陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
電子書籍とコレクション

も少し広がると思ったのですが、意外に利用者が少ない気がする電子書籍。

文字の大きさが調節できるとか、意味が分からない単語があっても、指一本ですぐに教えてもらえるとか、暗い場所でも読めるとか、結構良いことづくめ。

しかし、どうも手が伸びないのよねと、先日その理由を本屋にてしみじみ。


だって、背表紙が無いんだもん。

それに、手に取ってパラパラが出来ないじゃん。

本好きすべてに共通するかどうかは怪しいですが、手に取ってパラパラは、結構これ私にとっては重要。最初の数ページを試し読みではないのよ、このパラパラは。


全体の空気感を、そして文字の大きさや配列、空間、そして句読点にピリオドの打ち方で見る全体的なリズムに、紙の質とか、このパラパラによって瞬時に分かる。

これよこれ、本を選ぶにはこれが無いと。

あ、漫画もですよ。コマ割りからデッサンや……あーもういい、分かって頂けると思うの。


そして、巻をそろえる! これですよこれ。

背表紙が順序を守り、美しく並ぶ姿。

今まで手に入れた軌跡や手ごたえが、目に見えモノとして存在する手ごたえよ。

本好きって同時にコレクション癖ある人多いですね。

図書館のずらりと並ぶ書架、背表紙、良いですねえ。図書館になら住んでも良いぞ、内心で思っている人、実はいっぱいいると思うんですよ。

全集が売れていたのも、おそらくこの理由あってこそ。


と、いう話をしていたところ。

「いや、私は電子書籍バンサイ派」

モノがあふれているのが、イヤなのよと仰るわが上司。

「えーと、背表紙……」

「背表紙よりも、床のスペースよ」

いろんな本好きがいるわ。まさかスペース優先派がいようとは。

そして、『わが友』人類絶滅危惧種までが電子書籍に手を出したという驚愕よ。

ええええ、キミのような背表紙好きの収集癖ありの人が!まさか、あなたまでスペース優先派へ寝返りですか!

「分かる? このタブレット一つに、ガラスの仮面にパタリロにこち亀にと、大長編漫画の全巻が収まるのよ。もうン百冊が入っているわ。千超えたかも」

リアルで集めていた時代、部屋がえらいことになったらしい。

「これさえあれば、どれだけマンガに本を買いまくっても、もう床が抜けるのを心配せずに済むのよ」

……ナルホド。

ちなみに、図書館勤務で本をこよなく愛する彼女。『BANANAFISH』の主人公アッシュ・リンクスが、図書館の本を破ったことに酷くご立腹しておいででした。

ところで、図書館の治安を守る彼女。彼の死に場所が図書館であることは、どうお考えでしょう。


まあ、電子書籍派の言い分は分かった。でもやっぱりパラパラと背表紙……と呻く私にご意見番の声。

「背表紙は、本を立てて並べてこそ背表紙だが」

ぎく

「積み上げとるやん。しかも巻も漫画も小説もバラバラに積んで、しかも雪崩を起こしているけどな。コレ、本好きとしてどうよ」


つん読っていうのよ。知らないの?

電子書籍じゃ、こんな読み方が出来ないのよ! 

一応、そう叫んでおきました。











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コメント
コメント
ページをめくる楽しみ
ごきげんようです。

僕は徹底したアナクロ人間なんで、本はやはり背表紙があってパラパラとページをめくる本が好きですね。

愛読書やいい本を何度も読むと、いつも持っていた部分が黒づんできますよね。
やがて真っ黒になって、その部分が傷んでくる。表紙がボロボロになってきて。

それを見れば自分がどれだけ、その本を読んだかという歴史になって、それを見るたびに「ああ、俺はこんなに何度もこの本を読んだのか」と感慨に耽ることができますが、電子書籍にはそれがないですもんね。

まあ「読めればいいじゃん」と割り切れば別にいいんでしょうけどね。
農民の農具みたいに、長年使ってるうちにいつも持っている部分がすり減ってくたびれてきて、一番自分の手に馴染んでくる・・・・そういう味わいが「本」にはあるように思います。

また、どんな本にめぐり会うか、人との出会いに似た部分も本ならではの良さだと思います
2016/10/11(火) 17:45:42 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: ページをめくる楽しみ
ひろみつ様

先日、古本屋巡りをしていて恐ろしい事に気が付きました。
電子書籍になったら、古本が無くなる! カトリーヌ・アルレーだの、高井有一だの、電子書籍にもなっていない絶版した本を見ながら愕然となりました。
たまに見かける、古本まつりなどのイベントに群がる人々を見ていると、やっぱり電子書籍は、あともう少し先にしてね……と思います。
2016/10/12(水) 00:27:18 | URL | みほ #- [ 編集 ]
Re: ページをめくる楽しみ
ひろみつ様

先日古本屋巡りをしていて、恐ろしい事に気が付きました。
電子書籍には古本がない……今はもう絶版になっていて、古本しかないカトリーヌ・アルレーや高井有一なんて、手に入らなくなるじゃんと怯えてしまいました。
たまに古本まつりのイベントがありますが、そこに群がる人々を見ていると、やっぱり本は紙の方がいいよと思えてきます。
2016/10/12(水) 00:29:53 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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