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陶磁器と文鳥
日々の雑文、カキモノをしている悩みなど
書き始めはいつも不安定

スポーツでも音楽でも、滑り出しが巧くいかないと、調子がうまく波に乗りにくいのは、よく言われている通り。


て、わけでいつも書き出しには細心の注意を払っている気ではいるんだけど、所詮はワタシ。

己の思う通りに行かないのが通常運転です。

ああ、書きだして数ページ、書き直しに書き直しを重ね、滑り出し場面のそのものが変形。


前半の前半、読み手の頭に、状況やキャラクター、その相関図をキレイにまとめて想像しやすいように、情報を書き入れるわけですが、それも「きれいに並べて」書かないと、混乱します。

ここは特に注意しないと……読み手の楽しみを左右するわけだし。

あ、そうだ。キャラクターの性格を表現する演出にも気を配らないと……何せ短編、話は手っ取り早く、スピーディにしなくては。ダラダラかいている場合もページもない。


ああ、出来るのかしら上手く描けているのかした今後うまくつながるのかしらと、不安と戸惑いと悩みでぶつくさ。

でもねえ、とカレンダーを思います。


悩む暇もないのよ、書くしかないのよ、時間制限あるんだから。


この切羽詰まった精神状態で、書き上げられるのか今回のカキモノ!


締切間に合うのか! 時間をどうやってやりくりするんだ! と毎回ヒリヒリ。

もっと早く取りかかれよ……まあ、そう言ったらお終いなんですけどね。


もう、クセになっているらしい。





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ヘルタースケルター

「ダイナー」の予習のためもあって、観ました。沢尻エリカさん主演、脇を固める俳優も、おお、寺島しのぶさんだのと超豪華。


原作の方は、漫画好きなら当然知っているだろ……の岡崎京子氏『ヘルタースケルター』

でもすみません、原作まだ読んでいません。

でも近日中にちゃんと読みますと、永遠の少女ブリュンヒルデちゃんに誓ってから観る……ああああ、美を売る商売は大変ね。


「若さ=美」と決定しているわけでは無いんですが、若さが美の基準の一つである、そして一番分かりやすく、別格の扱いである事は事実。

だって、時を経ることにすり減らしていくには変わりないんだもん。

間違いなく消えゆく美しいものは、手のひらからすべり落ちていく、消えゆく幻想。だからこそ美しいもので、同時に執着するのは危険なんですが、それが商業という周囲の思惑、プライドという本人の鎖が複雑に絡んでいたら? 

て、わけで、ヒロインのタレントを演じる沢尻エリカさん、すげえはまり役です。全身整形という「隙の無い美女」そして精神不安定なアンバランスな表情に、おおと感心。

良い役者さんだな~と、今さら思う。本当に今更ですけど。


映像も面白いです。

ヒロインの心象風景とリンクさせているのか、赤を主体にキッチュとシュールレアリスムが混じり合う映像。

映像や背景はポップなんですけどね、ヒロインや周囲の行動は、追い詰められてヒリヒリするものがあるんですよ。その素敵。

追い詰められ、崖っぷちに立ちながら築き上げる美や芸も、所詮は人々の娯楽という消耗品でしかない現実の刹那さにはかなさ、でもその消耗品に上り詰めた、ヒロインたちしか分からない栄光の味など、色んな思惑や世界を感じた作品。

顔に糸を入れ、注射を打ちまくる。

……美と虚構が商品の世界、そしてそのプライドを保持する力、プロはすごい。


ちなみに、私の周囲ですが。

「皺よりも腰痛が無い体!」

「衰えない記憶力」

「黒目もまつ毛の長さもどうでもいい、老眼の進行が止まればそれでいい!」

職業によって、保持したい部分は違う。


美のみに執着する女性ばかりであらず。












好みが変わったのか

ルース・レンデル作『わが目の悪魔』を読んでおりまして。


真夜中にアパートの地下室、暗闇の中でマネキンの首を絞める主人公の場面から始まります。

厳格な叔母に育てられた彼は、ロンドンの古い集合住宅の一室に住む男。

マネキンの首を絞める儀式、その基になる彼の異常な潔癖さ、亡き叔母に対する強迫的なまでの従属心などが、徐々に読者に分かってきます。

そこに引っ越してきたのが若い青年。彼は主人公と姓が同じで、その青年宛に来た手紙を主人公が開封して読んでしまいます。人様の手紙を開封してしまった過ちに、自分を追い込む主人公。

おまけに、地下室に置いていた愛するマネキンが、不要品と間違われて、目の前で燃やされてしまった!


表向きは単なる潔癖症で変わり者、心に巣くうヤバい趣味はマネキンで発散。これで何とか真っ当に市民生活を送っていた主人公ですが、青年に対する誤解と妄想と、狂気のストッパーだったマネキンの喪失のダブルアタックによって、ついに明確なヤバい人に……


事件へ向かうまでの展開はゆっくりです。半分くらいでようやく事件勃発。

それまで、主人公の面倒くさい人となりや、若者の道ならぬ恋、主人公のご近所の人々の人間模様が描かれます。

しかし、何故かそれが気にならないどころか、妙に面白い。

キホン、展開は早いものが好きなので、好みが変わったのか? と首をひねったのですが、気がついた。その日常の描き方は間延びしたものではなく、どこか緊張感をはらんだ、不吉なスパイスが効いている。どうやら、それを感じ取れるようになったらしい。


と、ある超有名ホラー作家の有名な吸血鬼の小説、下巻の半分でようやく吸血鬼登場。長編は展開が遅いので、もう短編しか読まなくなったのですが、今読んだら面白いのかなあ。



限界

飲み会で十三の火鍋のお店でしこたま食べ、飲みまくったせいで、消化するために体力を消耗しています。

おやすみなさい。


見るべきか否か

我が机の上文庫である、平山夢明さんの「ダイナー」が実写化されるとは、以前書きましたが。

さて、それを観に行くか否か、いまだに悩んでいる最中です。何せ大大好きな作品なんで。


小説には、当然読み手個々でイメージがあって、そのイメージ通りに映像化されるとは限らない。

どうしても齟齬が出てきます。例を挙げると、栗本薫さんの大作ファンタジーである「グイン・サーガ」の豹頭の主人公ですが、人によっては阪神タイガースのトラッキーかも知れない。


そして、内容が原作に忠実とは限らない。


それが、映像化作品の面白さでもあるんですけど、頭の中で出来上がったイメージを壊して観るのは、一種の勇気が必要だったり。

監督の世界と自分の好みが一致するとは限らないしな~と思うと、ちょっと見るのがコワい。

ああ、しかしこの不安も一つの彩りなのか……とうじうじ悩んでいるのですが。


7月6日公開。


ついでに、サスペリア(ダリオ・アルジェント版)が4K上映される!

これは絶対に観に行きます。




水面下の戦い(骨董市)

毎月25日に開催される北野天満宮の「天神市」に、今日も顔を出すワタクシ。

ちゃんと有給取ってます。おお、金融でありながらゴウトウイチ(5,10,1)に休める我が身の有難さよ。

ちなみにゴトウイチとは「1、10、15、25、20、月末」の隠語でありまして、金融機関が最も忙しいとされる日です。

支店勤務はまず休めないと言われていました(ん10年前の話です。機械化や人事配置などが整った、今は知らん)それはさておき。


手に取ったのは、リモージュのティーカップです。

えらく可愛い柄です。矢車草にバラの花。ビンテージのデッドストックらしい。

目をキラリと私。1,800円なり。

ヘイ、マスターこれ下さい。

店主曰く「朝に、何人かのお客さんがそれを手に取って見ていたんですけど、『また後で』って言って行かれましたよ」

ケケケケケケ、と内心悪魔の笑み。


骨董市の面白さはそこにあります。

骨董あるあるシリーズ「後で買おうと思っていた商品が、戻ってみたらなかった」

元々、値段が『歴史』『愛好者がどれだけ多いか』という、目に見えないものに値段という数値をつけるので、店によって多少に差が出てきます。

大差は出ませんが、ケーキセット、ラーメンと餃子セットくらいの値段差は出ます。

そう言うわけで、他の店も回って決めようと考えるのも、一つの楽しみ。

結果、他の人も実はその商品に目をつけていて、先を越されたという悲劇が発生。

嗚呼、私も何度それをやられたか。


勝負の鍵は、実に基本的ですが「知識」

この年代の作品にしては、窯にしてはお買い得……という知識です。

よし! と思ったら買え! 

己の中で、10,000くらいのものが、目の前で1,000台で出ている、それ以上の値下がりはない!

うふふ、今回買ったリモージュのティーカップもそう。

普通はあんまり見ない、フランスの窯です。日本ではマイナーなメーカーですが、私は好き。そしてとっても可愛い。

私にとってはお値打ち品。ホホホ、お買い物の勝利。


ちなみに、先月の戦果は「目をつけて、後で買おうと思っていた商品が全滅、先を越されていた」です。

お値打ちものか否か、そのボーダーを巡る戦いが行われている、それが骨董市。

己の審美眼と市場価格の一致の勉強の場であり、修行の場。


これが楽しい。














もやもやと形

頭に浮かぶモヤモヤがようやく形を取って、細部も見え始める。

ああ、やれやれと安心する瞬間です。例え骨組みが浮かんでも、細かい部分が出来ないと、書こうにもどうにも出来ない。

知識不足、骨組みのどこかにひびが入っている、話に矛盾がある。話に昇華できない理由は、まあこんなところか。

せっかく思いついたのに書けないよと、と泣く泣く雑記帳の片隅に記されるだけ。


しかし、幸いなるかな、今回浮かんだ骨組みは何とか「話」になる。

あー良かった良かった……ですけど、今回書こうとしているのはまたも連作短編。


このモヤモヤは、形になるのか! という焦りをあと複数回はしないとならない。

……なんとかなりますように。



煩悩の視点

「23:59」シンガポール発のホラーを観る。

え~軍事教練用施設の離島。

新兵のお兄ちゃんたちが、夜に怪談話に交霊術(こっくりさんみたいなもんね)をしています。

言い伝えみたいなものがあって、23:59は不吉な時間で、お化けが出るという時間帯。

で、いじめられっ子の新兵は「出た! 憑りつかれた!」と騒ぐのですが、彼の幼馴染である主人公は「霊などいない!」と突っぱねる。

何故なら、主人公は霊感少年として父親仕立て上げられ、霊感商法の肩を担がされていた子供時代があるのです。

おかげさまで、現在父親と断絶状態。

しかし、幼馴染が訓練中に不審死。

仲間にも、その可能性が迫る……この詩の連鎖を解く鍵は、この島にある霊媒師と、奇形の娘の伝説。

仲間のために立ち向かえ! 私好みの顔した主人公!


実際はどうだか知りませんが、軍隊という身も蓋もない「現実と対峙する」組織でも、結構ゲン担ぎや迷信を信じるんだなと。

そして、日常は中国語ですが、軍隊の訓練中や上官と部下同士の会話は英語です。

へええええ、日常は北京語だっただろ? キミたち。


映画の面白さって、ジャンルのくくりだけではなく、その周辺……使っている言語だの、日常の風景という映像があるんだねと、つくづく思った作品。


禁欲的坊主頭、迷彩服、ジムで鍛えたとは異なる、実戦的な筋肉を包むモスグリーンの半袖Tシャツ。

怖いよりも、煩悩を満足させてくれた作品。


「こ、こわー!」と恐怖に叫ぶよりも「ほほほ、逞しくて可愛いコはよろしおすなあ」という煩悩を満足されてくれ作品。


違うベクトルで名作です。






書き始めのスタート地点

思いついたら、すぐ書けるってもんでもない。


思いついて「おおっ」と思っても、実際に思いついたのは骨組みで、途中経過やキャラキターの細かい表情はまだ浮かんでいない。

出来る事ならオチを決めて、冒頭場面を考えて、最終までどうやって話を運ぶか、そして運ばせるには、どういう情景と文体で、キャラクターで動かすかとか。

思いついたラフスケッチを、ちゃんとした絵に起こす必要があるワケね。

で、書いていくうちに「ああ、調べる必要がある!」だのどーすりゃいいんだよとか、実際の穴ぼこや障害物だ出てくるわけで。

そういうことなんで、事前に穴ぼこや障害物はできるだけ取っ払っておきたい。

でも、あんまり時間かかると、書くテンションが落ちる。


と、いうことで。


今考えているホラー、そろそろ着手しないとマズイ。


娯楽の進化

思えば、家庭用ビデオデッキが売り出された頃は、レンタルビデオそのものが少なくて、しかも一泊二日でレンタル代は1000円くらい。

ビデオデッキ普及率が家庭の半数を超えた時、当日返却で380円くらいだったかな……と思い出していました。ひと月のお小遣いが1000円くらいだったから、一本借りるのにどれだけ悩み苦しみ、選んでいた事か。

ああ、十代の少女特有の清らかさ、そして未成熟な甘酸っぱい時間が『小遣い少ない』の文字でいきなりビンボー臭くなるとしみじみ。


その後、ビデオはDVDにブルーレイと進化を遂げ、レンタル代も一週間100円もざらという、当時に比べりゃ超破格値の時代となるのですが。

そして今は、月々1300円くらいで見放題。子供時代より格段に映画が近くなりました。


ありがたやありがたやと、これもまた昔よりも安くなったワインで映画を観つつ、ちらっと考える。

次はどんな娯楽が出てくるのか、どんなメディアが出てくるのか。


子供時代、大人がアニメや漫画を見るだなんて考えられませんでしたが、今ではフツーに大人が観てます。対象年齢も変わりつつある。


高齢化社会ですからなあ。

数十年後、高齢者対象向けアニメが制作されるかな。

最近、そんなムダな事を考えています。