結局、山をやめて家でカキモノ優先と決めた私。
さて、図書館の本も全部返却したし、部屋も掃除した。
朝食のカップ麺食べつつ考える……これ食べたらパソコンに向かうか。
しかし、思わぬところに落とし穴!
朝ご飯を食べつつ、何ともなしに見ていたBSの西部劇。こいつが思いがけなく面白い。
『弾丸を噛め』
キャノンボール西部劇版てものでしょうか。
賞金2000ドル。新聞社主催の、700マイル乗馬耐久レースにのぞむ、一癖も二癖もあり、野心たっぷりやる気たっぷりの男たち8人と、男だらけのレースに何故参加? な女1人。
広大な西部の地、駆け巡る馬、砂の乾いた空気感の映像。
主人公の俳優に、どこかでお会いしましたっけ? と内心首をひねっていたら、ジーン・ハックマンでした。ああどうも、フレンチ・コネクションの方でしたか。
あー、それにしても、むさくるしい男たちの中に混じる、乗馬姿の綺麗な女性ってよろしわな。
なんだかんだで目が離せず、ぴーちゃんと戯れつつ、つい見てしまった130分。
終わったら、昼だ。
で、書けたのかって?
間に合うのかな……神頼みにでも行こうかな。
ハッキリ言って、ピンチです。
「弾丸を噛め」ですか、渋いですね。渋すぎます。センブリ茶みたいに渋いですね。
加えてジーンハックマンとは渋いにも程があります。
でもいかつい見かけとは裏腹に、とても緻密で繊細な演技をする人という印象があります。抽斗も多い人ですよね。
「フレンチコネクション」でのドイル刑事、「スーパーマン」でのレックスルーサー、「許されざる者」での保安官など非常に幅広い演技の方でいまは引退して本を書いていると聞いたことがあります。
がなんといってもハックマンと来れば「スケアクロウ」でのアルパシーノとのちょっとホモの匂いもするムショアガリのマックスが白眉だと思ってます
はい、恥ずかしながら、主人公がジーン・ハックマンとはしばらく気が付かず。
ドイル刑事と全然違う! 目つきがちがう、醸し出す雰囲気が全然違う! 名優とは『目』を使い分けるんだと思いました。
演じるキャラクターが全部一緒に見えて仕方がない、某タレントと一緒にしてはいけませんが、偉大な俳優って観客にも色々気が付かせてくれますねえ……すごいわ。
それにしても、我ながらずいぶん渋い映画を好むようになったもんだと、しみじみしながら観賞していました。
好きな場面やセリフは多々ありましたが、ラスト、疲労している馬から降りる主人公。
そして歩いて同時ゴールする二人の男と、それを見て感動する生意気小僧の場面が良いです。
『攻撃!』も好きですわ