陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
怪談の生まれた日
実話怪談をそのままお化け屋敷にした『人形塚の家』
毎夜毎夜、己の身に起きた、もしくは収集した怪異を人々に語って聞かせる『怪談の魔』
場所は千日前。少し前までは演芸と処刑場と墓場。芸と罪と死、人の業が煮詰まって染みついた、歴史ある場所……

そんな場所に、ほぼ毎日喜々として通っていたのよ。カーテンの隅に隠れて怪談聞いていました、幽霊の扮装もやりました。
私、超鈍感だから、何も見えないもーんとたかをくくっていたら、それは甘かったらしい。

舞台裏ではどんちゃか起きています。詳しくは中山先生のブログをご覧ください。

ああああああ、ダークナイト行きたかった。こんな時に限って、この私が体調不良なんて、そんなことあっていいのか。

亭主が『自由気まま、身勝手にも程がある。お互いに対してもっと思いやりが持てないのか。このままなら、一緒にいても仕方がない』と怒って離婚を口にしたぞおい。
えええ、キミ、そんなことで怒る人だったっけ?
つうか、私が一番思いやっていないのはキミだけよ。これ、実はすごく名誉ですよ。

職場のインターネット回線が謎の不能に陥るわ、シュレッダーが故障するわ。

何気に己の手相見たら、生命線が短くなっている!

「……と、いう訳で、これもタタリってやつかもしれない」
酒を飲みながら、ぶつくさと亭主へ訴える。
流石に『キミの怒りも、私じゃなくてタタリがそうさせたのだ』とは言わない。

「そうやって怪談は出来上がるんやな」

焼酎片手に言い切る亭主。

「全部、後付けやろ。回線故障も機械故障も、偶然や偶然。 体調不良? 夏バテだろ。じゃあイナガワジュンジはどうなる? 生きとるやんか」
「まあ、そうですけど」
「俺は信じない。偶然だ偶然」

単純明快に、きっぱりと切り捨ててしまう言葉は説得力があります。断定的な物言いは、そうかもしれないと思い込ませる力がある。

ただ、これだけは思った。

キミ、夢がないな。














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コメント
コメント
天晴れご主人
ごきげんようです。

ご主人は立派です。天晴れです。
こういう人がいなきゃいかんのです。

実話怪談により説得力とリアリティを与えるのは、この冷静な客観性が絶対に必要だと思います。

中山先生も怪談に真摯に取り組みながらも、絶妙な距離感と客観性をお持ちですよね。

例えば、ユリゲラーなんてインチキやと僕は思ってます。スプーン曲げてそれがどないしたんや?あんなものが超能力なら、十桁かける十桁、百桁たす百桁みたいな計算を電卓も算盤も使わず、コンマ何秒で暗算する子供の方がはるかに凄い、あれこそ超能力だと思います。

昔、ユリゲラーが来日してテレビに出た時、壊れた時計を直すとか言ったことがありましたね。
そんな彼に上岡龍太郎さんが「あなたの能力が本物なら、このテレビカメラを壊してくれ。直すことできるんなら壊すこともできるやろ」と言ったところユリゲラーは「いや、それはできいない」と言って上岡さんは「ああ、やっぱり」と言ったことがあります。

かなり意地悪ではあるけど、こういう姿勢は大事ではあると思います。
ただ「新耳袋」に代表されるような実話系怪談は、そういう検証は野暮な話で、エンタメなんだから素直に恐怖を楽しめばいいとも思います。

ノストラダムスの予言も、なんか起こってから「実は・・・・」なんて、それこそ後出しじゃんけんの最たるもの。予めわかっていたなら止めんかいと思います。あんなもん予言でも何でもない、チャンチャラおかしいです。

幽霊のいるいない、これはもう神学論争みたいなもんで、いるという確たる証拠もないし、いないという確たる証拠もない以上、永遠に答は出ません。だから真に客観的、科学的、理性的な姿勢を持ちたいなら「何とも言えませんね」という歯切れの悪い答をするのが一番良心的な態度だと思いまう。

いる、いない、どっちにしても「断言する」時点で間違ってるんだと思います。世の中には断言していいことと、いけないこと、断言できることとできないことがあるんだと思います。
2016/08/30(火) 15:47:30 | URL | 中島浩光 #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 天晴れご主人
中島様

そうなのです、私も実は、神様は信じていても、幽霊の存在を基本的には信じていません。
見たことないから信じない、と言えばそうですが……今回、このように現実がゆらぐことがあろうとは!

この世には、断言できない、もしくはしてはならない事があるもんだと身をもって感心しました。

どっちにしても、仰る通り、怪談を楽しむためには冷静な客観は必要ですし。
この夏、何があっても『偶然だ!』を心にしていこうと思っています。

2016/08/30(火) 22:58:42 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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