陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
後悔していいのかこれで良かったのか
先日、知ってしまった衝撃の事実。

塾生の皆さまは先刻承知だが、本人は全く気が付いていなかった。

先日、塾の授業終了後の飲み会で知りました。
……ここに入塾して約2年半。ずっと小説課題を提出してきた私の小説。
ついに先生が明かして下さった衝撃の(本人以外は周知の)事実。

実は、私の小説はぜんっぜん面白くなかったらしい。

「何でもっと早く仰って下さらないんですかぁ!」
「だって、正直に感想言って、小説書くのやめられてもあかんし」

有難うございます。今までずっと気を使って頂いていたんですね。
さいきんようやくマシになってきたから言えるけど、とのコメント付き……そうでしたか。ようやくマシですね。
小説書き始めてン十年、ようやく「マシ」レベルかよ、私。

さて、そこでつらつらと考える私の過去。今より数十年前、就職活動を始める頃でした。
その当時、私は結構悩んでいました。どちらをとるか。

「就職する」
「小説家目指して、フリーターをする」

当時の社会情勢ですが、バブル期の終わりで、あの頃は最後の学生就職売り手市場でした。
(その後、就職氷河期が始まります)そして、正社員にならないフリーターという身分も、結構多かったのです。若い女性の「家事手伝い」も普通にいたように思います。

結局就職したのですが、その意志を決めたののは、ある雑誌に連載されていた「キッス」というロックグループのメンバーが回答する人生案内の答えでした。
その相談者は、大学生で就職活動を控えた青年。
内容は「ミュージシャンになる夢を持っているのだけれど、プロになれるかどうかはどうか分からない。だけど諦めずに、就職をせずに夢を追うべきか、現実を見て、ちゃんと就職して働くべきか」

さて、その回答。
「まず、自分で自分を養えるようにするのが先決。大人として、それが絶対条件だ」
「就職していても、練習なら出来る。音楽は毎日2時間練習出来ればそれで十分」

……目からウロコ。そうでした、今は小説家になる以前に、自分自身を養える大人にすらなっていないではないか。
まず、大人になれ。それからやりたい事を目指そう。

はい、そして就職してその後。

書けませんでしたね~「定時退社」なんて夢の夢、手を伸ばしても届かないお星様。書く時間がない、それ以前に、意欲の尻すぼみってもので、書いた小説をきちんと完成させる事も出来なかったし。
ですので、その頃は投稿すら、ほとんどしていない。

ああ良かった、仕事していたから、まだ社会的な居場所は出来た。有難う、あの時の回答者様。
無職だわ、かといって好きで選んだ筈の小説は書けないわでは、何が出来るんだ。

ですが、一方では想像することもあります。

就職を選択せず、そのまま自分のやりたい自由を選び、プロの道を勝ち取った人を見ると、
果してあの時の私の選択は正しかったのか?

もしも就職せずにフリーター、小説の道を突っ走っていれば、もう少し早く「マシな小説」が書けるようになっていたかもしれない、と。

……まあ「もしも」は「IF」でしかない、現実の幻でしかないですし。
「もしも小説の道を一本にしぼっていたら?」というパラレルワールドも、実際にあるはずがなく、存在する過去の道は一本のみです。

気を取り直して、ヒッチコックの「鳥」でも見るか。





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