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陶磁器と文鳥
日々の雑文、カキモノをしている悩みなど
方向性のモンダイ

ホラーに向いていない、と言われたことが多々多々多々多ある。

まあ、それでもねえ……と思いながら書いています。思いつくのはホラーなんだもん。

それに、書きたいのもホラーだし……と思いつつ書いていて、書いたものを読み直しながら、ちょっと息が詰まる。

コワくない、というより、非常にシュールな展開になっている。

見ようによってはギャク。ホラーも話の火力の調整によってはギャクになると、平山夢明先生の本に書かれてあったけど、そういう事なのか、それとも失敗か?


しかし、もう引き返せないところまで来ちゃったし。

締め切りあるし、このまま書き進めるしかないのねと、諦めています。


もしかして、体質的な問題なんだろうか。




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駄文更新・手直しと同時進行

連作短編にしてしまったものだから、一話書き終えたらすぐに次の話に取りかからないと間に合わない。のんびり考えている時間がない。

しかも、書き終えたものを一度プリントアウトし、もう一度チェックする作業もあります。

これが結構頭を抱える。

ああ、こんな書き方でええんかいとか、しかしこれもまた、のんびりと文章をを組み替えたり、考え直す時間もない。

しかも、次の話の柱がまだ固まっていない……これはもうキョーフ。

最初の二話は考えていたけれど、まあ書いている内に浮かぶだろうと思っていたら、なかなか浮かばないでやんの。

ああ、これから三話目を書かなくてはならないのに、まだ固まっていない。

毎回毎回、崖っぷちです。


買った本読んでいる場合じゃないな。

納得の描写

味が不味いわけじゃないけど……という飲食店に入った事がありまして。

ハイ、決して不味くはないです。神戸方面の観光地にある洋食屋さん。

ハンバーグとエビフライ、ポタージュとご飯で1,000円ほど。

繁華街の中だから、まあそんなもんです。接客だって悪いわけじゃない。フツーです。


それなのに、何だろうこの微妙な感じ……と、決して不味いわけではない洋食を食べながら悩む。いや、この「……」な感覚、この料理をどう言語化すりゃいいんでしょうかねと。


その後のある日の朝、新聞連載されていた橋本治さんの「黄金夜会」を読んでいて、目からうろこ。

作中、IT社長が一目ぼれした相手の父親が経営するレストランへ、偵察に行くシーンがあります。

IT社長はレストランでビーフシチューを注文。出てきた料理を食べて、こう憤る言葉がある。

「客に食べさせる、という情熱がない料理だった」

今、本を注文中で手元にないので、正確な文章は分かりませんが、こういう言葉。

朝っぱらから思わず小躍り。

そうそうそうそう、あの洋食屋の料理の微妙さは、正にそれ!

思い出したよ、スープがぬるくてエビフライやハンバーグも、ご飯も全て「熱くない」だったのよ!

やったぞ、不味くないけど微妙な料理、一つ絶妙な表現を会得した!

料理の描写が苦手なので、こういう文章は脳内コレクションに厳重保管。


その後、たまに仕事の帰りに、他の洋食屋さんに寄るのですが、いつも思う。

大阪の洋食屋さんて、価格も安いし味にハズレ無し、客に食べさせる情熱は灼熱。

偉大だなあ、大阪。








いつかは書きたい

映画でよくあるテーマですが「プロvsプロ」ほど心の浮き立つものは無い。


えー「スターリン・グラード」のスナイパー同士の戦いもそうですが(ジュート・ロウ版しか観てません)サミュエル・Ⅼ・ジャクソンの「交渉人」デンゼル・ワシントンの「サブウェイ123」もそうですね。

何かしかのプロですが、別に才能とかそういった特別なものではなく、職業的に身につけた技術が武器で敵と渡り合うお話。

才能じゃない、真面目に真摯な職業意識を持つ人間が、時を経て積み重ねるスキル。それが強敵と渡り合う武器になる。

これは生まれつきの才能というラッキーとは違った次元で、有難いものがあります。

ヒトから話を聞いていて、職業的に面白い話ってこのパートにはいります。

「ところで、あなたは何の職業にてナニを考え、どのような必要性を感じ、時間や経験を重ねて、今の技術を習得したんです?」


プロvsプロは、そのスキルと技術、そしてプロの意地を競う勝負でもある。

部外者には分かるまいという閉鎖的ながら、部内者にはよく分かるという高次元。

きっとすごくスリリングなんだろうな。良いですねえ、

映画でも「おおっ」と叫ばせるシーンがあります。「サブウェイ123」後半の地下鉄暴走シーン。

乗客を乗せた車両が駅を通過して走り、このままでは……というシーンですが、その暴走も優秀な職員の計算によるもので……というオチ。こういうの、大好き。

いつかは書きたい。


ところで、元信用金庫での思い出ですが「もっとも嫌な時間帯」「すっげええ悪魔な時期」で、決まった時期に定期預金の解約にやってくる客がいたそうで。

ここまで悪魔的ベストなタイミングで、しかも現金で解約という、合法的嫌がらせを繰り返す客に対して、皆は噂したらしい。

……この恐るべきタイミングの解約の来店は、絶対に計算している。アレは絶対に元同業者だと。


あ、そういういえば映画の中で、手の内を読んで先手を打つ強敵って、元同業者が多いわな。

これは事実です。実際、私もこの職場を辞めたら、この業界のスーパーミラクルウルトラ級のクレーマーになれる気がする。


うわ、書きてえ。

映画と教訓

休みの前日の夜、酒を飲み飲み映画を観るのは、実にすばらしい時間です。

労働のご褒美は、報酬だけであらず。

で、ちょいと気になっていた映画を観る。

ファイナル・デッドシリーズかと思ったら、ストーリー紹介で違うと分かったけど、観ることにしたホラー映画。え~呪いのカメラにまつわる映画です。事実を元にして作られたとあるので、ほおと思いつつ観る。

遺体写真がキーワードです。ヴィクトリア朝の時代(1837~1901)亡くなった家族の遺体を、生きているようなポーズを取らせたり、構図で写真を撮ることがイギリスで流行したそうで。


主人公はそんな遺体写真で有名になった写真家の祖父を持った、金欠のカメラマン。

別れた妻がいて、口を利けない息子(十代美少年)がいます。

さて、そんな彼が祖父のカメラを相続する。クラシカルな素晴らしいカメラです。

ところが、このカメラの被写体は次々と死んでいく……というお話。

死んだ祖父は遺体写真家なんですけど、実はわざわざ殺して写真撮影していたんですね。

祖父の呪いに、犠牲者たちの怨念がカメラに閉じ込められているらしい。


後半は、死んだ祖父のカメラの世界に召喚されちゃった息子、そしてそれを救おうとする父親の冒険になる。しかし、そうなると何を話の核にしているのか分からないし、ラストのオチも何だかなあ。

父親が犠牲になって、息子たちを元の世界に戻すのですが……その20年後、息子は呪いのカメラ持ってカメラマンやってるし。

ある意味、酒を飲んでいて正解な映画です。

何と言うか……話はありふれていますが、生きたまま皮ハギだの焼死だの体中にヒルだの。残酷描写に力入れました、的作品。

成程、ストーリーあってこその残酷描写だ。

残酷描写はスパイスだねと、今さら感漂うものをまたもや思い知らしてくれた作品。


教訓です。














悩める趣味

ファイルを整理していたら、過去の書きかけ完全趣味小説が出てきた。

ありゃ、と驚愕。打ち切りになった課題小説の、プロトタイプバージョン。

え~「ラノベ風SF人喰いホラー」は、実は二つのバージョンがございまして、一つは、ちょっとは読者目線を意識して課題として提出していたものと、もう一つは読者目線一切なしの完全趣味バージョン。

出てきたのは、読者目線一切関係なしのバージョンです。

で、読んでみたら……おや、クライマックスまで書いている。85パーセントは終わっているんですよ。

あらあらまあまあ、です。

恐らく封印されるかもですが、一応ちゃんと完結させるべきかねえ……と思い、我に返る。

あ、いけね。打ち切り食らってそのままのバージョンも残っていた。

こっちは65パーセントくらい終わっている。しかも、殺す殺さないの、結構シリアスなとこで終わっている。

ちなみに、二つの結末はどっちも同じですが、経路は違う。


……今は、こっちを書いている場合ではないのよ。

しかし、このタイミングで完全趣味小説がひょっこり出てくるというのは、何か意味があるのか?


それでも、これはただの偶然さ、で終わらせることにする。

今はそれどころではない。


駄文更新・今年の夏

梅雨が長びいたおかげで、気温が上がらず、そして曇りの日が多いおかげで、暑いじゃなくて熱い! と切れる回数が少なし。


一番わかりやすいのは、晩御飯の献立。

去年は室温30℃のせいで、カルパッチョばかり食べていました。

今日はカツオのカルパッチョ、昨日は鮭のカルパッチョ、一昨日は魚の切り落としマリネと、冷やしメニューだらけ。白ワインかチューハイ。

焼肉したら、あまりの暑さと熱さに、箸をもったまま気が遠くなったわ。


しかし、今年は違う。6月は結構鍋を食べていました。室温はクーラー無しで23度なので、鍋をしても命の危険性は無かった。

昨日は、油で唐揚げをしていた。ふむ。


そうしている内に、もう7月は後半。今年は何だか夏らしくない内に8月が来たな~という気分です。


あまり暑くなかったので、かき氷機を買おうかどうするか、毎年恒例の悩みのタイミングがずれてしまった。

来年の買い物の悩みに回そう。





駄文更新・コワいの描写

ホラー書いているので、恐怖の描写からは逃れられない。

と、いうわけで思い出している最中です。はて、最近怖いと感じた感情はどんなだったっけ?


ハイ、怖い話を聞いて「うわ」と思った事は多々あるんですが、今必要なのはそれどころではない、差し迫った恐怖の感覚。まさに肌を刺すようなシチュエーション。


己の過去を思い出しながら、うんうん唸っているんですが……つい最近、仕事のミスが露見してメチャクチャコワイ気になったけど、あれは……いや、使えるか?

あの心臓が割れそうな心拍リズム、やっべーと思った崖っぷち感!

よし、これだ! この恐怖感覚だ! と叫びかけながらも、もう一人の自分がツッコむ。


それ、怪我の功名にして良いのか? 社会人として?


ぴいちゃん

京都の骨董祭で、なんとなく目をやった先に座っていまして。

固まった。あ、キミここにいたの? てな感じでしたね。

ピング・オーグレンダールというデンマークの窯です。今はロイヤルコペンハーゲンと合併しています。

「……これ、鳥の種類はなんでしょう?」

どう見ても桜文鳥だ、それ以前にぴいちゃんだと思うけど、一応店主に質問する。

「僕、小鳥の種類はスイマセン、詳しくないんですが……でも、これはピング・オーグレンダールですね。しかも結構古いです」

「どう見ても、桜文鳥なんですが」

うーむと呻く私。鳥の種類に悩むご主人。

桜文鳥のモチーフは、香港や台湾で絵画や陶板は見たことある。

しかし、ヨーロッパではあんまり見ない。

第一、デンマークの窯が、ハワイのスズメである文鳥をモチーフにすることあるのか? 


ま、いいや。この子ぴいちゃんだ。

連れて帰るか、ヘイお会計。

て、わけで家に連れて帰り、ブリュンヒルデちゃんの横に仲良く座っているんですが。

その後、ピング・オーグレンダールは、白文鳥のフィギュリンを出しているのを知る。

万歳三唱です。


『1922』観る

動画配信のネットフリックスは、どちらかといえばオリジナルの映画やドラマに力を入れているらしい。

オリジナルが売りなら、それ観たほうがお得よね、という小市民根性で観たのが『1922』スティーブン・キング原作のホラー。

キング原作の映画は、あんまりハズレが無い。

『シャイニング』も小説はナンですが、キューブリック版は好きでブルーレイ持っているし『ミスト』もトラウマ映画だけど嫌いじゃないの。キャリーも好き

……で、観たところ。

冒頭、あるホテルに姿を現わした初老の男。

彼は部屋を取り、タイプで文章を打つ。その内容は、息子を巻き込んで妻を殺害した告白と、それから始まった崩壊の日々。

妻が権利を持っている農園を営み、その農園を息子に継がせようと思っていた主人公ですが、彼の妻は田舎暮らしを嫌っていて、自分の農園を大企業に売り払い、その金で都会に出てドレスショップを開きたいと思っております。

主人公は、それなら自分が農園を買ってやると詰め寄るけど「アンタよりも企業の方が高値をつけている」「イヤなら離婚、息子は都会に連れて行く」と一蹴される。

自分のものじゃないけど、自分の農園を守るため。そして息子と離れたくないために、妻を殺そうと考えた主人公。

14才の息子も都会暮らしを嫌っていて、しかも同級生の女の子と恋仲。彼女と離れたくない。


いえね、父親の主人公が、息子に母殺しの共犯に誘導していく様が真っ暗でステキ。

父と息子は母親を殺し、井戸に放り込んで、牛が落ちたことにして井戸を埋めて死体を隠匿するんですが、母親の死骸にネズミが群がり、その口からネズミが出入りし、尻尾が揺れている絵は実に強烈。

罪悪感から父に反発し、同級生との恋にのめりこむ息子。

で、何と彼女が妊娠。でも責任取るだけの金がない。息子は彼女と駆け落ち。

そこから疲弊していく主人公。妻とネズミの幻覚を視るようになり、ある日ネズミに噛まれた傷のせいで、片手を切断する羽目に。ついに主人公は、妻の亡霊を視る。

妻の亡霊は死人しか知りえない秘密、駆け落ちした息子とその恋人の悲惨な結末を主人公に語るのです。

無一文の二人は、強盗しながら逃亡生活を続けていたのですが、恋人は銃に撃たれ、逃げ込んだ廃屋で胎児と共に死亡。絶望した息子は恋人に寄り添って凍死。


息子とその恋人の死を知った主人公は、自分を殺してくれと亡霊に懇願するんですが、亡霊は主人公に苦しみの人生を与える。

その後、ねずみの幻覚と罪悪感で崩壊していく主人公の精神と生活。

周囲にも不幸をまき散らしています。

実にキングっぽいです。この地味で陰鬱、でも目を離せない負の吸引力。

ラストも……いやだああああ。

ねずみ嫌い二階堂君は絶対に観られないだろう。


ツボにはまるどころか、ツボにはまった物が暴れまわる。

王道ホラーです。

陰鬱、じめじめ、絶望と虚無。

久しぶりに良いもん観たなあ……て感じ。


しかし、あんまり話題になっていないっぽいんですね。

私としては、itよりこっちなんだけど、人の好みってものかねえ。