陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
怪談と文体

やーーーーとこさ、文化に接し、文化に溺れ、文化で窒息死できるぜとばかりに本屋へ爆走。

やっとこさ読むことが出来ました。怪談本新刊3作品。

あ、もちろん中山市郎先生著の作品は、発売日初日に近所の本屋で購入していました。

今までに読めず、神棚に祀っていただけです。信じて下さい、関係者一同様へ。


てぇ訳で、うふふと赤ワイン1本をほぼ空にしてから読書にいそしむ……おお、この悦楽よ。

まず最初に読んだのは、私が中山先生と双璧をなしていると思っているお方。

ホラー小説も発表されています。どっちかといえば『鬼畜小説』といわれていますが、元はと言えば『超・怖い話』の執筆者として有名な方です。


読む(ちなみに、怪談狩りを先に読んでいます)

で、おややと思う。

今までと、文体が違うんですね。

この方の文体が、中山先生と真逆の怖さでして、先生が『話芸』ならこっちは『視覚的』

そして、この方の文体は少々クセがありまして『体験者から聞いた話をインタビューして書き起こした』すなわち話芸というより、ノンフィクション的な手法だったんですね。


読みながら、頭をひねる私。セリフがあんまりないのよ。

語っているってカンジ。……あーこれって話芸チックあら、なんだかどこかで馴染んだ文体だわ。


ふーむ、と読み進める私。


実を言えば、少し寂しい気がしました。


いや、面白いんです。

中山先生の作品は、古典的『幽霊譚』の要素が高く、背中を冷やす怖さ。

しかし、この方の作品は、視覚的要素の高い「サイコ」的な要素が多々あり、頭を殴られる恐怖

それが、今回妙に真逆の『話芸寄り』なんですよ。

この人の実話怪談は、ウジ虫キチガイスプラッタはフツーのえぐい話が多く、今回はそうでもない。

それは収集した作品に相応しい文体を選んだ結果こうなったのか、それともイメージチェンジ(?)を図ったものなのか、よく分からないけれど。


でもなあ、私、この人の作品の持ち味って『ほとばしる強毒』『狂気』だと思っていました。

上品は似合わない。この方の愛読者も、それを望んでいるのか。


新境地を開くのと、ファンの思い入れをキープするのはシーソーだな。

ちと残念。いや、面白いんですけど、私は『上品なあなたなんか見たくはなかった!』と泣き叫びながら、あさっての方向へ走っていくヒロインの気分。


しかし、文体というのは作家によって変わるのか、怪談の種類によって変化球を投げるべきなのか。

でも、やっぱりプロは、強毒描かせても上品でも、どっちもすごいな、と思った次第です、


さて、続きを読もう







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