陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
夢の諦め時

中島らもさんの『人体模型の夜』の短編集の中の一つだったかな?

亡きお兄さんの夢を継いで、自転車レースの選手になりたい十代の少年がいまして。

自転車レースの選手の太ももって、すごくぶっとい。

でもその少年の脚は華奢で、レーサーの脚じゃない。お兄さんが早世したので、最後に残された息子に対しては、ご両親もその辺りナーバスで大反対。

少年には、成人した年上の友人がいるのですが、その彼は思う。


「才能があるというのは、崖から突き落とされても何度も這い上がってくるモンスターみたいなものだ。彼(少年)にはそれがあるのだろうか?」

確かこんな感じです。


さて、私の漫画の才能

「漫画家になりたかったんですけどね~」

「やめとけ」

「でもな~やっぱり書きたかったな~」

「手も足も全体像も書けなくて、左向きの顔しか書けへんのやろ!」


ですが、やっぱり未練。

やめとけやめとけと繰り返す先生、ついには飲み会の最終コーナーの明け方に、学生時代、ご自分が描かれた恐竜の挿絵を持ち出され、無言で私に突き付ける始末。


「どうや」


「どうや」って、先生。

すっごいですよ。金取れますよ、この画力。


ところで、もしかしてと考える。

これは試されているのか?

私の才能は、たとえ今は手も足も左向きの顔しか書けなくても、崖を何度も這い上がるモンスターなのかと、私を試されているのですか先生?


ある時は、ビール担当さんが、さらさらとノートに女の子の絵。

「こんなものかな」

おおおおっと湧く塾生たち。

うわ、可愛い……これは上手いぞ。


えーと、忘れてはならないOBのイラストレーターの方がいらっしゃいます。

いつだったか、イラストを見せて頂きました。

しばらく、無言で見入ってしまいました。あれは星座と神話のイラストだった。


うーむ、何か大きな力が私を試している……


しかし、これは『もうやめとけ』という天の声なのか、芸術の神が私に与えもうた試験なのか、見極めが難しいところ。


そして、ついこないだ職場にて。

人格者の課長が、ひどく悲し気な顔で私に向かって

「仕事中に、漫画を描くのは控えませんか?……あの、新入職員の手前もあることだし」


うーん、本当に、これってどっちなのだろうか…?









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