陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
「誰でもよかった」
先日、私の職場の女性が泣きながら私に訴えてきた。

「聞いてくださいよぉ~!!私の好きなアイドルのハイタッチが無くなるかもしれないんですぅぅ!」
5月26日に起きたAKB切りつけ事件の影響で、あちこちのイベントの「握手」「ハイタッチ」が自粛されたのですね。
おかげで、彼女の愛する男性アイドルグループも、このファンサービスの実行を危ぶんでいるそうで。

ちなみにそのグループ、発売のCD7枚対して、ハイタッチ券が1枚入っているそうです。
彼女はそのハイタッチ券を手に入れんがために、同じCDを複数枚買い求めているのだとか。
……そんな買い物してまで手に入れるサービスが中止、そりゃ泣くわ。

栗色の髪を乱しながら、「○○くーん」とアイドルの名を叫び、泣き崩れる彼女。

お断り申し上げますと、彼女は立派な営業職の女性です。

彼女は朝早く、定時前に出社し、時には終電で帰宅します。この間も終電で出くわしました。
彼女は仕事帰り、私は仕事終えて飲んだ帰りでした。

彼女に限らず、他にも大勢いると思うのですね、こんなファン。
可愛いアイドルの姿に声援とお祭り騒ぎ、コンサートやイベントの様子を、中継で見るファンたちの熱狂的姿は、あまりにも「すげぇ」ものですが、一方ではあのエネルギーが、皆の仕事への活力や生活の気力へ繋がっていくわけです。

それがあなた、犯人の犯行動機。
「誰でも良かった」ですよ。

事件を起こす理由に、これ以上この世で一番馬鹿馬鹿しく、くだらない理由はないですね。
自分以外の誰かの事を、全く目に入れず、頭にもない人間の思考です。
「誰でもいい」なんて、自分以外は人間扱いしていない奴、そんな奴のせいで多くの真っ当な人の、楽しみを奪われそうになったのです。
これから先のイベントを楽しみに今日も頑張る、そんな真面目な人、周囲にいませんか?

……彼女の悲嘆ぶりに、つい私も抱えていた不安を口にしていました。

「新製品も出たことだし、近いうちに梅田のキディランドに「リラック○」が遊びに来ると思うのよ。彼を取り囲んで、撮影会とかあると思うんだけどね」

この切りつけ事件の余波で、私とリラック○との距離が遠ざかったらどうしよう。

……彼女は無言で仕事に戻って行きました。











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