陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
アクセサリーの条件
倉敷の大原美術館へ行ってきました。
昭和5年に設立、倉敷屈指のお金持ちが、友達の画家とコンビを組み、絵画を収集して作ったそうで。
日本最初の西洋近代美術館です。所蔵はエル・グレコの「受胎告知」が特に有名。
近代美術館なのに、他より300年も古い作品。
ヨーロッパを回って絵画を収集していた画家は、パリで見つけたこの絵の高価さに悩み、買うかどうか、初めてスポンサーのお金持ちに手紙を送ったそう。
でも金持ちは、友人の眼力を信じ、この先の将来を見据えて「買え」と指示。
おかげ様で、この絵画は日本の美術館にあります。
なんでこんな凄い絵が、スペインでなくて日本にあるんだと、奇跡だそうです。

しかし、買付は幾らだったんでしょうねぇ。この美術館には、モネだのルノワールだのムンクだの、ロダンにマイヨールと、今では世界の宝レベルの巨匠の作品が目白押しですが、買付をしていた時代では、モネやマティス、まだご存命の芸術家もいらっしゃったらしいし……まだ手に入れやすかったと思います。凄い目利きです。
京都の夏の陶器祭で、作家の作品「青田刈り」をしている私。
目標にしたいお方です。

さて、この美術館へ、連休中に亭主と出かけたのですが。
面白いカップルを見てしまった。

二人共、五〇代くらい。とにかく男のうんちく?の声がデカ過ぎる。
ロートレックにコローにギュスターヴ・モロー、全てをこき下ろすこき下ろす。

ロートレック夫人の髪の色を指し
「ブラウンの髪はいけないね」
モローの旧約聖書を題材にした絵に
「これは宗教画だね、胸の露出が多すぎる。下半身の露出も多いしね」
コローの空の描写に
「ここは上手く描けていない」

館内に響くおっさんの声。絵画すれすれに指すおっさんの指。
注意に駆けつける学芸員の女性。
役に立たない解説だなぁと、おっさんの言葉を盗み聞きながら思う私。

大人しそうな、おっさんの連れの女性に、しみじみと思った私です。
『男は女のアクセサリーですよ』

いや、別に人様の好みにどうこうは言いません。どんな相手と一緒に歩こうが、そんなもの勝手です。文句つける方がおかしい。

でもなあ。一緒に連れ歩いて、恥ずかしくない相手とは究極「人様の迷惑にならない人間」であると、常々思うのです。
場所と常識をわきまえ、邪魔にならない相手。
セットだと、同じレベルだと見られますので。

金遣いが荒い、浮気にギャンブルは「選ぶのに失敗したな」と近い人にしかばれませんが、公衆道徳マナー違反は、その場にいた他人にすら「選ぶの失敗」と思われましまう。

ちなみに、小さな子供が泣きわめく、騒ぐのは、少々事情が異なりますがね。

親御さんが一生懸命になって、子供を大人しくさせようとして奮闘している風景には「頑張れ」と内心声援を送っています。

放置している親であれば、子供に同情します。
「この先、君は親から真っ当なマナーを教えてもらえない恐れがある。それがいかに恐ろしい事か、早い内に気がついてもらえるといいけど」

……話を元に戻し。

芸術一向に解しない、我が亭主の美術館に関する感想。
「思ったより、悪くないじゃんか」
「ほほう」
「訳分からなくても、知識無くても、良いものは良いって感覚で分かるという事だ」

うんちくって、無駄とは言わないけど、必要でもないらしい。

備前焼の招き猫を物色しながら、そう考えておりました。

備前の招き猫

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