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陶磁器と文鳥
日々の雑文、カキモノをしている悩みなど
旅行とは

まず、飛行機で現地に到着して荷物を取り、空港に出るまでに30分はかかる……出口が分からないから。

重い荷物を抱えてようやく吹きっさらしの外に出て、空港から市内に出るバス乗り場を求めてさまよう事10分、ようやくバス停を見つけて、アルファベットを食い入るように見つめ何度も行先確認。

ようやくバスから降りて、予約してあるホテルを探すのに、またもや彷徨う。

ビルとビルの隙間にあるような、小さなホテルの看板を奇跡的に発見して、ようやくチェックイン。

ホテルの予約確認書を出し、ホントにちゃんと手続きは出来ているのかどうかが非常に不安。

バウチャーを見ているホテルスタッフの表情に、寿命が縮まる時間です。

空港からホテル間まで、どれだけ命を削っているか。


観光中でも、結構気が気じゃないのよね。財布とパスポートの位置は何度も確認しちゃうし、電子辞書を落としやしないかヒヤヒヤだし、旅行代金が安いオフシーズンにしか出ないから、美術館や行きたいところへ行くために、吹雪の中に飛び込んで行く必要だって多々あった。

バスや電車に乗れば、行先これでいいのかとドキドキ。世界の車窓~なんて呑気さは全く無い。

よろよろとホテルにご帰還。ここで少し安堵。

だけどホテルの部屋は綺麗すぎる。それに家の布団でないと落ち着かない。

自分で来ておいて、何でこんなとこに独りでいるんだろうなあとか、アホな事を考える。


……なんて、毎回そんな風なのに、どうして旅行したくなるんでしょうなあ。

動物と違って、人間とは恐怖とスリルを娯楽にする不可解な生き物ねと思いつつ、外国の街並みの写真を眺めています。



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風邪引き風景今昔

風邪引いた。

そして、良くなったと思いきやぶり返した。どうやら職場の別チームの(四国)の方にも風邪のウィルスが蔓延しているらしく「ヤツの風邪菌が、電話を通じて感染した」と私に罪が着せられる始末。

失礼な、冤罪だよゲホゲホと咳き込んでいるのですが。


しかし、風邪引きの風景も変わった。

私の社会人デビュー当時は、まだモーレツサラリーマンの風習が残っていて、風邪をひいて熱を出そうがゾンビ状態であろうが、それでも職場にやって来るのが美徳でした。

今は「休め。医者行け、人にうつすな」

そういえば、昔は残業当たり前時代。仕事に全力投球が美徳ってもんですか。

今は仕事は定時に切り上げ、私生活と仕事の両立が職場を上げて奨励中。

……大人になり、価値観が時代によって変化するのをリアルタイムで見ていると、しみじみするものがあります。ライフスタイルというのは、変化するものらしい。

そういえば、今や夫婦共働きは結構フツーで、周囲は働くお母さんもいるし、育児休暇を取る男性上司もいる。

選択肢が増えすぎて、己の将来像に途方に暮れるケースもあると聞きますが、贅沢な悩みかもね。

良い時代かなと思った最近ですが。


風邪を引いた後、病原菌扱いされて「風邪を引いた。ヤツのせいだ」と生きた病原菌扱いされるのは、いつの時代も変わらない。

薬飲んで寝ます。


駄文更新・あと一匙

怪談書く。


読み返してみた。

こわくない、というか、あと一匙、何かが足りない。

それが肝というもので、分かっちゃいるけど「肝」の描写とか、その辺りが巧くいかん。

理論は分っちゃいるけど、こればっかりは頭だけで理解できるもんでもない。

まだまだ、書く品数が足りん、という訳なのかな。

こうやって話は消える

先日、山へ行った我がセンパイの話。

彼も休みを取って信州へ行ってきたらしい……北八ヶ岳。

「山道登っていたら、目の前に敬老会みたいな団体さんがいてさ」

ご老人団体なので、当然歩みはゆっくりです。先輩せっかちなんで、ちょっとイラついていたんですが、団体さんは右の山道に行ってしまった。先輩の行く先のルートはまっすぐ。

そのまま真っすぐ歩いていったセンパイですが、実はルートは間違っていた。先輩は老人団体と同じルートだったのです。

地図を確認し、先輩は引き返した。その間は約五分くらい。

すぐに老人団体に追いつくかと思ったんですが……誰もいない。

真っすぐの見晴らしの良い山道だったそうです。そのあとずっと一本道だったのですが、結局先輩は前を歩いていたはずの団体に追いつけなかった……どころか、姿も無く、声も気配もなかったとか。

その団体さん、影はありましたか? と私。

曇っていたから分からんわ、と先輩。

「その時の時間は13時回ったとこ。バリバリの昼間だから、あのおじいちゃんおばあちゃんたち、ゆーれーにも思えなかったし」

「あんまり怖くありませんねえ」

怪談というより、映画のピクニック・アット・ハンギングロック……でもないか。

その後、シカ肉入りの蕎麦を食べたという話になる。

実に残念。パンチが効かない不思議話は、こうやって旅の思い出に埋没するのです。


語学

大阪のヨドバシカメラへブルーレイを漁りに出掛けて行ったら、AI翻訳機で74言語対応だそうで『ポケトーク』というモノが宣伝されおりました。

かなり長文でも訳せる「この辺りに有名なレストランがあると聞いたんですが、どこにあるかご存知ですか?」これを1秒もかけずに翻訳するらしい。

ほ~と感心。

これさえあれば、海外旅行の最大難関「言葉」に困ることはない。

しかし、36,000円ほど。

凄いな、契約不要、通信費なしで使える翻訳機……ってことは、ネット環境が必要なのね。

どこでも使えるってワケじゃあないのか。

うーん……と己の海外旅行場面を回想してみた。友とはスケジュールも合わず、ツアーにも入れず、結局毎回独り旅です。

さて、思い出す会話は。

「おはよーございます(ホテルスタッフへ)」「これ下さい(お店の人へ)」「お代まけて(蚤の市にて)」「ありがとう(いろんな場面)」

あとはまあ……テロとか爆発とか火事とか逃げろとか、聞こえたら逃げる単語を覚えているくらいのものか。

結構、これで事足りている。

後は電子辞書任せ。

やっぱり一番良いのは「話せる」ことなんですが、その取得方法に、覚えたい言語の国の映画のセリフを全部覚えるというのがあったっけ。

成程ねえと感心。

「Iwill be back(また戻って来る)」ターミネーターの有名な映画のセリフですが、私はこれを、買い物の時によく使っているもんね。








映画の感想

『エヴァの匂い』を見る。

主演はジャンヌ・モローですね。元は炭鉱労働者の主人公、新進作家として出世し、美人女優と恋に落ちてさあ婚約、ケッコンという幸せゴールが見えていたのですが、ある嵐の日、自分の別荘の窓を叩き割ってまで雨宿りをしていた不法侵入者の片割れの女、エヴァに一目惚れ。

しかしエヴァは社交界では有名な「オトコを破滅に導く女」なクール・ビューティ。

(多分、超高級娼婦)婚約者とエヴァの間をうろうろする間に悲劇は起きて、そこから転落が始まる主人公の姿です。


最初はねぇ……ジャンヌ・モロー演じるエヴァが、主人公を手玉に取る悪女に見えたものですが、二度、三度と見るうちに、男の情に流されない冷血っぷりが見事に思えて来たりする。

亭主がいると見せかけて、相手にプレッシャーをかけ、それでも婚約者がいる身でありながら「幸せにしたい」とのぼせ上りそうな主人公に向かって「幸せにして欲しいけど、恋はしないで」と釘は刺している。

でも、主人公の結婚式は陰で見物していて、新婚の彼の元に電話をかけてくるんですが。


しかし、彼女の目は終始冷たい。主人公に対して少しは愛情はあったんだろうかと思いつつ観ていたのですが、三回見ても、そんな感じも空気も無し。

エヴァに対してのぼせ上る主人公の目と、冷やかなエヴァの目の対比を観ていると、ああ無情……という言葉が出てくる。

「相手に脈が無ければ、さっさと身を引け」という教えはありますが、それが出来たら苦労しないよということを教えてくれた映画。

そして、割り切った関係に湿った感情を持ち込むのは、実に無粋の代名詞という教訓映画。


ところでこの映画の主人公を観て、ビジネスが介入しているはずの接客業の人相手に、その愛想のよさを自分への好意と勘違いして熱を上げる、困った客の姿がオーバーラップするんですが。

近所のコンビニに、愛想のよい私好みのハンサム店員さんがいるのですが、鑑賞するだけにします。




駄文更新・ごった煮

時折、くじに当たるようなタイミングでネタが『降って来る』ことがあります。

正に歩いていて500円玉硬貨見つけたような感じ。うわ、というか驚きと嬉しさです。

が、悲しくなることもある。

「あのさー、あと一ヶ月早くに浮かんでいたら、提出なり何なり出来ていたんだけど」という悔しさ。

いつもはごろごろ転がり、使い終わりの歯磨き粉チューブを踏んずけて中身をひりだしている感があるネタ創造です。楽に終わった試しはない。

そうなると、こんな風に「出す当てもない」ネタであっても、浮かぶだけでもありがたいと思うモノですが。

そして、一応書いて保管し、まとまったら何かの折に出してしまおうかなんて思うんですが。

……ダメだ、共通点が無い。

各短編に、何とか手を加えれば、連作に出来ると考えたのが甘かった。

その時々で頭に浮かんだものを書いたので、そこには共通するテーマも無ければ色合いも違う、ごった煮の詰合せです。

仕方が無い。短編だし、書くだけ書いて置いておこう。

その内使えることもあるさ……と思ったのですが。

それにしても、長編は考えつかないなあ。


どういうこっちゃ。




新たなるコレクションを……?

『ゴルフの景品、カップ酒20本セット』を、皆さん好き勝手に持って帰ってくれてイイですと、職場で言い放ってくれた気前の良い(下戸?)上司。

おかげで熱燗の美味さを知ってしまったではないか、どうしてくれる……それだけではございませんで。

酒器ってもんを見たくなったよどうしてくれる、です。ポット50個、蕎麦猪口25個、食器棚はすでにブラックホールなのに、これ以上の何かを求めるのかキサマ……?状態です。

しかし、それでも集めたくなるのが蒐集家魂ってもんだろ。蒐集家が収納を気にしてどうする?!と、ばかりに酒器のデパート展示に出掛けたのですが。


安堵した。

……価値が分からん。

つまりは、美のポイントが掴めない。おそらく芸術家やコレクター、数寄物好きなら分かるであろう、この土の風合いや歪でいて、自然を思わせるフォルムの味わいがトンと分からない。

これがン万……と思った知った時、浮かんだのは「ヘレンドのあのセットが買える」とか、そういった無粋な考えでした。

備前に唐津、志野とかいう土物は、好きなんですが「どこに美を感じて良いのか分からん」なのです。

いや、どの部分に「ン十万」という価値が付くのか、はっきりした基準が分からない。

有田や九谷などは、繊細な絵付けという、分かりやすい美しさがあるんですが。


そんな「よく分からん」ものは、手を出さないでおこうと、ある意味諦めをつけることが出来ました。

ええ、つまりは「己の審美眼が敵わんフィールドには出ません」という白旗ですけどね。


と、宣言したところ、聞かれました。

「あの~、骨董好きなんだよね? 別に自分の知識そっちのけで、別に価値がある無しでもなくて、可愛いからって蕎麦猪口も買ってるんですよね? 」

その通りだけど。

「酒器の土物も、同じじゃないんですか~?」


そう言ってくれた人は、初心を思い出させてくれた恩人なのか、蒐集の泥沼に誘う悪魔なのか。

どっちなのかね。





風邪のキョーフ

風邪引いた。

就寝中の夢のなか、喉が痛いな、背中が寒いなと思っていたら、現実に風邪ウィルスにやられていたとは思わなかった。

だって風邪ひくなんか三年ぶり、風邪ひいたという感覚も忘れかけていたころ。

そして、各個人による「風邪の初期症状の差」てありますね。タロウくんはくしゃみ連発から入り、ハナコさんは咽喉がいがらっぽいのが始まり。

そしてヒロシさんは何故かニンニクをドカ食いし、ヤクルトを飲みたくなるとか。

私の場合はくしゃみ連発が入口なんですが、今回それをすっ飛ばしていきなり咳と咽喉。

パターン破りの急襲は風邪とは思わず、まさか近所で新型細菌兵器でもばらまかれたかと思いました。


そして、一番怖かったのは……「匂いが分からなくなった」

味覚が完全にマヒ。何を食べても味が分からない。塩味や甘味は感じても、それに伴う香りが全く無いせいで食事が「咀嚼、嚥下」するだけの作業です。

お菓子も金木犀もお気に入りのシャンプーも、石鹸も紅茶もアウト。

うーんです。嗅覚が鈍くなっただけでこんなに空しい感覚に陥るとは。

現実感覚が鈍くなるというか、何というか。


「黒い家」という、保険金殺人とサイコパスをテーマにした偉大なホラー小説がありますが、その作中に出てくる残虐なサイコパス女が、嗅覚異常だったのを思い出す。

主人公は彼女のきつい香水の匂いに違和感を抱き、それがのちの伏線となるのですが成程、嗅覚が鈍くなると、こんなに現実の手触り感というか、立体感が鈍くなるのね。

なんて、サイコパスの心情に感心している場合ではない。

半額で買った鍋用アンコウ切り身、これが痛まない内に風邪を治さねば。

けっこう焦っています。


手遅れ……

本は山脈を作り、小物は雪崩を起こしている我が家。

インテリア雑誌の特集や、指南書では鉄板の「すっきり綺麗に片付く収納!」「モノを少なくシンプルに!」というキャッチコピーからは遠い。

そして止めを刺すのが食器の収納モンダイ。

書籍と小物は地上レベルですが、食器はすでにブラックホールよ。宇宙空間か。

もうティーポットも蕎麦猪口も打ち止めにしよう、いや、やめるのは無理だから『これが無いと死ぬ』くらい欲しいレベルのものだけを買おう……と思ったら、新たなる興味の対象が出現。

「酒器」です。日本酒を飲むとっくりとか片口とか、おちょこですね。

最近、熱燗を飲むようになったんですが、我が家にはなぜか今まで、日本酒用のモノが無かった。

おちょこが二つと、とっくり二本しか……。


ヤバい、次は酒器が気になってしょうがない。

特にこの季節、熱燗の風景、お店では片口だのとっくりだのと、正面でディスプレイされています。

しかし、これ以上食器を増やすわけにはいかない。

しかし、我が家には酒器が無い……と思いきや、あれ? 片口って、蓋の無いポットに近くない?

もしくは、ピッチャーとか。

家の中で探してみれば、ピッチャーだけで4つ出てきた。

蓋が割れて使いもののならんと、しかし捨てられなかったポットが2つ。

安堵した。これで買わずに済む……というか、増やす理由や免罪符を潰すことが出来た。

少しはモノを増やさない工夫を考えよう……と1人で頷いていたのですが。


「イヤ、もう手遅れでしょ。オタクの食器棚収納モンダイ」

「今更工夫とかナントカしてもね。焼け石に水」

「多重債務者が、おやつ代を節約しているようなものです」


散々な言われよう。

……人の努力を認めないのが世間というもんだ。