FC2ブログ
陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
大晦日

掃除と買い物で日が暮れる。


掃除で特に苦しんだのは、風呂場のカビ。

ここで『ナウシカ』の腐海を思い出してください。これはもう掃除というより浄化レベルで、カビ取り洗剤をあざ笑うそのしつこさに、いっそ風呂場を焼き払ってやろうかと思ってしまったほど。

ナウシカのテーマが、やけに頭をグルグル回ってイヤになる。


買い物へ行く。年末だし、とくにおせち関連に関してはダンピングがあるだろうと、いつもより遅めの時間へ行ったら、まだ値下げは始まらない。

普通の日でも、17時を過ぎれば当日賞味期限の三割引きはフツーなんですけどね。

30分間ばかり、スーパーを周回していましたが、いつまでたっても刺身すらダンピングが始まらないので、仕方なしに離脱。

ちっ、仕方が無い。諦めるか。

断腸の思いで、高級食材の牛肉を定価で買ってしまう。

しかし昨日の阪神百貨店の地下は入場制限までされていたのに、本日31日の近所のスーパーは、いつも以上に客がいない。

謎です。


正月の花を買う。

赤と白の取り合わせで、千両と白い小菊を買ったら、実は小菊は縁起悪いと判明。

小菊に罪はないし、見た目も可愛いので、隣に縁起の良い牡丹の花を絵柄にした壺を飾る。

さて、来年も気張っていきましょうか。


旧年中は、皆さまに大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

スポンサーサイト
歳末観察

某百貨店の催事場にて『時代物マーケット』あり。

いそいそと出かける……年末大掃除は適当に繰り上げです。掃除はいつでも出来るけど、催しは期間限定。


さて、百貨店の催事でもたびたび行われる『時代物マーケット』ならぬプチ骨董市ですが、京都の東寺だの天満宮、そして竹田で行われる京都骨董祭とは、明らかに客層が違う。

前者は、明らかに「マニア」「その道の求道者」が、猛禽類の目でうろついているのですが、流石デパートの催事場はまだ緩やか。

買い物途中に寄ってみました的な、穏やかな空気が流れております。


しかし……今回、そのお隣で行われていたのが『中古、廃版レコード、CDカウントダウンセール』

映画音楽を漁りながら、お店のお客さんを観察。

特に、こういう趣味色の強い場所では、我が心の同士がどんな人間かを観察する。

話声はほとんどありません。

静かです。BGMは流れていますが、お客さんの会話がほとんどない。

連れがいても、会話をしません。ワゴンに連なる人々は、それぞれ食い入るようにジャケットをくっています。

……へビメタを物色している、白髪を綺麗にまとめた、スーツ姿のご婦人を発見。

セリーヌのバッグを片手に物色しているのは「メタ・リカーナ」ですか……ええと、奥様もしかして『バスタード』読んでやしませんよね?

あ、アイアン・メイデンを手に取った。こりゃ決まりだ。


そして、髪に緑のメッシュいれてピアスをした、典型的ヘビメタ青年が、クラシックコーナーで管弦楽と室内楽を、買い物かごの中にしこたま買い込んでいる……キミの音楽の方向性はどっちだ?


シュールな気分の私の隣で、映画音楽を眺めていた10代後半くらいの少年が『……ニーノ……ないわ』と、嘆いて去っていきました。

ま、まさかニーノ・ロータか!? あまりに渋すぎる趣味に、後を追いかけようと思いましたが、彼女連れ。

こんなマニアックな場所でデートか。いいねえ。

ちなみに少年よ、私が探していたのはゴブリンです。


趣味色の強い場所は、フツーのスーパーや売り場にない、一種独特の真剣みが漂う。

この『マニア』の空気は全世界共通。そういえば、ベルリンのフリーマーケットの『MANGA』コーナーに集う人々もこんな感じだったっけ。


いっそ、世界中が何らかのオタクだらけになれば、各自の趣味を通じて宗教や歴史、政治を超えた、人間臭すぎる話し合いが出来るのではないか? 世界平和の可能性が出てくるのでは?

そんな気がするけど、どんなもんでしょう。




弱点と骨董

そういえば、以前『骨董品をテーマにした怪談を書きたい』と言っていたことを思い出した。

ハイ、古いものって、妙に『人間臭い何か』を感じる時があるんですよ。

今でも京都の骨董祭などによく出かけますが、その店の佇まい、それ自体が新品を扱う場所とは違う、一種独特の空気を感じます。

マニアが集い、目利きがたむろし、掘り出し物を求める人々の心が煮詰まって、混ぜ合わさって発酵しているあの空間。

あの雰囲気だけでも、何かを召喚してしまいそうな気がします。


さて、しかし骨董は、何しろ範囲が広すぎる。

一口に和物、洋物とはいっても、そこから陶磁器、着物やタンスだ、陶磁器なら茶器に壺や花瓶、そして産地に土の種類と、枝分かれが半端ない。

「広いけど浅い」が私の弱点でして「知っている」けど「語るには未熟」というもの。


最近、骨董品屋の前を通りがかると、つい求人のチラシが貼っていないかチェックしてしまう……だって、店内は怪異の宝庫のような気がする。店番一つで色々視そうじゃないですか。


我が家には、ちまちまと買い集めた、さして高価じゃない骨董はわんさかあります。

「こんなにあるんだから、一つくらい何かがあっても良いんじゃないの?」

と、ネタに詰まるとそんなことをボヤキながら眺めていますが、今のところ何もない。

こんなにあるんだもん。付喪神がウロチョロしていてもおかしくないと思うんだけど……と、そこまで考えて気がついた。

ま、まさか、ウチの骨董は付喪神がついていないとか。

ええと、それはつまり……贋……

考えないでおこう。

微妙に試練
職場で打ち上げ。
シュークリーム三個にチューハイ、せんべいにデリカの海老などつまむ。

中途半端な酔いに炭水化物満載の胃袋。
これから塾で合評、飲み会。

地味に試練の場にのぞみます。
怪談の……
怪談の壇、今年の締めくくり‼ 最優秀賞は誰?

過去の優勝者が集まって語られる怪談です。つまりは選りすぐりの話が聞けるわけです。

いやいや、ホント、怖かった。
今回はホントにヤバい話ばかりでした。

こわい、ヤバい話って、本やネットじゃなくて、こういうところにあるのかも。
そう思わせる会でした。
駄文更新.遊星から

名作は時代じゃない‼ 最新技術じゃない‼ ということを教えてくれた映画。


ありがとうございます! リバイバル。過去の作品をもう一度スクリーンで見せてもらえることに感謝です。


生き残る事が出来た二人の隊員ですが、生き残ることが出来たとはいえ……という観客たちに想像させる絶望の世界。

お互い、未知生物と戦った後に芽生えるものは信頼ではなく、もしかして相手が擬態した宇宙からのバケモノではないのかという『疑心暗鬼』


しかし、この後の凍死は免れないだろうな。

だって、バケモノ退治のために、基地の全ての火力と燃料を使ったんですから。


一度目覚めた溝は、埋められる訳でも無い。

例え、救助が望めず、お互いの助け合いが不可欠な状況下にあっても……仲間同士、互いに不信感はぬぐえない。まあそういう作品です。

物体Xの造形凄いわ…。ホラー書きたいと言った自分が矮小に思えて仕方がない。


まあ、どちらにしても『観る』「観てない」では、その後に何らかの差が出ると思うのです。


そんな作品を観る機会があって、感謝。


だって、なが●さきの在住なら、ならまずなかったもんな~

古い作品

ふふふふふふふ、ほほほほほほ、と、最近独りで不気味な思い出し笑い。


「遊星からの物体ⅹ」が上映されるのです! そりゃ観にゃアカンだろ。

劇場公開時、見たかったけど何せ小遣い一ヶ月800円では無理ですよ……ちなみに映画館はバスに乗って20分の繁華街。

社会的には保護者同伴でないと、買い食いさえできないお年頃の可憐な少女。


ほほほほほほほっ、大人っていいなあ! 

映画観た後は、買い食いどころか酒飲んで帰ってやるぜ! なのですが。


しかし、ちょっと考える。

子供の頃の復讐もあってか、見るのは当時見逃した古い作品が多い。

読んでいるものも新刊ではなく、80年代の作品です(機龍警察は最近だけど)


とくに映像作品は最新作よりも、数あるうちから淘汰されて、今まで残った過去の作品を手に取ってしまう。

今でもちゃんと「ある」事が、一つの評価というか、面白いという保証なのだろうと。

いやまてよ。

新しい風を感じずに、何を作り出そうというのだ。

ちゃんと触れたまえよ、と己を叱咤し、最近のホラー邦画を見たんですが。


……内容に恐怖するより先に、大人の事情が襖越しに影絵で見えてしまう作品を観てしまう。

ええ、悲鳴を上げるのはかわゆい女の子が一番絵になります。

はい、すぽんさーとか色々あったんだろうな。

一番良いのは、可愛いアイドルが演技力持っている事なんだろうな……でも、アイドルは女優さんじゃないもんね。

ええ、魂のない悲鳴や泣き声は、たんなる騒音よ。


……もういいよ。過去に逃げよう。

そうやっている内に、時代に取り残されたらどうしよう。




クリスマスだし

思えば去年のクリスマス、捻挫した足をいたわりつつ、異色ウェスタンと名高い「殺しが静かにやってくる」を観賞し、あまりのショックでワインを噴き出したのを思い出す。

その後、この映画は、かの中島らもさんのエッセイにも出ていた「悪党が最後に笑うというエライ映画」であり、マニア間では「家族で見ない方がよい」「波動砲並みの衝撃のラスト」と名高いと知る……。


て、わけで、今年は赤ワインを噴き出すわけにはいかない。

しかも、今回は牛ヘレ肉のステーキと生ハムの生春巻き、フランスパンという献立です。

ちなみに肉は半額で500円だ。スーパーの肉売り場に、タイムセールを見越して張り込んでいた甲斐があったというモノ。

「マスターズ・オブホラー」を観る。

ジョージ・ロメロ監督と、ダリオ・アルジェント監督が、かの有名なポーの怪奇小説を元にして作成した、2編の競作。


「ヴァルドマー事件の真相」


病床にある大金持ちの老人。その妻が、老人の主治医となった昔の恋人と手を組んで、多額の遺産を手に入れようとするお話。

遺産を手に入れるには、老人である夫のサインが書類の要所要所で必要。

しかし、死にかけで猜疑心が深い夫から、そう簡単にサインを書かせるわけにはいかない。

なので、ワルイ主治医は夫に催眠術をかけて操り、金を引き出す書類にサインさせたりするんですが、催眠術罹った状態のままで夫は死んでしまう。

夫の顧問弁護士は、その妻の悪だくみに薄々気がついていて、夫のサインなしで勝手に資産を動かせないようにしてある。

財産を全て巻き上げるには、書類手続きが済むまでは、夫が生きている風を装わねなりません。

さて、妻と主治医は夫を冷凍して、死亡日付をずらすべく、時間稼ぎをしようとするんですが……あらま、ロメロ監督、やっぱりゾンビ仕立てになりましたか。


ロメロ監督って、ポーにそんなに影響はない、ただ自分が得意な作風をいつものようにやったって感じです。

定番です。安心するほどです。


さて、この映画の原作、元になった話は、ポーのどの話だっけ?

読みたいので、探さなくては。


ダリオ・アルジェント監督は、ベタベタ『黒猫』『アッシャー家の崩壊』など、原作が分かりやすい。

多分、ポーが物凄く好きなんだろうな。


死体写真で名を売っているカメラマンは、同棲している恋人が拾って来た黒猫を、自分の写真集の題材のために殺してしまう。

愛猫を探す恋人と険悪になる主人公、そして殺したはずなのに、再び彼の間の前に出てきた黒猫。

猫を再び殺そうとし、恋人と諍いになって、相手を殺した主人公。こうなれば後は想像通りです。

音楽とか悪夢の雰囲気とか、とってもアルジェントっぽい作品です。

ああ、大丈夫。黒猫さんどうこうする直接的シーンはありません。


今回は、まともにクリスマスを過ごせた。

でも、ワイン一本空けてケーキ3個食べて結構腹が膨れている……



ツールの重要さ

思う事がありまして。


『人形』を一部テーマにした話を書いたこともあり、我が家にもブリュンヒルデちゃんという『ブリュ』のリプロドールが居る事もあって、人形を調べました。

とはいっても、初歩的なものです。せいぜい人形の背景とか、アンティークドールの主な工房とか。

あらま、可愛いわねえとは思います。

そして、ミュージアムや資料などを見て思ったんですが、流石に元マネキン。

衣装の作りこみがスゴイ。

等身大ではなく、人形なのでサイズ的には布地は少ないものの、その分細工が細かい。

精密な仕事を見ていると、当時の職人さんの心意気を見てしまう。というかプロ意識ね。

現在も人形作家さんたちがお仕事をされていて、その造形や、衣装の細やかさを見ていると、そりゃはまる人もいるわと感心する。

だって、綺麗なものに人は惹かれるのよ。


で、先日フラフラしてた日本橋の『ボークス』のお人形フロア。

SDドールをを見つめるお客さんの目。そこに消費とか、お値打ち品とか、単なる売買を超える何かを感じる。

キショイなんて言葉を使わせない、崇高なものすらを感じるではないか。


ドールでも何でも、アニメだろうが歴史だろうが、どんな分野でもそこには愛好者がいる。

ホラーでもなんでも、どんなモノを書くにしても『人形』『妖怪』そういったツールが必要です。

舞台装置や小物にキャラクターがいる。


使わせてもらうなら、知識という敬意がいるなと。

と、言いますか、その分野の愛好者がいる。

自分の好きな分野がテーマやツールにされていたら、絶対に嬉しくて、手に取って読むだろう。

その時に、己の愛の対象が「そうそう! その通り!」ではなくて、作家の知識不足や、どう考えてもご都合的に使われているだけという、そんなずさんに扱われていた、らムカつくに違いない。


そんなことを、先日塾長の話「書きたい事のちゃんとした知識は身につけろ」を聞きながら感じておりました。


私の過去のメイサク、SF風ラノベホラーを、SF担当が書直したのはそういうことですな。

主に書直されたのは、食人鬼を取り囲む軍隊のフォーメーション場面です。こんなん軍人の動きじゃねえよと、それ以前の合評にて何度叫ばれたか。

はは、ワタクシはミリタリー好きのSFマニアから、ムカつかれたんだよな。


……なんて、ボークスのお客さんのきらめく瞳を眺めながら、己の過ちもついでに思い出していました。


ちなみに、好きなSFは、クラッシャージョウとダーティペア、銀英伝とタイタニアと機龍警察と星新一。

これだけでは、SFツンデレ美形拷問ミリタリー陰謀アクションの完全趣味小説も、書くのを許してもらえないらしい。


と、いうか合評に断じて出すなと怒鳴られました。


え~



阿倍野にて

物凄い大ラッキーというか、ご厚意のおかげで、阿倍野近鉄百貨店でのダークナイトに参加することが出来た。

有難うございます! と何度心の中で思ったか。


語られる怪異の中に『人形』というモノがいくつかありまして。

人を操り、焼いたら肉みたいな臭いはするし声は出るし。

ええ、やっぱりヒトガタだもんね。

人の魂とか念は、ヒトの形に近いものに入り易いのかとも考える


でもねえ、人形って面白いよと思う今日この頃。

ヒトの形に造り上げた粘土や土の塊を、人はどんな用途に使ったのか。

新作ドレスのマネキン、女の子の着物の着付け教材、情操教育の玩具という日常雑貨から、呪術や生身の身代わりまで。

人の形、その器には色んなものを詰められ、使われたわけです。


イベントの前に、日本橋の「ボークス」で、まるでアニメの美少女のような顔立ちのスーパードルフィーを眺めていたのですが、他のお客さん方の目の色を見ていると、このお人形たちは「商品」として見られているのではなく、自分の理想や家族だ友達だと、いろんな役目や理想が込められているんだろうなと思う。

……このお客さんたちなら、ある日自分のお人形が突然動き出しても驚かない気がするな。


はい、そして私ですが。

ブリュンヒルデちゃんの片腕が勝手に上がるくらいなら、まあ良いかと。

別にいいよ。歩いても髪が伸びても、寺には出さないよ。いつもの位置に座っといで。


ただし、ぴいちゃんとは仲良くするように。