陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
男のプライドって何でしょうね
マイ・インターンを観て『男のプライド』って何でしょうねと思ったワタクシです。

アン・ハサウェイ演じる女社長。
サイトを立ち上げて二年もしないうちに、会社は急成長。
夫は仕事を辞めて、専業主夫。
娘の面倒も見てくれるし、いわゆる育メンです。

しかし、そんな彼がママ友と浮気!
出張先のホテルで、アン・ハサウェイは、よき友であり、優秀な部下でもあるデニーロに弱音をつい吐きます。

成功者の妻を持った男は、己の自尊心を保つために他の女を作る。
よくある話だと。

私にとっては、実に『ふぅーん』です。
男のプライドって、どうやら私が思っていた以上に小さいらしい。
妻が成功したら、自分の立場が小さく見える。そんな比較で計るものなのか。

『男をたてる』という言葉がありますが、これは相手に自信をつけさせる、頼られていると思わせることですね。自尊心をくすぐること。
逆に聞いてみよう。
「いちいち立ててやらないと、自信がつかないのか?」
秀でた相手に対しては、素直に賞賛するし、頼りますけどね。

自尊心というのは、自分の人格を大事にして、思想や言動に自信を持っている事ですので、別に『立てる』『立てない』の話ではないと思っているのです。

さて、夫に去られたら孤独な人生になってしまう、独りで墓に入りたくないと嘆く女社長に、デニーロは言います。自分と妻の墓に入れば良いと。
夫の浮気。そんな事で、自分の夢を捨てるなと。

もう亡くなったデニーロの奥さんは、中学の校長先生です。
彼女は皆から愛され、辛いときにも飄々とした人だったと語っています。
彼女もアン・ハサウェイと同じく、責任ある仕事を持っていた女性だったらしい。
成程ね。
何だか、見えますねえ。いい親父は、奥さんに恵まれていたようです。
世代間を越えた友情がテーマの映画ですが、私にとっては『男の在り方』についても、考えた映画でした。

いちいち立てないと、自信がつかない男はメンドクサイ。
そんな自尊心、自尊心とは言わない。単なる自己愛だろ。

ついでに。

アン・ハサウェイはママ友からは嫉妬されていて、よくは思われていない。
彼女の娘を送迎するデニーロを、部下と知ったママ友は言います。

「彼女、キツイって聞いたわ」

あっさり流すデニーロ。
「そう、タフで強い。だから旋風を起こした。誇らしいでしょう? 友達がネット業界の大物で……ブラボー、めでたい」

こんな部下欲しい。










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男のプライド
ごきげんようです。

とても楽しく拝読しました。
「マイインターン」先日DVDを購入して見ました。僕は好きです。こういう軽いタッチのホンワカコメディ。

デニーロがいいなぁ!彼は痩せたり太ったり,髪の生え際抜いたりするより、こういう普通の人をやった方が個人的には好きです。

めっちゃ上手い人だけど、時々見ててもたれるんです。
「わかったよ、あんたが上手いのはわかったって」と言いたくなるんです。
イタリア系のせいなのか、演技がしつこいんですよね。めっちゃ上手いんだけど。ダスティンホフマンとアルパチーノもこのタイプやなぁと思うことがあります。

「男のプライド」ですが、男のプライドはちょっとしたことで影がかかってプライドじゃんくなったりします。
ただの見栄になったりする。
そういう意味では男って女々しい生き物なんです。

それを自分でちゃんとわかっていて、そのか弱い自分をかたい殻で覆って守
ろうとする。
それを「痩せ我慢」と言い、あるいは「ハードボイルド(型ゆで卵)」と言います。

痩せ我慢って、女性から見れば子供っぽいと失笑の種でしかないでしょうけど、だから男、それが男なんです。
男は「痩せ我慢」できなきゃ駄目。
男に出来て女に出来ないのが「痩せ我慢」です。
男は自分が男であることに、どこかで拘っていないともたないんです。

すぐに辛い、苦しいと音を上げる男とはピクニックの相談もできません。

「俺は男だ」と自分に言い聞かせないともたない。グダグダになっちゃう。
女の人は「わたし、女よ」とは言わないでしょ?

ズタズタに傷ついて心が血だらけの状態でもヘラヘラ笑っていられるのが男。それをハードボイルドと言います。

男の扱い方なんてチョロイです。
嘘だと思ったら、しょーもないことでもいいから「まあ、あなたって凄いわね・・・・もう火とのできないことをするわね」と褒めてごらんなさい。
そりゃもう鼻の孔膨らませてムキになって働きます。

2016/12/12(月) 17:25:04 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 男のプライド
ひろみつ様

恐らく、その見栄っ張りややせ我慢が男たる原形で、それを可愛いと思うのが『可愛げのある女性』というものなのだろうとは分かってはいるんですけどねえ……

女より強い、偉いと思いたいのなら、尚更それなりの器量と甲斐性を見せてくれよと思ってしまうのです。
その点、デニーロ演じる『ベン』は好きでしたね。

男女の立場の括りではなく、純粋にアン・ハサウェイ演じる『ジュールズ』の能力のみを評価していました。
若手の男性社員たちも、ベンの考えや持ち物を古いと思うではなく、自分の価値観で『カッコイイ』と認めるし。

あの映画の良さは、年代、男女の括りにとらわれない、若い社員とシニアインターンの友情だと思います。

それにしても、デニーロが・・・・・・ずいぶん穏やかな紳士の役がはまっているものです。
感心しました。
2016/12/12(月) 23:25:27 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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