陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
女子力は維持力

新入社員のお嬢さん方が、社内をあいさつ回りするこの季節。

必ず出てくるこの話題。

「若いわねえ」

「お肌が違うもん」

「私たちにもあの頃があったのです」

「あの頃が遠すぎて見えんわ」

そして、話題は次のステップに入るのです。

「何で私たち、こうなったんでしょうね」


ここで、諸先輩方と『女子力』について悩むことになったのです。

私たちはいつから、愛読していたファッション雑誌を捨てて『料理雑誌』を拾い上げ、デパートのアパレル売り場で新作試着よりも、地下のお惣菜売り場の試食コーナーに出没するようになったのか。

何故『美容とオシャレへの貪欲さ』を失ったのか。


人は、どこからオシャレを捨てていくのか。


「まず、靴から捨てた。もうヒールなんて痛くて履けない。ペタンコ靴が楽でよろしい」

「下着にお揃いで揃えなくなったな。どうせ見えないし」

「革製のバッグが重くなって、今はビニール製品愛用。でもって、中身をいちいち移すのめんどくさいから、1つの同じバッグを年間通して使いまくり」

「汗かきやすいから、服は綿か麻しか着ない。ハンカチ入れるポケットが付いていないとアウト」


出るわ出るわ、第一歩目の怠惰と堕落。

幅の細い、華奢なハイヒールを『痛い』と言って捨てた女が、セレブで重い革バッグを持ち続けられるはずなかろうよ。

ちなみに、ルイ・ヴィトンとロエベは重いらしい。


出るわ出るわ、昔は高価な下着を手洗いしていたのに、今は洗濯機に放り込むとか、いちいちクリーニングに出さなきゃならん服など着ていられるか勿体ないだとか。


……どうやら、女子力とは根性であるらしい、と結論。

重いバッグも細いヒールも、己を美しく高価な女に見せる必須アイテム。

フリルとレースのついた繊細な工芸品のような下着を身に着け、やさしく手洗いする心の細やかさ。

服をクリーニングに出すというこまめさ。

これを『痛いし重い! めんどくさい!』といって放り投げてしまう下々に、女子力など無い。


「つぅか、女子力とは維持力だわ」

頷く一同。

「若いころはさ、お肌や髪に手間暇かけなくても十分綺麗だもんね」

「そうそう、チープなカッコしていても可愛いしさ」

「バッグが重くて靴が足に合わなくても、我慢して乗り切れる体力があるし」


衰えてくる体力とお肌と髪のハリと輝きを、どうやって若き日と同じように維持するかという勝負になってくるのです。

維持するのって大変なのよ。お金よりも時間がかかる。

でもね、大人の女って、その自由時間が少ないの。お肌の手入れするヒマあったら、寝るわい。

ダイエット? 甘いものをやめろ? 働く女の至福を奪う気か? 死ねとはっきり言え。

返り討ちにしてやる。


そして、皆では誓いあったのは……


「捨てたものを拾い上げるのは大変ですから、せめて最低ラインは「女子力」を維持するように努力しましょう」


ちなみに、最低ラインの「女子力」とは『ノーブラで外に出ない』ということらしい。

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