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陶磁器と文鳥
日々の雑文、カキモノをしている悩みなど
悩んでいる最中

大阪の百貨店で、只今フランスフェア開催中。

同時に、フランスのベル・エポックを代表する女優、サラ・ベルナールの展覧会があったもので、のこのこと家を出る……この偉大な女優には、必ず私が一番好きな画家、アルフォンス・ミュシャが話に出てくるのです。

サラ・ベルナールのおかげで、彼は飢え死にせずに済んで、アール・ヌーヴォーを代表する芸術家となっています。そして、そのポスターが私の部屋を飾っているわけで。


そういや『28週後』のラストは、エッフェル塔をバックに走っている感染者で終わっていたんだよなと、そんな事を思いつつも、フランス雑貨を見て回る。


そこで発見 J・Pと刻印の入ったリモージュ焼きのカップ。

カップは大きめ、バラと小花の模様。しかし面白いカップ……フランスって、どっちかといえば小花模様がイメージ。バラはドイツやウィーンに多い絵柄です。

しかも、バラの絵柄のタッチは、完全にマイセンかヘレンド。

カップの形状も、口が広くて中央がくびれたハニワみたいなシルエット。フランスらしくない。

「リモージュにしちゃ、面白い形ですね」

「リモージュの古いものですよ」

ハンドペイント。金彩も入っていて、見れば見るほど絵柄はドイツ。

でもどこか、醸し出す雰囲気がフレンチ。

……こりゃ、珍しい。

目利きじゃないけど、骨董市には結構出没しているし、外国の蚤の市でもそこそこモノは見てきた。

お値段を見て考える。高くはないが、安くもない。

ふむ、見れば見るほど、その変人ぶりならぬ、変カップぶりが可愛い。

フランス人って、自国が一番と思っていそうだけど、どこかにはドイツびいきのフランス人がいたらしいな。思い切り、ドイツのデザインの皮をかぶっているぞ、このカップ。


しかし、このお値段、ブルーレイは平気でBOX買える。本もわんさか買える。


さて、私はモノカキ志望でもありますが、同時に前世からの陶磁器マニア。

さあ、どっちの愛を取るか。

悩んでいる最中です。









座頭市再び

仕事がエライことに。

番頭から丁稚まで「残業禁止!」という掛け声と共に爆走している職場なので、例え仕事量が増えても、終業時刻が来たら強制終了。

しかし、それでも期日は守らにゃならないので「これは後回し! これは最優先! どんな汚い手を使ってでも本日15時に提出しろ!」という判断を寸時に判断せにゃならん……ああ、スリル抜群。


何て、実生活で綱渡りをしていたら「己の身に降りかからないスリルを味わいたい!」という気も起きます。

と、いう訳で「座頭市」を観る……座頭市千両首。心ならずも切ってしまった男の墓参りに訪れた座頭市が、村の上納金千両の強奪事件に巻き込まれるというお話。

恩ある親分さんに、土地に立ち寄りがてら挨拶に行けばトラブルに巻き込まれる。

大変ですねえ、座頭市。


酒を飲みながら観ることが多いのですが、酔っぱらっていると、セリフを聞き逃すことが多い。

構図や俳優さんの演技、目線でストーリーを追っていることがありがち。

それでも、なんとなく話についていける、そんな作品が頭に残ります。

話を考えるうえで、つい込み入った……というか、ひねりがあるほうが面白いだろうと、ストーリーを下手にいじくる私のくせですが、こういう映画を観ていると、そうでもないかな、という気になる。

単純でも面白い、単純だからこそ面白い、どっちがそうなのか分からないけれど、シンプルな話は面白い。


思えば、刑事コロンボもそうだった。

でもシンプルが、一番難しい。







駄文更新・ついうっかり映画

ブルーレイの再生専用プレーヤーの機嫌が悪い。

たまに再生が出来ない。おかげさまでサポートのメールで問い合わせ、初期設定のし直しだの電源を引っこ抜いて放電だの、地味な努力を続けている。

すると、たまに気まぐれのように作動するんですね、これが。

コイツの機嫌がいい時に観なくては! とばかりに、ついうっかり観てしまった「鑑定人と顔の無い依頼人」恋愛映画と思っていたら、見事に騙されたわと感心。

女性が苦手で潔癖症、孤独な生活を送っているけど、やり手の美術鑑定士が主人公。女性が苦手だけど、豪華な家の見事な隠し部屋の中、壁には女性の肖像画が埋め尽くされている……と、おや? 肖像画を集めている孤独な金持ちって、どこかでも観たな。

えーと、かぞくの……しょうぞ……えーと、バート・ランカスター教授?


まあ、そんな美術鑑定士が、顔を見せない奇妙な女性の仕事依頼を受けてしまったことからスタートする、じつに甘美な懊悩、揺さぶられる自我! 恋心!

さて、キーワードは贋作と愛情。うーん。

しかし、この映画のラスト、どんでん返しには、自分の戸籍まで利用する、乃南アサの「結婚詐欺師」を思い出す。

すごいな、プロのお仕事って。


しかし、実に綺麗な映像で、色彩にセットに小道具と、観ていて飽きない。

錆びれた色彩の壁に、鮮やかな色の家具、美術品が配置された部屋、ごろごろ出てくる骨董品、実を言えば、主人公の恋なんかどうでも良いよと思ったほど。(ヒロインは綺麗です)


しかし、ついうっかり観て130分。

本のように、途中で中断も出来ず、スケジュールを全てほっぽり出して130分。平日の夜の130分は貴重です。

……何も、書けなかった。

これだから、映画は怖い。




身も蓋もない現実

最近、異常に忙しい。

日本経済に、一体何が起きているんですかああああと泣き叫んだところ「期末の三月だからだああああ」という絶叫が返って来た。

あ、そういえば三月ね。

外のディスプレイに、桜モチーフが多いはずだわ。

決算ね、ああそうか。


「気が休まるヒマがありませんねえ」と、ハンバーグ定食を掻っ込みながら昼ご飯タイムに愚痴ってみたら「職場で気を休めるな」と豚骨ラーメンを食べながら言われた。

身も蓋の無い現実を生きているなあと、つくづく実感する。


こういう時は、モノカキに逃げるに限る。


しかし、こういう身も蓋もない現実があるから、モノを書くのが嬉しいんだろう。

そう思う今日この頃



第二回を考えている

課題小説、今回は連作短編というスタイルで行くかと決定。

少しずつキャラクターを出さなきゃいけません。第一回は、男のセンパイ二人をまず登場。

さて、次の話はどうしようかと、今から考えなければ……構成としては、二回三回で、大方の主要人物は出してしまったほうがまとめやすい(と、思う)さて、何人くらいのキャラクターを出すのか考えなくては。

それに沿って、話を考える。

クセモノばかりですと、せっかくの変人が目立たなくなってしまう。食傷もするし、対比する真っ当な性格の人物が欲しい、となると、どういう役柄でどこで出すか。

それに、クセモノのバリエーションもいるわな。


色々色々考えているんですが、よく考えたら、第一回の話、課題が合評を通過するか否か、それがまだでした。

しかし、第二回を今のうちに考えておくべきなのか、それとも合評後に落ち着いた頭で考えた方が良いのか。

……とりあえず、キャラクター表と設定メモは作っておこう。





スピンオフ

最近、スピンオフ漫画良く出ているな~と思いつつ、好きな漫画のスピンオフはつい購入。


闇金ウシジマくんのスピンオフ『らーめん滑皮さん』を読んでいる……これは面白い。

闇金を軸にした本家、主人公のウシジマのライバルというか、因縁の相手の滑皮と、ウシジマの友人? 戌亥が主人公。この二人の闇活動×ラーメン! 食べ方汚いのに、なぜか旨そうに見える滑皮の食べっぷりと、実はラーメンにこだわりのある戌亥のモノローグが素敵。


それにしても、本家と絵がそっくりなのは凄い。

そっくりというより、ほぼ同じ。並べて見れば、わずかな線の違いはあるけれど、本家の線の太さやスクリーントーンの使い方まで激似! 人の絵を模写って、どうしても自分のクセやタッチが出ると思うんだけど……凄すぎる。

これがプロの漫画家か。

「トネガワ」「ハンチョウ」といい、本編のサイドストーリーでありながら、もう一つの世界を読ませてくれる高品質のスピンオフ。本編の楽しみも倍増。

しかし、漫画も当然面白いですが、ここまで激似な絵を見ていると、一種の職人芸を見せてもらっている気分です。


つくづく、プロの漫画家は凄い。

自分の絵の才能の無さが、よく分かります。



独り行動

「一人で行動する人」は、友だちがいない人という見方をされていたものですが、少し前から「一人で行動」が自立心のある人、自分のペースや裁量で自由な時間を楽しめる人、みたいな風になっておりまして。

……おかげさまで、一人焼肉に一人カラオケに一人旅は、世間的にはもうフツー。少し前までは「えー! 独りで旅行するの! すっごい!」なんて妙な賛辞を頂いて、微妙な気分になっていたものですが、独りが市民権を見事獲得し、しかも『自立心』というおまけまでつけてもらえたのは有難い事です。

独りが普通、同行者がいる方が驚愕される私ですが……こればかりは独りで行けないものがある。

『いちご狩り』『潮干狩り』

……独りですれば『狩り』ではなく、単なる食料の調達になってしまう。


イチゴが好きで、一度でいいから自分で好きなだけ取って食べたい、スーパーで買うとかそんなではなく、地面とつながっているものをもいで食べるというライブ感が欲しい。

しかし、こればっかりは独りはダメだ、レジャー度が高すぎる。

「成程、こういう時のために友達って必要なのね」

と呟いたところ、「トモダチに関する認識がずれている!」周囲に突っ込まれ、「イチゴ畑造れよ」とアドバイスを受ける。

「それなら、私と一緒に行こう」と言ってくれる人がいないのは、私の人徳か、インドア派ばかりだからか。

さあ、どっちだろう。










駄文更新・諦めの境地

本日、駅ホームの電車待ちの時。

多分十代、隣に立っている女の子二人の会話。

「あのホームの子、もしかして半袖ちゃう?」

「寒くないんかな」

「いや、寒いやろ」

その時、電車がホームに入って来たので、彼女たちは電車に乗る。

女の子二人が見ていた方向をもう一度確かめ、続いて電車に乗る私。

男か女か分かんないけど、そんなの視えませんよ。


そういう才能は無いんだろうと、最近、諦観の境地にあります。

表情の参考

さて、文章を書く上に置いて、結構参考が必要なのは「表情」「声」

これをどう表現するか、頭の中にイメージとして保存するのですが、これは映画が一番参考書。


「28日後」を前回見たので、次は続編でも見るか……と思ったけれど、インターバルを置いて「サブリナ」を観る。

ちなみに、一か月前にオードリー版(ワイルダー版)は観ているので、今回は1995年公開のリメイク版です。

ハリソン・フォードが、プレイボーイの弟に成り代わってサブリナに接近する仕事人間の打算男の長男のライナス・ララビー演じています。

オードリー・ペップバーン主演の「麗しのサブリナ」は、サブリナの目線で物語は進行しますが、リメイク版はお兄ちゃんのライナスの目線でストーリーは流れます。

事業家・ララビー家の次男はプレイボーイで遊んでばかり。しかし、その次男がなんと、特許を持つ大企業のご令嬢を引っかけた! このままいけば、ライバル会社を差し置いて優良企業と合併できるチャンス、事業拡大の好機! ところが、両家の婚約目前に、突如現れた……というか、実家に帰って来たお雇い運転手の娘に弟が惚れてしまい、婚約がご破算の危機。そうなると、事業拡大の危機!

それを阻止せんと立ち上がるは仕事人間・長男ライナス。

尻にガラスの破片を食いこませ、動けなくなった弟の代わりに、運転手の娘とデートして、何とかして時間稼ぎをし、弟と彼女の仲を邪魔しよう……なんてことをしていたら、ミイラ取りがミイラになるというお話。


リメイク版は、目線が違うこともあって楽しめました。

オリジナルはサブリナ目線ですが、リメイク版は、仕事人間ライナスが、どのようにサブリナに傾いていくか描き方が丁寧です。

目の動き、間合いの取り方やセリフなど。ほう、恋に落ちていくカタブツは、こんな風に戸惑いながらズルズル恋のアリジゴクならぬアリ天国へ。

伏線もイイ感じでして、実家に戻って来たサブリナを、プレイボーイの弟は正体をすぐには分からないのですが、ライナスは一目見て「やあ、サブリナ」

その他、ライナスの優しいんだけど不器用な少年時代とか、サブリナのお父さんや、ララビー兄弟の母親の人間像など、細かな技が光っています。

ワイルダー版大好きですが、これも大好き。

ハリソン・フォードの演技に「間」とか「表情」が参考になります。ほう、これが「戸惑うカタブツ」「迷うくそ真面目」「信念揺らぐ朴念仁」ですかと。


映像って、一番参考になるのが人の表情と、声の起伏ですね。

日常ではまずお目にかかれないモノを観ることが出来る。

……それも、演技力が問題ですけどね。



コワイ、怖いの感覚

怪談師という夢を『持ってしまった』少年のお話を課題作品に選んでしまったので、それらしく描く必要があり。

怪談師、つまりは怪談を語るという芸ですので、「コワイ」というものを知っておかないと話にならない。書くためには、一応整理しておかないと。


ホラー好き、怪談好きは、このコワイを楽しむ人たちです。怖ければいいってモノでもなく、和菓子党にも団子好きにどら焼き、餅好きもあり、更に細分化されますと、『つぶ餡党』『こし餡党』『白餡党』『ウグイス餡』広がりは見せるばかりです。

ええ、つまりは「コワイ」にも色々あるよってことで。


ホラー映画を観ていて、いつも思っている事ですが「映像」と「文章」「話芸」では、コワいの感覚は全く違います。

本日は懐かしの「28週後」というゾンビ(というか、感染者)映画を観ていたのですが、スプラッターなどの映画は視覚的にコワイ、もしくは気持ち悪いというもので、生理的嫌悪感を楽しむもの。

それに比べて、文章や話芸は想像力を楽しむ、肌感覚の怖さといえましょう。

呼びおこす恐怖という感情は同じでも、感知させるポイントや種類が違う。

幽霊出てくりゃコワイ、というモノでもない。

さて、それがうまい事説明出来たら、違いを読ませることが出来たら、課題小説は巧く描けるわけですが。

……出来るのかしらねえ。

まあ書いちゃった以上、ちゃんと書かないとねえと思いつつ「28日後」を観ながら考えていました。


ところで「28日後」の続編は「28週後」で、その次は「28か月後」だという話ですが。

28週後には、アベンジャーズでホークス・アイを演じていたジェレミー・レナーが、この作品の登場人物、最大の良心的人物、凄腕のスナイパー役で出演されているのですが。


公開されて10年は立っているぞ。いつ出るんだよ続編「28か月後」