陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
脳内人生案内回答者
昨日は脳内夜間図書館長。
そして今日は、脳内人生案内回答者です。
読売新聞朝刊名物『人生案内』
悩める市井の人々の投書を元に、あらゆる分野の識者が日替わりで回答されるというもの。

人の人生を覗く好奇心に加え、数年に一つ、巨大隕石のような恐るべき威力の相談がございます。我が家がアンチ巨人でありながら、新聞だけは読売である理由は、この人生相談を読みたいが故。

さて、本日のご相談は40代主婦。旦那さんが去年急死されまして、その死後に、5年前に別れさせたはずの浮気相手の女性と続いていたことが判明。
遺品整理をしていたら、証拠が見つかったそうです。
奥さん、女性の顔は知らないそうですが、どうやら通夜にも来ていた様子。
思い出すと腹が立って仕方がない。でも、こんな自分も嫌になる。どうすれば夫を憎まずに供養できるでしょうか……。

女性弁護士さんご回答

死んだ後だから、事の真偽を問いただすことも出来ない。怒りもぶつけられない口惜しさよくわかります。でも、5年前に浮気を一度許している貴女です。結局は同じことになったかもしれません。
そして本人も、再び彼女とよりを戻す可能性の無い墓の中。
今更嫌な過去を思い出しても仕方がありません。夫婦のいい思い出もたくさんあったでしょう。今後はそれを胸に抱いて、旦那様の分まで楽しく生きてください、とのこと。

脳内回答者

墓参りに行く気がしないなら、それで良いじゃないですか。お盆? 命日? 何それ食えるの?
仏壇? まあ、子供さんの教育上、ご先祖様の分だけお勤めしときますか。でもそれ、ちゃんと心の中で亭主に言うんですよ。

「あんたのためじゃないからね」

死んだからといって、全て許されると思うなよ。言っておくが、許すか否かの主導権はこっちにある。死者も生者も関係あるかい。
いや、今後そんな嫌な思いで残されて、生きるこっちの方が大変です。
恋人が出来たら、死んだ亭主に見せつけるために、墓場でデートしてやりましょう。

浮気の代償を軽く考えるなかれです。浮気が許されるなんか、超々レアケース。
私の場合、許してやるならそうだなあ……

莫大な遺産を残し、なおかつ浮気発覚は死後4年以上経ってから。
愛人と墓参りに偶然出くわし、彼女を見た瞬間、堅物だった夫が浮気した理由に納得。

「私の若い頃瓜二つじゃないの」

それ以外は許さん。






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コメント
コメント
相談者の言うことを鵜呑みにするな
ごきげんようです。

人生相談、面白いですね。でも読売新聞のその回答はいかにもの回答でつまらない。なんの解決にもならないと思います

僕ならなんて答えるかなぁ・・・
「まずご主人はあまりに間抜けです。男と女の間は基本的にはなんでもありです。浮気だろうが不倫だろうが当人だけしか知らなければなにもなかったのと同じです。

しかしどんな証拠か知りませんが、とにかくそんな証拠を残して死んだご主人は間抜けな男です。いや、ちょっと深読みすればご主人はわざと証拠を残して、あなたに見つけて欲しかったのかもしれません。それを持って謝罪のサインとしたかったのか・・・・だとすれば尚更間抜けです。よその女を抱く資格はありません。

しかし、内容から察するにあなたは、そんなご主人にまだ未練を残してらっしゃるようです。まだ惚れているのだなと思います。まだ供養する気があるあたりに、それが出ています。

なら「馬鹿、アホ、カス、ボケ茄子」とありとあらゆる罵言を投げつけて供養すればいいではないですか。気が済むまで罵ればいいと思います。その罵詈雑言がお経になります。立派な供養になります。

あとは時間が解決してくれます。「日にち薬」とはよく言った物です。
憤懣が治まったらあなたもちょうどいいツバメを見つけて、よろしくおやんなさい。まだまだ色気を卒業するのは早いです。女は灰になるまでです」

とまあ、こんな感じかなぁ・・・・

僕が大好きな心理学者の加藤諦三さんはこの人生相談のウルトラ名手です。

彼はこう言ってます。「悩みの相談は、相談者の言うことをそのまま聞いていたら絶対に成立しない」

例えば子供の教育で相談してきた女性がいても、よく相談を聞いていると、この人は子供の教育と言ってるけど本当は亭主のとこで悩んでるのが本当ではないか?ということがよくある。
そこを指摘すると、まず相談者は絶句して泣き出す人もいる。でも、そこを言ってあげないと絶対に解決しないんですね。

我々人間はおかしな動物で、自分で悩みを作ってしまうところがあります。
本当の悩みから目を背けたいから、ありもしない悩みを作って、そっちを本当だと信じてしまう。だから回答者は、あなたの本当の悩みはこれじゃなくて、これでしょう?と言ってあげないと駄目なんです。

6代目笑福亭松鶴師匠は生前テレビのワイドショーの視聴者の相談コーナーで姑との関係で悩んでる主婦の相談に他の回答者が「あなたももうちょっと我慢して」「あなたの方から心を開いて」と常識的なことしか言わなかったのですが「師匠いかがでしょう?」と訊かれて大声で「死んでしもたらええねん、そんなオバン!!!」と吠えたことがありました。

北方謙三御大は「まだ女性とつきあったことがありません。どうしたら女性とつきあえますか?」という小僧の相談に「ソープへ行け」と答えました。

こういう暴論が意外と解決してくれたりするんです。そんなもんです
2016/08/12(金) 12:41:57 | URL | 中島浩光 #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 相談者の言うことを鵜呑みにするな
中島様

中島様の回答を読んで笑いました。全くその通り、ダメ亭主です。罵詈雑言をお経に、そしてツバメを見つけろとは同感です。回答とは、暴言かつ当たり前でないと。
ありきたりな回答、ぬるい解決法でどうにかなるのかね……と思います。

文春で連載されていた伊集院静さんの「悩むが花」という人生相談が大好きでした。
世間の真面目で間抜けな悩み相談に、ばっさりと切り捨て、単純かつ意表をつく回答が痛快でした。

さて、今わたしが抱くこの悩み、加藤諦三さんに伊集院静さんはどう答えてくれるのでしょう。
「勝手にやってな」
想像すると面白かったりして。
2016/08/15(月) 22:31:46 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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