陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
怪談:考
書いているのはホラーですが、実際に読んでいるのは、怪談が圧倒的に多い。
子供の頃から好きなのも『怖い話』でしたからね。

塾に入ったのも『新耳袋』が入り口だったし。

実際に、いくつか怪談を書いてみたこともありまして、合評のまな板の上で踊ったものです。
その際によく言われたのが
「で、キモはどこ?」

ポイントですね。
話の中で、この一言、この場面があるからこそ、話が怪談として引き締まる部分。
それは怪異の事象であったり、誰かの一言であったり、オチであったりするんですけど。

怪談を一度語り、それを文章に書き起こす方法の先生ならではの特徴です。

その真逆が平山夢明さん。
今、平山夢明恐怖大全集を揃えておりまして、デルモンテ平山の駆け出し時代からの原稿が読めます。
やっぱり、この方は映像的。
ドギュメンタリー風です。

最近の怪談作家さんのものを読んでいたら、この『ドギュメンタリー風』が一番多い。
ですが、このドギュメンタリー風は、下手したら説明しすぎの危険性がありまして、語り手の余分な情報まで話に混ざって、何だか話が『もっさり』してくるんですわ。

例えば、三階の窓の外から妙な奴が、自分の部屋を覗き込んでいた、という話なら
「その夜は期末テスト前日で夜遅くまで勉強していて、気分が腐っていた」
みたいな一文がつくケース。
スピード感が落ちる。

技だよなあ、と平山夢明さんの怪談を読みながら思います。
映像的でありながら、余分な文章や描写がない。

そして、怪談狩りもそう。
『キモ』を引き立たせるためにか、余分なものがない。
どちらも真逆でありながら、文章の温度の冷たさが共通している、とでもいうのか。

さて、自分の書き方はどっち? と聞かれたら。

完璧などっちかであれば、もう怪談を書いています。

最近、ホラーでも迷走しているぞと言われちゃうしさ。
やれやれ。





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コメント
コメント

誤:ドギュメンタリー

正:ドキュメンタリー
2016/12/07(水) 08:24:08 | URL | 塾生・東野 #- [ 編集 ]
怪談とホラーは違う
ごきげんようです。

「恐怖」をテーマにした物は語りであれ、読むのであれ、映像であれ、非常に難しいと思います。

泣かせるよりも、笑わせるよりも、怖がらせるって一番ハードル高いと思います。

またホラーと怪談ってまったく違うものなんですよね。
これに関しては中山先生の以下のコメントが最も的確だと思います。以下コピペさせていただきます。

「ホラーと怪談の違いは、怪談は談、語り聞く、から成る怪異談であり、ホラーは談がなくても成り立つものだと前回書きました。ホラー(horror)は、恐怖、という意味です」

ホラーは映画に関して言えば、ヒッチコックが次回作の予定を訊かれて「Horror(ヒッチは”ハラー”と言ったそうです)」と答えたのが最初で、それで作ったのが「サイコ」ですよね。

でも、あれはいわゆる幽霊は出てきません。二重人格を肝にした、いまでいうサイコホラーです。あくまで人間の恐さをこれでもかと描いた映画です。

「エクソシスト」「オーメン」はオカルトです。
オカルト、ホラー、怪談、スリラー、・・・いま一緒くたにされてますね。

怪談は先生も指摘されているように「語られる」ことで成り立つんだと思います。
語る怪談は、以前先生のブログにも書かせていただタンですが、大きく分けて「語る」「喋る」「その中間」の3つになるのではないか?

「語る」-磨き上げた話術を駆使して、まさしく語る怪談。この世界のトップがやはり稲川さんではないかと思います。

「喋る」-ラジオのDJ的なフリートークに近い怪談。喫茶店で友達相手に「この前、めっちゃ怖い事あってん」的な怪談。北野誠さんがこのトップかなと思います。

「その中間」-中山先生はこのタイプかなと思うことがあります。
このタイプで難しいのは、上手けりゃいいってもんじゃないし、かといってあまりに下手でも駄目・・・ヘタウマと言いますか、計算された下手さが求められるかなと思います。

例えば鶴瓶師匠の「つるべ噺」がそうだと思います。

彼は噺家としては滑舌悪いです。よくつっかえるし、咬むし、「え~と」「あのぅ」とか一見無駄な言葉もあったりしますが、それが彼の技で、話にリアリティを与えることに効果絶大だと思います。
10年前んことでも昨日のことのように話すでしょ?あれは、ちょっと真似できないと思います。

ある種の天才だと思います。計算されつくした素人の喋りとでも言うのかなぁ・・・

とにかく「恐怖」を表現するのは難しい!頑張ってください!応援してますよ!
2016/12/07(水) 15:10:53 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 怪談とホラーは違う
ひろみつ様

有難うございます!

「恐怖」書けば書くほど、奥深いものです。
読むだけなら楽しいんだけど、書くとなると難しいもんです。
2016/12/07(水) 23:55:03 | URL | みほ #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし
SF担当殿

ご指摘ありがとうございます。
ところで、果物の「アボガド」って「アボカド」だったらしいです。
濁音ってややこしいですねぇ。
2016/12/07(水) 23:58:34 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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