陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
駄文更新
自分の書いた作品を、少し時間をおいて見直す、というのは『道路を横断するときは、まず左右を見てから』と同じくらい大事なことですが……はて、PCの画面上と紙に印刷したものと、目に入る感覚が違うのはどうしてなものか。

書いていることは寸分たがわず同じはずなんですけどね。

あと、横書き縦書きでも何だか違う。

うーむ。

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過去に向かって進行する
ごきげんようです。

なるほど、自分の作品って完成してからもやはりここもあそこもと気になるものなんですね。ここをもっとこうすればよかった、ああすればよかったって思うんでしょうか?

拝読していて思い出したことがあります。だいぶ昔、雑誌のインタビューでポールサイモンが「たかが音楽なんか、いつでもやめられる」と言ったことがあります。

彼を師と仰ぐさだまさしさんは、これを読んで「たかがなんて言うな!いつでもやめられるなんて言うな!」と激怒しました。

それがポールの耳に入り「NYまで来られるなら会うよ」とポールは言ったそうです。レーベルが同じだったこともあり、さださんはNYまでポールを訪ねました。

「30分だけ」という約束でしたが、やってきたポールはとっても気さくで威圧感もなにもなく、どんな質問にも言葉を選んで丁寧に答えてくれたそうです。

彼の気取らない人柄に安心した、さだんは思い切って、ずっと心に引っかかっていたことを尋ねました。
あなたを目標にしているミュージシャンが全世界にいるのに、何故あなたは「たかが」なんて冷や水浴びせるようなことを言ったのか?

するとポールサイモンは真顔になって、ちょっと肩をすくめると「やめられっこないよ・・・・でもやめられる」と言って続けてこう言いました。

「まさし、それは簡単だよ。音楽は生まれた瞬間が本当の音楽で、その瞬間音楽は死んでるんだ。音楽は常に過去に向かって進行するんだ。

僕らがコンサートをするのはその、生まれた瞬間の音楽を再現する”再現芸術”をやってるだけ。なぞってるだけ、上塗りしてるだけなんだよ。

それをレコードにするのは商売であって、あまり音楽の本質に関係ない事なんだ。じゃあ、吟遊詩人みたいにその場で歌って終わりにすればいいじゃないか?・・・・いや、そうじゃない。

何十年か経った時ある人にはそのレコードが大事な宝物になっているかもしれない。だから音楽が聴き手の中で生き始めるのは、その音楽が思い出になってからなんだ。

それから僕は”たかが”と言ったけど、それはつまらないって意味じゃないんだよ。僕はいつも全身全霊で音楽を創るけど、音楽なんか好きじゃない人には僕のやってることなんか何の価値もないことだろ?だったら最初から”たかが”と突き放した方が自分が傷つかなくてすむじゃない」

そんな意味のことを言ったそうで、さださんはそれですべて納得できて益々彼が好きになったそうです。

音楽という物をとても理性的に、客観的に愛してるんですね。
作家で言えば北方謙三さんは「作品と言う物は世間に出した手紙みたいなもんだ」と言ってました。表現は違うけど同じことを言ってるのかもしれませんね
2016/11/24(木) 16:23:28 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 過去に向かって進行する
ひろみつ様

かっこいいです。ポールサイモン。
理性的に、客観的に愛している。その姿勢が実にクール。

そうだなー、たかだかなんですよね。それに価値があるなしは人それぞれ。
誰かの思い出に残ってこそ、ですか。

プロは冷めた目であれ、熱い目であれ、仕事を愛している。
その姿が羨ましい。

ちょっと違いますが、作品は完成しても、突き放してもう一度見るとまた何かしら出てきます。
話の進行というより、文脈や描写など細かい部分が浮かび上がってくるもので。
キリがないんですけど、時間をおいて、やや他人よりの目で読む自分の小説というのは、何か妙に気恥ずかしいものがあるので、実は……苦手なんです。



2016/11/24(木) 22:50:58 | URL | みほ #- [ 編集 ]
やめてるのと同じ
お返事ありがとうございます。

そう、誰かの思い出になった時に歌は生き始めるんだとポールは言ったんですね。

またこういう解釈もできます。
普通のミュージシャンは、アルバム用の曲を20~30曲書き溜めて、それを持ってスタジオに入ってレコーディングして、その中から10曲選んでアルバムを作るんですが、、ポールサイモンの場合、彼の曲作りが始まるとレコーディングも始まります。

そして彼の曲作りが終わるとレコーディングも終わります。だから10曲なら10曲しか作らないんです。
そして歌詞もそれ用のファイルを持っていて、何度も推敲して書き直すので歌詞だけで1年かかったりします。

だから彼は5年に1枚しかアルバム出さないんです。

ポールが「いつだってやめられる」と言ったのは、歌を作り、レコーディングし、アルバムを作り、コンサートをやってる時だけが仕事をしてるんであって、そうじゃない時は失業してるのと同じ、やめてるのと同じだと言う意味でもあるのかなとも思ってます。
2016/11/25(金) 00:02:49 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
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