とうじゃないか。

無理のないスケジュールを立てて、きちんと予定通りにノルマをこなし、時には息抜きに読書や映画、美術やお茶を楽しみ、人間らしい生活を送ろうじゃないの。


締切ギリギリ、睡眠時間は削りに削ってかつお節状態。目の下にはクマは出来るわ、お肌は荒れるわ、全く、美人度80%ダウンよ、ブス度95%アップよ。

しかも、毎朝起きるのがギリギリだから、出勤のお洋服のコーディネートもおざなり。


花柄とチェックを合わせてどうすんのさ。ダサいを越えて悪趣味、美的センスのカオスだわ。


……と、いう反省を踏まえて今年がやって来たわけですが。


いや、反省はしたのよ。

しかし、私は人間の本質という面に対し、重大な見落としがあったんですね。

いやーなんで気が付かなかったのかなあ、文学作品だけではなく、ノンフィクションでも何でも聞かされる言葉、そして人類の呪縛。

人の愚かしさを悲観しつつ諦観し、そしてある種の愛おしさすら感じるこの言葉。

『歴史は繰り返す』


ま、そういう事よ。

いくら美しくて妖艶でも、人である限りは本質からは逃れられないってことで、お願いします。




スポンサーサイト
まあいいけどさ

ネトラジの編集作業を一手に引き受けていた私ですが、1人だけに任すのはやばくね?

危機管理って奴を考えようぜという事で、自分の司会分は自分で編集する、という段取りになりました。

とりあえず、編集作業の方法を教えさせてもらったのが、SF担当、ファンタジー挑戦中、広島県在住の御三家。

サーフェスプロ4を見せびらかすのも兼ねて、講義終了後に実演したりしました。

真面目にメモ取る皆さん。

「ところでこのサーフェス、こないだ新製品出ましたね」

「じゃあこの型番、きっともう値下がりしていますね。えーと、去年の年末に、これをおいくらで購入されたんでしたっけ?」

「14万だよ。どうだ、ひれふしたまえ」

「えーと今はですねえ、今の販売価格……(検索)ぶわはははは!」

「お黙り! 当時の新製品を購入するという、その気構えを褒めるべし!」


……などと脱線しつつ、行ったネトラジ編集作業の授業。

そして、その結果。


あのさあ、私、初めて編集作業をした時にかかった時間は4時間なのよ。

それが何? 君たち、結構あっさりとアップしてやしないかね?

SF担当にいたっては、機械に凝りまくりの高音質ばかりか、今までのBGM挿入パターンをカッコよく変えているしさ。

何だよファンタジー挑戦中。慌ててやります的なこと言っておいて、結果的にはつつがなくアップしているじゃん。

……別に、自分が苦労した分野を、他人があっさりとこなすのがどうこうなんて、器の小さい事は言いません。ええ、素晴らしい。あの脱線だらけの講義で皆、あっさりとコツを飲み込めるとは。

イヤ素晴らしい、ブラボーです。


初・ネトラジ編集お祝いに風船爆弾でもお送りしましょう。

未だにテレビの録画が出来ないホラー担当より。


広島在住広報担当! 次はあなただ!





映画と文章

作劇塾に通っている人ならば、必ず教えられるこの言葉。

「落語を聴け、映画を観ろ」

落語によって言葉のリズムを、そして映画によってストーリーのつなぎ方や舞台、背景の構成をという事です。

ホントにそうだなと思い当たるのですが、映画に関するエッセイを出していらっしゃる作家は多い。

私の好きな作家のほとんどが、映画の事に関するエッセイを書かれていて、それによって『観たことは無いけど、内容は知っている』という映画がいくつもあります。

エッセイがきっかけで観た映画も数知れず。

「眼には眼を」「何がジェーンに起こったか」「悪の小さい華」を観たきっかけは『トラウマ映画』の特集か何かだった……うん、確かに。

あ、でも最上級は「ミスト」ですねえ……あああ、厭だなあ。鬱ラスト。


そうやって、映画を観ていると、やっぱり「好きなシーン」が出てきまして。


ダイ・ハード3のエレベーターの中で撃ち合うシーンだの。

フェイス・オフで、敵同士が一斉に銃を抜き、それぞれ銃を隣の相手の側頭部に突きつけ合った円陣を作っているシーン。

座頭市地獄旅……だっけ。ラスト、女の子を人質に取られた市が、敵の前に膝をついて仕込み杖を地面に置くシーン、その後に続く市の動きなんて、もう愛しているといって良い。



あああ、いつかパクってやる、と思うのですが、何せ映像です。空気感や背景も文章とは色合いが違うし、根本的にモノが違う。

同じ鍋物で、同じ薄切り牛肉を使った料理だとしても、すき焼きと牛しゃぶくらい違う……分かって頂けるでしょうか。

映画を観ながら「これ、ノベライズするならこうかなー」などと、頭の中は誰にも分からんことを良いことにして、身の程知らずな想像を楽しんでいるのですが、よく出来た映画であればあるほど、文にして起こすのは難しい……気がする。

いや、小説を映画化したのは多いですけど。


絵が描けない、という理由でモノカキに志望を変更した私ですが、やっぱり絵でないと表現が難しいものがある。


いや、描写に長けている人なら可能かもね、でも私にはその技量はない。

口惜しいなあ。


第三の男、ウィーンの中央墓地の有名なラストシーン。

アレは絶対に描写不可能。

すでに投げています。




短文更新

す、すいません。イタ飯食べてワインを独りで1本開けてシュークリーム3個食べて、家にも戻った瞬間に睡魔……ではなく、眠気の大魔王に襲われました。

せっかく借りた『ハロウィン』も見ることのできないまま、もう寝ます……


塾の当日

イケメン人喰い男子高生をどうやって面白く書くか、というのが今回の課題。


顔も頭も良いけど虚無的。観賞用にはよろしいけれど、話し相手としては疲れる物件。

こういうタイプは、描写対象としても困りもの物件である……という事に気が付く。

空っぽ人間って、文章で描写するにはキツイんですわ。

何を考えているのかよく分からん、という人物の代表格だと気が付いた時には遅かった……というか、自分で考えておいて、何言ってんだよという謗りあり。


仕方がない。

今後、スリーサイズオール100という脅威を彼にぶつけ、虚無から何かを引き出すしかない。

えーと、そうなると何だか更に「ご町内ナイト・オブザリビングデッド」が混沌の方向に向かっていく気がするのですが……


もうとっくにホラーは捨てた。

もういい、無事に終章まで行くことのみを目標にしよう。


で、結局この課題のジャンルは何になるんだ?

「カオス小説」というジャンルがあれば、それだなと思う今日この頃です。



塾の前日

課題提出週と、合評の週では前日の過ごし方が違う。


今週のような提出週なんて、頭の中にターミネーターのメインテーマが流れていますね。

迫りくる脅威を予感させるあのメロデイ、そして人類の危機へ備えて待つ、あの緊迫感よ。

えー、見切り発車で書き始めたんだから、ドラえもんなど藤子不二雄先生の漫画で出演されている『ふにゃこふにゃお先生』の漫画連載のような状態になっても仕方がないじゃないか……と思ってはいますが、まあそれでもねえ……(ふにゃこ先生は、毎週登場人物を脱出不可の危機に陥れ、どうやって助ければ良いのか毎週苦悩していらっしゃるお方)


とにかく、書いた。

表商売の時間中、時間があるのを良いことに、ノートと教材を広げて研修の予習をするフリしてアイディアメモ書き。

これ読まれたらきっと、恥ずかしさのあまり、職場に火を放って私も燃え盛る炎の中に飛び込むわ……というくらい内容をチマチマあれこれ書いて、唸りまくっていました。


まあ、そういう苦難を乗り越え、何とか肩の荷は下せましたが……やれやれ、今回は流石に冷や汗かいた。

人知れず、こうやって独りで汗かいているのです。


ちなみに、職場も焼かずに済みました。

よく考えたら、先日火災訓練があったばかりなのに、こんな事で火事を起こしちゃ面目経たないよなあ。

あー良かった。




書くテンション

話を思いついた時なんか、すんごく嬉しい。

設定や背景がビシバシと決まり、まるでモノカキの神の手によってパズルが出来上がっていくよう……ああ、これを早く形にせねばと、気ははやりますね。

私の場合、コレ落とし穴ボコボコ。


何せ、テンションが上がっている「ハイ」状態です。その場の勢いだけで書き進めたら、下手したら未完よ。そういうのを何作やらかしたか。

ハイ状態で、ちゃんと設定を固めていない状態で書いちゃうと、あちこちほつれている部分が出てくるんですよ。

ちゃんと着地できるかどうかも、見定めないといけないし……この「見定め」が、ある程度テンション下がらないと、冷静に出来ないの。困った事です。


ですが、テンションが下がると『書く勢い』が下がる。

やっぱりハイ状態で書いてるのは、内容の出来はとにかく、楽しいんですわ。


いちばんきっついのは……さて、どうやって話をつなげれば良いのか、ある程度の目算はつけているけど「面白いかどうかが分からん」状態です。

書けるのと、面白いと思わせるのは違うからなあ……このままじゃ、話が単純になるからといってひねりをいれると、かえってそれがイヤミな雑味になることもあるし……


ちなみに、一番テンションが上がるのは。

もう駄目だ、と思った時に、話の突破口が見えることですわ。

心の漂流船で、救助隊の船見つけた気分になりますねえ、ホント。


そして今の状態が……どこだー、救助船……?




超・短文更新 上司と部下

ようやく熱中症の危険性が去った今日この頃です。

もうそろそろ紅葉だな。新緑はエネルギーと若々しさで山を溢れさせていますが、赤く染まる山も良いですねえ。どこか寂しく、そして風情があります。

「で、キミ、山には登らんの?」

昼ごはん食べながら、我が女上司・主任に聞かれる。

「今なら遭難しても、凍死の危険性はないでしょ」


「山はしばらく封印です」

「へええ」

ここでかいつまんで、山を封印した事情を話す。

「と、言うわけで怒られましてね……それでまあ」

ほーと主任。

「そりゃあそうだろ」

「……あのー少しは慰め……」

「山登っているヒマがあったら、先生、小説何とかしろって意味じゃないの」

「……」

「第一、キミ、去年小説応募して落ちたんだっけ」

「……」

「先生が正しい」


仲良くない上司と部下は、時としてその関係を越えかける。

食堂からそのまま、早退しようと思ったわ。


そして今日は10月24日、文鳥の日。

文鳥万歳を叫ぶ日です。

好みの文章

本棚を整理していますと、当たり前ですが自分の好きな作家ばかり。

へー、ほうほう、ああらまあと頁をめくりながら整理しているので、作業が進みやしない。

で、読んでいて『おや』と気が付いたのです。

自分の文章の好みについて。


塾でよく言われるのは『簡潔に分かりやすく、セリフと描写でキャラクターに演技をさせろ』

最近は、映像文化のせいで、セリフ主体でシーンを思い浮かべやすくしたほうが読者の想像力を刺激する、シナリオをまずベースに、というもんです。

うん、黒川博行さんなんかそんな感じ、

私が読みやすいな~と思う方の作品は、セリフと簡潔な描写で映像が浮かぶ文章。

元々、シナリオの仕事をされていた方も多いんです。

月村了衛さんの『機龍警察シリーズ』もセリフと無駄のない描写で、スピーディに話が運びます。大好きですねえ、桐野夏生さん然り。


かと言って、その対極(?)の文章も好きなんですわ。

過剰すれすれ、濃密で静謐な、まるで人間の中身を解剖して一つ一つをクローズアップしたような描写。小池真理子さんや、故・森瑤子さんが好きですねえ。

不思議とカテゴリ的には同じ文体であるはずの、男性作家のあの人は好きじゃない。何だかナルシズムがあるのよ。


さて、過去に書くばっかりで、読むことしなかったせいでアウトプットとインプットのバランスが崩れ、えらいことになった……という愚行を犯した私。

今回は書きながら読む、というバランスを取った策を考えたはずなんですが。

「や、やばい! 昨日今日で文体が全然違う!」


昨日は藤本ひとみ、今日は浅田次郎という影響がモロ出し。

これが作品的に素晴らしければとにかく……ううむ。

大輪のバラと千鳥格子をパッチワークで繋げたようなもんになっとるわ。


今更だが、これって影響の強さ云々というより、己のスタイルをちゃんと確立していないという証明なのでは!


じゃあ何なの、今までの私って!

ごった煮?


……迷宮から出てこないと、課題が書けません。

救援隊求む。





ススメの苦悩

さて、あらゆる抵抗もままならず、ついに「次の展開にススメ」となってしまった我が課題。

風の音を聞きながら悩む……この人喰いイケメン男子高生をどうするかだ。


殺せ殺せと、まるで異端審問に引っ掛かった魔女容疑者か、フランス革命で吊り上げられた貴族みたいな扱いですが、このキャラクター、実は前回ボツを喰らったSF風ラノベ調ホラーの主要キャラクターでもあったのね。

あれの引継ぎでもありまして。

ボツ喰らった挙句に殺せって、ひどいですやんか。

「でも彼のような、何も目的も持たないキャラって書きにくいですよ」

と、兄弟子。

そうですとも。

キャラクターを動かすには「目標」「何者になっていくのか」が要りますから。

主要キャラには虚無的ってあんまりないんですよ。空っぽの人間が何か目標なり使命を持って動くのが面白いんであって、何もない奴が何もないままでは、ストーリーの組み立てがしにくい。

それでは、どうやってこのキャラを面白く動かせばいいのか考えなくては。

と、言うわけで、改めてイケメン人喰い男子高生を分析してみた……って己が作ったキャラだろうがよ。


あー、コイツ言ってしまえば、器用貧乏なのよね。

カオも良いし、何もしなくても成績優秀だし、運動神経も良いし、何もしなくても女子は寄って来るし、でもそれに関して何の感動も嬉しさも感謝もない奴。

せめて自惚れすらあればもっと幸せだったろうけど、最初から能力を備えている分、他人が自分にどうしてそこまで持ち上げるのか、理解できないし、他人に興味なし。

他人の興味が無ければ、自分の能力の価値が分からない。むしろ冷ややか。


改めて分析してみると、かなりイヤな奴であることが判明。

……殺しちゃおうかしら。


ああ、待て待て。

どうせ殺してしまうのなら、思い切りイジリ倒してからにするか。

幸いなるかな、彼は虚無的だが、両脇にはクソ真面目中年男、恋に狂うスリーサイズオール100もいることだし。


虚無的キャラを、どう料理するかがかかっている……我が課題でした。