陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
塾のこっち側

合評。

今回は人がちゃんと起きている時間帯での講義です。

前回の合評は狂気の沙汰というかなんというか、だって午前3時、全員、頭は酒に浸かった状態で行われたのです。ホラーヒロインを気の強い美少女から、スリーサイズ100・100・100に変更なんて、そのアドバイスはどこまで本気にしていいのでしょう。


でも書き直し。例え酒の神バッカスに憑依されたものであろうと、真夏の夜の狂気に憑りつかれたものであろうと、先生の口から出たものであれば、従うのが塾生ってもので。


流石に、地の文で「100・100・100である」という直接的説明をするほど野暮ではないので、ぶーの生活行動を描写することで、その体形を匂わせるようにする。

クリームコロッケに明太子マヨネーズをかけ、野菜は食べない。夕食後のデザートに、チーズタルトをホールごと自室に持って上がり、ココアと一緒に食べる。

デートではパフェを二杯、ケーキ4種盛を1人で完食し、勘定を相手に押し付けて帰る。


「読んでいて、気持ち悪くなったわ」

イヤな顔する先生。

「なんやねん、揚げ物に明太子マヨネーズって。しかも食うのは甘いもんばっかり」

『気持ち悪い』という感情を引き起こした描写は、肝心のホラー部分ではなく、油と糖分にまみれたヒロインの食生活であるらしい。

しかし先生、これはリアルです。

芋ケンピを丸1袋、夕食後に1週間連続で食べ続けた私が言うのです。

あれで7日で3キロ太った。


「でもな、俺の考えていたのと、ちょっとこれ違う」


文体やセリフから、ヒロインを「高慢ちきの美少女」のように読者に思わせ、その実は……という落とし穴を掘らせたかったらしい。


美少女を連想させながら、ところどころに違和感をちりばめる。最後のオチによって、読者は違和感の正体が分かる。

文章だけで読者に想像させることを逆手に取った、引っ掛けですね。ミステリーなどでたまに使われている手法です。

「あ、成程。するとこれではヒロインぶー丸出しですね」

「その通り。文体では気の強い美少女、その実は……という衝撃を与えるために、明太子マヨネーズは禁止や」

「勘違いしている脳内美少女ですか。いいですねえ」


気は強くて高慢ちきではあるが、幼馴染を一途に思い続ける少女。それを邪険にする少年。

少女の想いは届くのか? そして少年の彼女に対する本心は?

いいなあ、これ。話をひっくり返すのが大好きな私にとって、非常に楽しい仕掛け。


けけけと笑いながら己の原稿を読み直して、ふと気がついた。

……これ、人の共食いを描いたホラーでしたよね?











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