FC2ブログ
陶磁器と文鳥
日々の雑文、カキモノをしている悩みなど
動画

リラックマのアニメのために、ネットフリックスのお試しに入る。

30日間です。その間に継続か否か、考えればよろしい。ところで、このサイトは周囲の論によれば、懐かし映画よりもドラマ好き向けらしい。オオ、確かに。


……ここで、昔話。

「電信柱エレミの恋」というストップモーションアニメがございまして、電信柱の女の子が、自分を修理してくれた工事の青年に恋をする。それを危なっかし気に、心配しながら見守る他の電柱の皆さんの電柱模様(?)と、青年の孤独に絡む、良いアニメがございます。

確か公開が2009年。エヴァンゲリヲン劇場版と重なってしまい、アニメの賞の評価はエヴァ以上だったのですが、興行的には……まあね。

実を言えば、この電信柱エレミの恋に携わったスタッフと、焼鳥屋で行きずりの孤独な飲み客同士の会話を交わした事があります。

「エヴァよりも評価が高かったのに!」

酔いながら悔しがる、名も知らぬ彼に対して「……だって、ヒロインが綾波じゃなくて、電柱柱だし」と言えなかった気弱な私の思い出。


しかし、その後にちゃんと「電信柱エレミの恋」を十三の七芸へ観に行って、おっそろしい感動を覚えたのです。

すげえよ、粘土。ストップモーション。

家の瓦の一つ一つ、街並みや道路わきの小道具一つ一つ、粘土で作ってんのよ。その造りの細かさ。

電信柱のエレミちゃんの表情も、細かなものです。

確か、アップにロング、その撮影の距離や角度に合わせて、何本もの『電信柱のエレミちゃん』を作って撮影していたとか聞いたっけ。


で、リラックマのコマ撮りアニメーションですが……うわわ、凄いよ職人芸! 

漫画で言えば、書き込みがすごいっていうんですかね……ヒロインやリラックマたちの住むアパートの部屋のレイアウトに小道具の細かな細工物がスゴイ……台所の鍋とかホーローのポット、多分、ル・クルーゼまである……そのホーローの錆びている部分まで細かく作っています。

何といっても、カオルさんの部屋! グリーン系、多分北欧の感覚のいれている、ちょっとレトロなインテリア! ああ、こんな可愛い部屋に住みたい! イケアに走りそう!

これ、実物の何分の一スケールで作成された粘土か何かで、コマ撮りですから、一日かけて何秒撮れるかの作業です。おお。


本当に、人間の手ってすごい。

 今度、撮影に使われたセットなど、展覧会が東京であるらしい。

大阪に来てくれないかな。


しかし、こういう物凄い「手で造り上げた作品」を観ると、人形のブリュンヒルデちゃんのショール編みに難航した己が悲しくなる。

これが才能の限界というのか……?








スポンサーサイト



未公開とコメンタリー

『プラダを着た悪魔』を久しぶりに取り出して観た……といっても本編じゃなくて特典映像『未公開シーン・監督と編集のコメンタリー付き』ですが。

「何でカットしたんだ(監督)」「だって不要だし(編集)」のやり取りメインで未公開カット、つまりは不要と削られちゃったシーンが次々と出てきます。

監督がぼやく……主演のアン・ハサウェイの演技が良かったんだけど。それに対する編集、だってストーリ展開が間延びするんだよ、とか、だって後で説明できるシーンあるじゃんとか。

メリル・ストリープの娘がちょい役で出ているんですが、これも編集さんがカットしてしまい、監督はメリル・ストリープに何て言おうかと悩んだとか。

ああ、このシーンはカットするんじゃなかったとか、オイ、このシーンは時間と労力がかかっていたんだぞとか、お二人のボヤキと苦労と後悔さえも滲ませる特典です。

同じ道をケンカしながら歩む、映画の製作現場という世界の面白さよ。


それにしても、小説にも「削除」があります。もしくは「改稿」とか。

カットとやり直しは、創造するならどこにでもある、避けては通れぬ過程だなとしみじみ。


完全趣味小説のはずなのに、誰も読まないはずなのに、「やっぱりここ、不要かもな。削ろう」とか「書直そう」とかやってるのも空しいよな、とか思っていたんですが、どうやらそれは正しいらしい。


ちょいと安心です。






「……やだなあ」的な話:レンデル作品

ルース・レンデルの短編集を読んでいまして。

この人のミステリーはエッジが……というより、刃というより青龍刀。うわっ、そう来たかよ! と叫ばせるストーリ多彩。

「しがみつく女」と、ある日、フラットのベランダにて、手すりにぶら下がる女性を見つけた青年。

自殺未遂の女性を救助! てなもんで、その後、青年はかの女性と恋仲に。

婚約者に捨てられて、自殺未遂を図ったその女性は、つつましいし家事能力抜群だし命の恩人である彼にぞっこんだし、とんとん拍子で二人は結婚、その後、幸せな日々を送る、はずなんだけど……うーん、惚れられ過ぎも困る……という結末。

後『子供の頃の思い出』という糖衣に包まれて語られる、血なまぐさい夏の思い出や。飼い犬を大事にしている男の、ある意味微笑ましい依頼殺人失敗談。


ルース・レンデルに影響を受けている作家は、小池真理子大先生というお方がいらっしゃいます。このの方のミステリーは、正にレンデル的……私の大大好きな作家です。

好きなテイストの作品が、自分に描けるかどうかは分からない。


でもなあ、この人の作風「誰が悪いわけじゃけど、皆が持ち寄った歪みが徐々に日常を歪ませ、やがて疲労骨折のような悲劇へまっしぐら」


書きたいなあ……。

さあ、どう話を考えよう。

レンデルとホラー

ルース・レンデルを読んでいまして。

この人の作品の何が面白いかって言えば、イギリスの日常の細かい日常と、人間観察のシニカルで乾いた視線です。

今、読んでいるのは短編集なのですが、この話に出てくる悲劇は、人間の確かな悪意やはっきりとした殺意ではなく、ボタンの掛け違いや、その人間の持つ変わった個性(例えば異常に心配性)が発端となり、ゆっくりと人生や生活が破綻していくというお話。

ああ、イヤだなあ、見事だなあと思いながら読んでいて、気がついた。

ありゃ、これってホラーね。

このじわじわ感。忍び寄っていく日常の崩壊。


残念なことに、この方の作品に「ホラー」はないのですが、テイストは近い。

この人がホラーを書いていたら、きっと怖かっただろうなあ。

アガサ・クリスティの短編には『第4の男」「ランプ」いくつか、正統派ゴースト・ストーリーなコワイものがありまして、でもルース・レンデルには無い。単に見落としているだけか?


ところで、私の好きな作家の方々が、ルース・レンデルの作品がお好きな人が多い事を、エッセイなどで知りまして。

かなり嬉しい。

文盲が発端となって起きる、ロウフィールド館の惨劇が原作の映画『沈黙の女』は観たい。







連休前

本日、金曜日。10連休前。

歴史的大連休です。恐らく、生きている内はもう二度と来ないだろうと思っております。

ですけど、案外喜んでいる人は少ないらしい。

半分くらい、そんなに連休を喜んでいないとの記事をネットで見て、意外に思ったんですが……「家事負担が増える」「どうせ仕事休めない」「時給だから収入減る」

まあ、そうだな。


そして記事通り、私の周囲の皆さんも、そう喜んでいない事が判明。

「どーせ何処行っても混んでんのよ」

「週の真ん中が雨続きだし」

「家族の食事作るのが面倒」

10連休までなると、かえって生活リズムが崩れるという人もあり。

気のせいでしょうか……いつもの金曜日よりも、みんなのテンションが低いような気がしたのは。


しかし以前、ロングバケーションを取れる海外の働き方を、皆でうらやんでなかったか?

1カ月くらい休めるんだよな~いいな~とかいう雑談をした覚えがあるんですけど。

人って、案外自分の願いが叶えられても喜ばないものよの、と思いつつ帰途についた私。

でも、断言できる。

出勤当日は、過ぎ去った10連休を振り返り、いつもの倍は皆、暗い顔に違いない。







悪のメンバー・考

『俺たちに明日は無い』を観ていました。

有名ですね、ボニーとクラウドですね、フェイ・ダナウェイとウォーレン・ビューティです。

職業は強盗です。

つい、悪のメンバーについて考えてしまった。


悪いことをする、というのは、普通よりも結束感も必要です。そりゃあ裏切られたらお終い感覚は、善より悪が数倍でしょう。何せ、懲罰ってもんが降りかかるし。

仲間の名前を言え! と拷問されるのはよくあるシーンですが、赤い羽根の募金運動仲間よりも、万引きグループの方が、口を割ったらいけない気がします。

そして、これが一番重要ですが「技術」か「結束感」か。


ウォーレン・ビューティ(クラウド)が、強盗旅の途中で仲間を増やすんですが、これがまた……通りすがりにスカウトしたガソリンスタンドの従業員の少年だの、自分の兄貴とその嫁。

おかげさまで、地味に足を踏み外しています。

結果、ボニーとハチの巣です。

これは映画を観ていて、結構考える……というか、今回の「俺たちに明日は無い」でも思ったのですが、やっぱり仲間に加えるならば「家族感覚」よりも「技術」です。情より技。

身内感は、どうしても湿っぽいものになりがちです。

失敗しても、思い切った粛清……というか、切り捨ても出来ない。

ある程度、割り切った関係。他人同士でもプロフェッショナル同士の信頼感と、そこから進化していく同士感が最高ですねえ。

今のところ、悪いことをする予定も無いし、知り合いに早撃ちの名人や斬鉄剣持っている剣豪もいないし、色っぽいおねえさんもいない、犯罪者の大物三代目もいない。


しかし、どうしても考える。悪いことするなら、どうせなら成功したいじゃん。

メンバー構成は要です。


ところで、「俺たちに明日は無い」の鑑賞ポイントはそこじゃないですけどね。

ええ、アメリカン・ニューシネマの傑作ですからね。二人の男女が出会い、破滅と死と刺激的に描いた傑作ですからね。

しかし、鑑賞しながら、何を考えるかは自由なのです。

語彙の問題

書いていると、話の展開に詰まる、表現に詰まる、視点に詰まるという三大絶壁がございます。


話の展開……これは良く詰まっているから、良くはないけどまあ良いとして「表現に詰まる」これに直面すると、己の脳みそを疑う事が多々ある。

別に、上手な文章とか高尚な表現をしたいとは、もうあんまりですけど、思いません。

結構独りよがりになっちゃうという落とし穴がございます。高尚な文章を意識すると、どうしても遠回しというか、比喩が多いと言うか、あやふやな表現になりやすく「だから何をいいたいんじゃあああああ」と叫びたくなることがありまして。

表現は分かりやすく、さくさくと、簡潔に! という表現の尊さを、思い知らされています。


なんてことを考えつつ、カキモノをしていたんですが……分かりやすく! 簡潔に! というのは、語彙の量の問題が深く、ふかーく関わるよねと、改めて思い知らされています。

考えたら、語彙が多いというのは選択肢が多いという事。

どれが一番的確で、場面が想像しやすい、浮かびやすいかという材料が多いんですね。


……おのれの語彙の不足さに頭を垂れている今日この頃。

しかし、語彙を増やすにゃ本を読むのが一番。

いそいそと本を読んでいるんですけど。






駄々文更新

すいません、23:00過ぎに、飲み会から帰宅したところです。

頭の中はアルコールでふやけているし、胃の中は満杯。そういえば映画『セブン』で、胃を破裂させた死体があったな……とヤな事を思い出す。見た後、実にダークな気分のトラウマ映画。


まだ火曜日なのに……二日酔いになっていたらどうしようと不安を抱えて、もう寝ます……

駄文更新・安心

しばらく、書くのがしんどい事がありまして。

ブログは良いし、課題も提出していたんですが、どういうわけか創作物に触れるのが「しんどい」時期がありました。原因不明、一過性だろう、まあそういう時もあるさと思う事にする。


しかし、一過性としても、どれだけの期間かは未知です。明日で終わるかもだし、数分後かも知れない。でも「しんどい」が数年続いたらどうしよう……と、これがコワい。

自分の気力の問題と言えばそうですが、己が己を完全コントロール出来るはずがない。自分の脳みそ割って調べるわけにもイカンしな。


あ、もしかしたら回復したかな、と安心したのが、つい最近。

カキモノをしていたら、気がつけば時間が数時間経っていた。

カキモノしたいから、外に出歩いていたのをさっさと切り上げて、帰宅するようになっていた。


あ、良かった『好き』は消えてなかった。

ちょっと安心です。

どうでも良いことに忙しい

21日、東寺に出没。

京都人も近郊の人はおろか、最近は外人さんも増えている弘法さんです。骨董市もございまして、アングロ・サクソンに韓国、中国人までが糠漬けを買い、たこ焼きに団子を食べ歩き、古い着物に食器を物色する市です。あらゆる国の人が集う東寺。

世界平和は良いことだ。


そんなところで、市松人形を飾っている出店を発見。

市販品に服のサイズがないもんだから、私のお手製の服を着せられて『貧乏な家にもらわれた美少女』の風情を醸し出す我がお人形、ブリュンヒルデちゃんの事を思いつつ、眺める私。

背後から声がかけられる。

「お人形はお好きですか……」

振り向けば、60代頃の男性のお店のご主人。

人形用の着物が欲しいんだけど、という話の発端から、人形の着物談義が始まった。

店主、実に男らしく言い切る。

「雑巾縫えば、人形の着物は縫えます」

おい、ざつだよ。人形用とはいえ、流石に和裁にそれはないだろうと思う私の目の前で、市松人形を手に取り、その着物を見せて下さるご主人。

「ほら、このとおり」

おおっと呻く私……な、並縫い! 小学校5年生で習った、超基本形の縫い方だわ。

「あのー、でも着物って、長じゅばんとか帯とか、帯締めとか、小物が……」

「ハイ、裏側を見てごらんなさい」

ぶっ飛ぶ私。裏側は、まさに手抜き……いえ、合理的な着物の作り方。

分かったでしょ、と笑顔のご主人。

「縫うのがメンドクサイなら、ボンドでも良いのです」

「……」

「着物のきれっぱしなんて、材料費も安いですからね。買うより作りなさいよ。図書館行けば、人形の着物の作り方読本あるしね」

「……そんなんで良いんですか」

「そんなもんですよ、人形の着物だしね」


過去、手芸とは「マメな人」がする手仕事と思っていた。

しかし、お人形の着物の裏側に、ゴゴゴゴゴゴゴ……と音を立てて、手仕事というハードルが沈没していく。


……カキモノ、お仕事、読書に映画、完全趣味小説。

こないだ夏物の服作ったんだけど……ブリュンヒルデちゃんの服。ついに着物。

別に、やらなきゃ死ぬって事は無い。でもやりたい。

どうでも良いかもしれない事に、忙しい。

これって良いのか悪いのか。