陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
『能力』と『好き』

もう、はっきりと告白しましょう。

ええ、文章書くのは好きですけど、才能があるかどうかは天のみぞ知る。


わたくしの合評課題を読み続け、ラノベやめとけと強硬反対。

クリエイター志望の人々を見続け、時には教え子の隠れた才能を見抜き、それとなーく軌道修正されたり、塾生の将来を予言者ばりに見抜く我が先生に、ある日の午前4時に酔いに任せて聞いてみる。


「あのー、私は果たしてモノ書きに……」

「聞きたいんか?」


けけけ、と真っ黒な笑顔。

「すいません! やっぱり聞きたくないです!」

あまりの怖さに、ワインボトル1本飲んでいたせっかくの酔いがさめたわ。


好きだから、能力があるとは限らないのよねと、内心やさぐれていたある日。

知人男性と飲んでおりまして『好き』と『能力』そんな話題が出ました

彼は、小学校から囲碁のプロを目指していたそうで、元院生。

小学校5年でにアマチュア5段だったらしい。


「プロの山田規三生さんとも、子供の頃に一緒に学んでいたわけよ」


 俺も、その気になればプロになれたんだけどなーと言う彼に、思い切り人の悪い笑顔を向ける私。


「じゃあ、何でなんでキミはプロになれなかったのさ?」


答えは明快でした。


「目の前で、山田さんに圧倒的な力を見せつけられたからやな」

彼は言う。

「俺はせいぜい、秀才クラス。でも山田さんは天才。同じ碁盤を囲んで相対して、全く同じ条件下で勝負して、明確な差を見せつけられるんやで。コレ、こたえるわ。それで囲碁に見切りをつけた」

それにやね、と彼は続ける。


「プロになっても、食っていけるとは限らない。だったら普通の仕事をしようって、その計算もあったしな。第一、俺、そこまで囲碁好きじゃなかった。だから俺よりも弱かった昔の兄弟弟子が、勉強してプロになったのを見ると本当にすごいと思う。俺は能力あっても好きという才能は無かった。能力と才能は別やね」


そうきっぱり言い切る彼に、聞いてみた。


「私の小説、下手の横好きだったらどうするのさ」

「どんなドヘタクソでも、金で頬を張り飛ばせば読んでくれる奴がおる」


だが、俺は無償で読んでやろう……と、彼は最後まで言わなかった。

それでも、大人になってもずっと続けていられる『好き』って有難いものやから、それだけでも儲けやでと慰めてくれたので、崖っぷちで許す。


ところで、院生やっていたくらいに実力があった囲碁に未練はないのかね? と聞いてみたら、きっぱり「無い!」と言われました。


「だって、囲碁よりも楽しいこといっぱいあるし」


うん、確かに君には囲碁の才能は無いね。

納得した私でした。


























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