陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
レンタルと図書館
レンタルDVDと図書館愛好者は、作劇塾内では肩身が狭い。
特に先陣を切って、我が肩身をギュウギュウに押しつぶしていたのが先生です。

「そんなモンがあるから、クリエイターの報酬が上がらへんし、少ないねん。映画一本撮るのにいくらかかると思うとるんや」

パラパラアニメなら、一万円あればいいかな、と叩きたい減らず口を懸命に抑えた私。
ちなみに、先生の学生時代の映画製作で200万! だそうです。
マイセンのティーセット、いくつ買えるかな。

えーと、私が欲しいのはホワイトローズっていうシリーズと『自然主義』という、光を含んだ淡い水彩画タッチのシリーズのセットが欲しいですねえ。
『マイセン幻影』という映画があるらしいのですが、手に入らないのよこれが。

マイセンの銘品を集め続ける男爵と知り合った美術商。ある日、そのコレクターが死の床にあると聞き、そのコレクションを国から押収される前に、自分が手に入れようとコレクターの元を訪れる。
しかし、コレクターはすでに死んでいて、膨大なコレクションの行方も分からない。果たしてコレクションはどこへ?
そんな話。

すみません、それました。

マイセンなんてどうでもいいんじゃあ、どうせ自分のコレクションなんて、100円均一の偽物に決まってるわいと先生お怒り。

「そんなものに金使うくらいなら、レンタルせずに買え! 図書館? 作品に対する対価を払わんつもりか! 作品を書いて売る商売したい言うとる奴が、何やっとんねん!」

クリエイターの金欠原因は、図書館とDVDレンタルにあるとばかりでした。

「ですが、先生。お待ちください」

図書館は知のセーフティ・ネットだと、元大阪市長の橋下さんは仰っていました。
その通り、まだお小遣いをもらっている身分の子供だと、そう簡単に本が買えないんですよ。
だからといって、親が本を買ってくれるとは限らないんです。
それにですね、オッソロしい事に 『読書に理解を示さない』 保護者がいるのです。

学校の図書室も、本の種類が限られているし。
エッセイからハウツー本、映画読本に写真集にと、下品から高尚まで、文学作品以外のジャンルが揃っている、公共の図書館は有り難いのです。
子供は、文部省推薦読書だけで育つにあらず。

当時中高生の私が、ゾンビと人妻とヤクザとバイオレンスの祭典、菊池秀行を読めたのは図書館のおかげです。

「それにですね、旧作レンタル100円のおかげで、気楽に色々な映画に手を出せるんです」

レンタルして面白かったら、買いますし。

そして、旧作レンタル100円のおかげで、今、この世界は平和なんですよ。
同じ団地に住む人としての義務と思い、借りて見た 『クロユ●団地』
見た後で、危うく核爆弾のスイッチを押しかけたぞ。
旧作100円でなかったら、間違いなく私は世界を滅亡させていた。

「長崎なんか、レンタルビデオが1000円の時代もあったんです。あれを思えば、今私は幸せをかみしめていますよ」

しくしく……レンタルビデオ屋で、パッケージの裏にあるストーリを読んで、話の中身を妄想していた、赤貧と可憐の少女時代を思い起こせば涙が出るわ。
今なんか、自室に専用テレビだもんね。
出世したわね、私。

「……出世したなら、借りずに買いましょうよ。本」

SF担当の突っ込み。

「知のセーフティネットでしょ? 出世してセーフティネット使わんでもいい人が何で使うんです? それって不正受給です」

私信:SF担当殿

この日の会話以降、出来るだけ本は買うことにした私ですが、おかげで部屋の床が見えなくなりました。
どうしてくれる。 

















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Re:私信
>部屋の床が見えなくなりました。
>どうしてくれる。

私は4~5年ほど前からずっとそんな状態ですが、何か?
2016/12/15(木) 17:07:14 | URL | 塾生・SF担当 #- [ 編集 ]
う~~む・・・・・・
ごきげんようです。

図書館か・・・・僕もたまに図書館にお世話になったし、図書館が「知」のセーフティーネットというのも一理も二理もあります。正論です。ごもっともです。

先生もそんなことは百も承知、二百も合点なのをあえてそう仰ってるのかもしれませんね。う~~む、難しいな・・・一概にこうだ、ああだと言えないなぁ。

先生も甲斐田さんもどっちも間違ってないと思います。
でも、どっち?って言われたら・・・・迷いに迷って先生側かなぁ・・・

図書館に行けばいつでもいろんな本が読める。手軽に知への栄養を充電できる・・・・・もしかしたら、そのお手軽さが先生は嫌なのかな?

僕だって高校、大学時代は小遣いも満足じゃないし本ですら、そう気楽には買えなかったです。
だから金がなくて本が買えない時は、同じ本を何度も繰り返し読んだ・・・
その時はわからなかったけど、いまとなってはそれが大袈裟に言えば自分がいま生きていく上でのエネルギーになってるような気はします。

何度も何度も読んでるうちに表紙がボロボロになってきて、でもそのボロボロの表紙に、その人の読書の歴史が刻まれてる。そうか、俺はこんなボロボロになるまで、この本を読んで懸命に考えたのか・・・そんな気持ちになれるのは、やはり少ないお金をやり繰りして自分で買った本かもしれません。

先生は要するに「身銭を切れ!」て仰りたいのじゃないかと思います。
大事ですよ、身銭を切るって。

食べ物だって同じじゃないかな・・・・寿司屋だって、いつまでも誰かにくっついてゴチになってちゃ、いつまで経っても、食べ方も、ネタの頼み方もわからないでしょ?

有り金もってドキドキしながら店に入って、カウンターまでビクビクしながら行って、オドオドしながら注文して、何を食ったかなんて覚えてないけど、でもそれでこの店で、これだけ飲み食いしたら、これだけお金がかかるんだなと肌身でわかる。

そうすれば次回から、そうびくつかなくても行けるようになる・・・・
身銭を切りなさい・・・・先生はそう仰りたいのかも・・・そんな風に感じました
2016/12/15(木) 20:50:33 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: Re:私信
こっちは片付けないと怒られるんですよ。

一人暮らしと違い、想像以上に住居環境はメンドクサイので。
2016/12/16(金) 16:07:39 | URL | みほ #- [ 編集 ]
Re: う~~む・・・・・・
ひろみつ様

身銭を切れ。
その通りと思います。

しかし、身銭を切らずとも観ることが出来る、読むことが出来る間口の広さと手軽さは、まだ稼げない年代には必要かもねと。

だからと言って、文化や作品を安売りして良いわけじゃないという事かな、とも思っています。

でも、やっぱり手元に置きたい作品は買いますねえ。
身銭を切れる作品を書けるようになりたいですね。



2016/12/16(金) 16:17:12 | URL | みほ #- [ 編集 ]
お手軽と気安さは違う
>文化や作品を安売りして良いわけじゃないという事かな、とも思っています。

先生が仰りたいのはそこじゃないかなぁ・・・
映画館は、ちょっと時間があった時に前を通りかかって「暇だし、ちょっと覗いてみるか」っていう気安さが魅力だったと思いますが、いまは変な所でお手軽で、肝心なところでは敷居が高くなってます。

入れ替え制なんて、誰があんなショーもないシステムを考えたのかと思います。

僕が古い人間なんでしょうけど、何でもお手軽になっていくのをよしとする風潮には正直抵抗ありますね。

以前梅田でCDが自動販売機で売ってた時は音楽好きとしてゲンナリしました。「お手軽」ってこういうことなのかと気持ちがちょっと暗くなりました
2016/12/17(土) 11:50:18 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
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