陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
ホラーと偏見

せっかく自分で書くんだから、自分で好きなように書けば良いか。

てな感じで、次のモノを書く方針を決める。

ええ、ストーリーや展開など、好きなタイプは色々ありますが、『これが出てきたら冷める』というお約束はあるのよ。

●助けてくれる霊能者がいる

役どころで言えば、危機に陥った主人公を助ける役ですか。

ええ、ホラー映画に出てきますね……ありがちなのは、霊能者のお祓いシーンと、主人公が霊と戦うシーンが別の場所で同時進行。

そこで霊能者が、悪霊に負けて血を吐いて倒れたらもうスイッチオフ。

そうですねえ、一昔前の心霊番組で『あそこに女の霊がいます』と解説をする霊能力者のコメントによって、何だかうそくせぇというか、一種のわざとらしいお祭り感、演出、それと同じものがあるんですよ。あ、映画の『エクソシスト』は別に良いの。


●助けてくれる恋人がいる

恋物語を読みたいんじゃないんだ! 感動や愛を見たくないんだ! もっとどす黒く、汚泥に毛穴を封じ込められたような気分になる話を読みたいんだよ! ホラーにさわやか禁止、清涼感追放! 

……でもハッピーエンドでお願い。


この二点をキチンと守り、まっとうなホラーを書こうと画策中。

その前に、今の課題を書き終えることが出来るのか、頭を抱える課題提出前週間。






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避難準備

ここ、一週間くらいは次の震災を警戒すべし。

近所のスーパーを覗くと、カップ麺とミネラルウォーターが見事に品切れ。

日清のあの定番品は見事に消え失せていたのに、インスタント焼きそばは軒並み残っている……ううむと呻きながら商品棚の前で立ち尽くす。

焼きそばって、酒のつまみにもなるって愛好者が多いと思っていたが、避難生活には選ばれないのか。

ふむ、人々は避難生活に酒を持ち込まんのだな。


と、いうわけで防災リュックを作ってみた……リュックに入れるは、水や食料、ヘッドライトに医薬品も勿論、銀行や役所関連の法的な書類。そして必須品、ピイちゃんのご飯、鳥の餌。

携帯用お茶道具に茶葉。


愛用PC、サーフェス4ちゃんも持って行くわよ、当たり前でしょう。

そして国語辞典。突然「あれ、どんな意味だっけ?」と頭に浮かんだとき、傍に無いと地味に困る。

読むものがない時には、本代わりにこれを読む。

いざというとき武器になる。火を起こす時にも使える。

やっぱり紙とは素晴らしい。電子辞書など、こうはいかない。


あ、そうだ。酒も持って行くか。

つまみはサバの缶詰にするか、柿の種にするか……酒を飲むなら、グラスも考えんとな。

お皿も、可愛い豆皿なら入るかな。

と、いうわけで。

非常に無駄なものが詰め込まれた防災リュックが出来上がる。

避難生活に潤いは必要か否か、と、いうか本来の目的を見失ってやしないか、つうか重いよこれと、防災リュックにまだかかり切り中。

その間に余震が来たら、どうするんだよオイ。

震災報告

出勤の道中、阪急線路沿い。利用駅が見えてきたところで、突然何かが落下したような、衝突したような音が目の前で鳴り響く。

「ありゃ、交通事故か」そう思った瞬間、足元が揺れる。道路そのものが揺れているのだと感知した時、携帯の警戒警報が鳴っているのに気が付く。揺れは約10秒から30秒? 収まった後に、家から飛び出してくる住人など多数。

線路に電車が通り過ぎているのを横目に、家に引き返す。

築50年近く、羊羹をぶった切ったような建物である。あそこまで構造がシンプルだと、倒壊は無い……けど、部屋に飛び込む。

倒れた3つの本棚、食器棚から落ちて割れた食器なんてどうでも良い。

桜文鳥のピイちゃんしか頭にない。

寝室に入ってへたり込む。

本棚は倒れ、机の上は散乱していたが、鳥かごだけは全く動いていなかった。

それでも揺れが怖くて、かごの入り口にへばりつくピイちゃん。すぐに出せばパニックになると思い、かごの外から声をかける。

ピイちゃんが落ち着き、鳥の餌を手のひらの上で食べるのを眺めつつ、職場に連絡を入れるもつながらず。回線が混乱しているな、こりゃ。

まあ、会社が契約しているセコムの災害用緊急連絡には安否を入れているから、大丈夫でしょ。


そういや、災害訓練の時、セコムのメール無視して報告を送らず、我が女上司・主任に滅茶苦茶怒られたのよねえ。

今日の本番はちゃんと報告メール送ったから、勘弁して下さい。

しかし、電話がつながらない。

我が上司へメールを送る。

『電車が止まってます。ちなみに本日絶対締切とかいう仕事は無いです』

『無事なら良いよ。自宅待機しときなさい』

ちなみに、周囲の皆さんにも怪我は無し。無事を確認。


それではと、割れた食器など片付ける。

嗚呼、砕け散る破片を改めて見たら、マイセンだのレイノーだの作家ものだの……電卓片手に損害額を計算しながら作業するが、損害額が20万を超えたところで貧血おこしかける。

午後に連絡。結局、上司の判断により、会社の出勤もナシ。

それならと、損害額を頭から追い払うために課題小説に取り掛かる。

しかし、南海トラフが肌に迫ってきたなあ。

ティーポット類は避難完了。でもピイちゃんをどこに寝かすか……

家の中で、鳥かごに一番安全な場所を求めてさまよっています。

ネットショッピング……

我が幼少期を振り返ると、買い物の形はかなーり変わってきております。

現物を生の目でなく、映像などで確かめてから購入する……まだ就職したてのころ、会社に通販のカタログが良く届いたものです。先輩たちと回し読みしていました。

数年前まではテレホンショッピングや通販が主流だったんですが、今はネットショッピングだもんね。


いいですねえ、気になるものや欲しいものを検索すれば、買い物かオークションか、どちらかで見つけることが出来る。

町中をさ迷い歩くことなく、クリックかタッチではい、終了。

素晴らしい、今では絶版になっていて、古本屋行脚をしても見つけることが出来なかった小説や、この銀河系で私以外買わんだろう、したがって入手不可だろう思っていたアニメのDVDも、見事に手に入れた……。


一方、怖いこともある。

酒を飲んで、ネットのオークション眺めていたら13代柿右衛門の茶器セットが出ていて、『新品20,000円! おおっ安い』ついクリック、入札。

酒が覚めてから、頭を抱える……オイ、安いよ、確かに安いですよ……急須と湯飲み5個のセットの13代柿右衛門にしては安すぎますよ。百貨店で10万近いの見たことあるぞ。真贋大丈夫か? つうか、ウチはもう急須は10個と、湯飲みはその倍あるぞ。


最終日までの2日間、このままでは落札だよ不用品に20,000円と頭を抱えていましたが、幸いなるかな、入札最終日に誰かが競り落として下さいました。

ああ、マイセンのティーポットもあったっけ。

あれも酒を飲んで、気が大きくなって「やっすいじゃーん」と30,000円入札したんだよなあ……ありがとう、31,000円で落札してくれた人。

マイセンの人形150,000円の入札も、飲み会から帰った後だったな。わーい、天使ちゃんだカワイイと、ご機嫌で入札。

バカモノ! 百貨店では40万する商品ったって、15万は15万だろ、高額商品は生見て買わんかい! と周囲から非難ゴウゴウ。

アンティークは特に、生で見て買えと言う基本を、酒のせいで踏み越えてしまったわ。

じゅうごまんじゅうごまんと、最終日まで、どれだけ眠れない夜を過ごしたか。

どこかのお金持ちのおかげで、落札せずに済んだけどさ。


そして、今。

酒を飲んで、ネットオークションにまた入札。

ビスク・ドールです。お顔は1800年代おフランス、アンティークドールでは有名な人形メーカー、ブリュの顔立ちによく似た可愛い女の子。

4,000円だ。何があったとしても傷は浅い。

成長したわね、ワタシ。


この場合、金額ではなく、酒を飲んでネットオークションするという行為自体が問題なのであるという指摘は却下させて頂きます。






塾の裏側

合評。

早く書き上げてしまえとお言葉。

「大体、どれだけ時間かけとるねん」

「一年半です」

「一気に終わらせろ、そして怖いものを書け」

怖いものを…‥って、これもホラーだったんだけどなと内心呟く。

惨殺、スプラッタを扱っても、必ずしも怖いとは限らない、という言葉を、この作品で証明してしまった訳ですか。ある意味、実験的作品だよなあ。

さて、次は本格派、純粋ホラーか。どんな話を書こうかな。


そして、飲み会ですが、塾長の元教え子、現役プロ作家の方々がいらっしゃる。

賞の事や、受賞者のお話、そして作家生活のお話を聞く。その中で、かなり勇気づけられた話もあり。

そうか、そうなんだ。あんまり悩んでもいかんわ。

まだ修行という道であっても、時には立ち止まりかけたり、考え込んだりすることもありますが、それもまた、道歩いているんだからそのオマケだろ、と思わせて下さいました。

やっぱり、プロは凄い。

この場を借りてお礼を申し上げます。有難うございます。






カレーの立場

先日、不幸に襲われる。

家に帰ったワタシ。さて、夕食を支度をしようと台所へ。

そこで目にしたモノは……

「カレーが腐っていたんですうぅぅぅ」

しくしくと訴える、職場の昼食タイム。

作ってから3日目のカレー。昨夜一日だけ火を通すのを忘れて、コンロの上に放置していたんですが、まあ夏前だから大丈夫だと油断していたのです。

「100g400円のモモ肉使っていたのに~」

口々に怒られる。

「カレーにそんな良い肉使うんじゃない!」

あれ? お怒りポイントそこですか。

「カレー粉にまみれりゃ、どんな肉だって同じカレー味よ!」

「塊なんて贅沢!薄切り使え、薄切り肉!」

「大体、カレーは冷蔵庫に残った食材を一掃する料理でしょうが。何を入れてもいい料理に、高級食材を入れてどうする!」

ちなみに、皆さん、カレーの箱に書かれている分量通り、ニンジンと玉ねぎ以外は材料の通りには作らないそうです。

「余った野菜や食材入れる。大根とか厚揚げとか入れたり」

「余ったソースやドレッシングも、隠し味として全部投入」


先日の新聞コラムで、レトルトカレーの出荷量がカレールーを上回ったとかあったっけ。

カレーをコトコト煮込むという風景が、家庭料理の最主力選手が消えるのかなと、コラム主はお嘆きでしたが、コラム主は男性。

台所の主の立場から見れば、『家庭内在庫一掃献立』として、カレーを煮込む風景はそう簡単には消えない気がする。

しかし、大根か……うーん。


『富江』再読

そうそう、この作品はリアルタイムで、しかも楳図賞の佳作作品として、雑誌に掲載されたのをリアルタイムで読んでいるんですよ……「うわ、スクリーントーンを全然使わない、オールハンド。すっげー独特の絵柄だ」そして、斬新とシュールを掛け合わせて二倍にしたようなラストも覚えています。


その後、たまに雑誌に掲載されているのを読んでいたりしましたが、ちゃんとこうやってコンプリートで読むのは初めてね……てわけで、伊藤潤二傑作集の『富江上下巻』

人々を魅了し、男を狂わせる絶世の美少女。

だけど、男たちは、深く愛した富江を惨殺する衝動を抑えきれない。そして殺し、バラバラにする。

富江のバラバラ死体は、やがて細胞が増殖し、それぞれの部分が一人一人の『富江』として蘇り、意志を持ち、自分を愛して殺す男を求め歩く。


実にシュール。

現実的には全くあり得ないんですが、その画力とストーリーの迫力で、怖いんだか笑うんだか、わからないくらいシュールな怖さ。

これも小説にはしにくい類かなぁ。

で、映像化にもなってますが、これが手を出しにくい。

設定は原作通りなんだけど、ストーリーがそれぞれオリジナルなんですよ。

原作には原作の面白さ、映像化には、『孤独のグルメ』のような、原作抜きで観ても違った楽しさを見せてくれるものなら良いんだけどさ。

『ベルサイユのばら』映画版のトラウマから抜け切れていない私。

原作が名作だと、特にその落差はでかいのよ。


トラウマ作品というのは、時間を無駄にした以上に、その後の行動に影響を及ぼす、これこそが害毒だと思う今日この頃。



視たのかな

家への帰り道。

夜でした。歩道を歩いていたのですが、後ろを歩く女の子が、やたらと気になるワタシ。

なんていうのかな、落ち着かないんですよ。

もう22時過ぎているとはいえ、フツーの住宅地だし、第一日常的、何も無し、いつもの事じゃないの。

夜道で、他人が後ろを歩いているなんてさ。


あんまり気になるので、何気を装い後ろを振り返る。

顔は見えにくいけど、女子高生かな。随分帰りが遅いのは、クラブの帰りかバイトの帰りか。ご家族心配しているぞ。

前髪は真ん中分け。ちょっと貞子チック。


おっと、信号だと立ち止まる。

後ろの方を何となく振り向く……と。

いない。

貞子チックだと、彼女を認めてから約5秒後の話であります。

「ずいぶん足が速い子ね、ははは」

そう言う事にしておこう。


何で至近距離だったのに、顔がぼやけて見えなかったのかとか、やたら背後が気になっていたのはなんでだとか、よく見れば制服が冬服だったとか。

己の疑問に対して封印する私。


しかしなあ、もうちょっと「見た!」という実感あるものにしてくれよ。

この話、プライベート怪談会じゃ弱いです。


小説作法の思い出

小説というものは、日本語が書けて読めりゃ、スタートの敷居は高いものじゃない。

好きな作家の本を読んでいる内に、なんとなく「こんなもんか」てな風に、感覚的に書き始めるのがまあ一般的。

そして、始めれば誰しもが一度は手に取る「ハウツー本」

当然ですが、小説の書き方もハウツー本があり。

当時、小説を書き始めた私も手に取ってみたのでした。


さて、そのハウツー本、地の文の書き方で注意していたのは、視点をごちゃ混ぜにするなという事。

例えば、AさんのモノローグとBさんの心の声を同じ場面で同時に書くなと。

これはテレビアニメ好きにありがち、神の目線というそうで。

映像に例えれば、Aに,Bにとカメラがせわしなく切り替わるようなもんで、非常に読みづらい。


そして、セリフは3行以上連続で書くな、誰の口から出ているのか、読者が混乱する。そういうのもあったかな。

そして、魅力的なキャラクターを書けって……それが出来ないから読んでいるんだぁ!


しかし、最近はセリフ主体、3行以上連続どころか、5行8行も続く作品もある。

そうかと思えば、今読んでいる新聞小説。セリフ少な目、神の目線部分が結構ありますが、それもまた面白いんですよ。橋本治さんの「黄金夜会」です。

ああっ 熱海で別れた貫一と美也(宮)が、メンチカツ屋の店主と人妻として、ついに再会したわ! と、まあそれは置いといて。


テクニックや理論は、時代や作者の技量によって変わるらしい。

と、いうか面白ければ良いのか。

しかし、文章が下手なせいで、話の筋そのものは面白いと気が付くのに時間が必要な程、読むのが苦痛だった小説もあったっけ。


なんてうだうだ悩んでないで、さっさと書かんかい……ですね。


さあ、どうやって書こう。

ぼちぼち、課題以外の話に取り掛かる……てことで、登場人物関係図など書いております。

短編の時はほとんど書かなかったんですが、最近は登場人物の名前くらいは控えなくてはいけません。

結構忘れるんだわ……自分の脳内世界の癖に。


レポート用紙に殴り書きですが、名前とか年齢、性格の傾向などを書き留めておきます。後は浮かんだ場面や文章、描写など。

書いている内に浮かぶこともあるし、文章にしてしまったが故に「……と、考えたものの、どうやって描写するんだよ」と頭を抱えることもある。


結構悩むのは『文章』でして。

文章は、映画で言えば映像ですし、この書き方によっては空気感も違ってきます。同じ話でも、小池真理子風日常じわじわ緊張系か、平山夢明風日常がシュール破壊か。

脳内は、山岸涼子の絵で動かすか、伊藤潤二のタッチで妄想を進行させるか。

オチは、どうやって着地させるか。


書いている内に、話の内容が変わっていくことはもう普通になっておりまして、出来上がりは『こんな話を書くつもりは無かったんだが』と、呻くこともしばしば。

それでも最初からキチンと考えないと。恐らく、このメモの内容は使われないかもしれませんが、たたき台は必要なの。


そして、メモが出来たら。

次は書き出しに悩むんだよなぁ。

……着手できる日は、一体いつだ!?