陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
形(モノ)から入る

「別に、登山始めたにあたって、モノから入るのは構わんのじゃないの?」

と、言ってくれたのは我が女上司、主任でした。

お昼休みのコーヒータイムの事です。

イタリア製の高価な登山靴を購入した初心者に、世間の風当たりは強いとぶーたれた私に向かって言ったこの言葉。

あら、この方が、私の嘆きを慰めてくださるとは珍しい。


「アウトドア用品と、スポーツ用品の品質は機能性重視しているからさ。値段がそれなりにするものは、それだけの性能を備えている訳よ」

例えばランニングシューズと、例を挙げるマラソン愛好者の主任。

「高価なものはそれなりに、クッション性や重量、熱の放出性など考えて作られているワケね。走っていて、熱もこもらずに快適よ。足も痛くならないしさ。やっぱり一流メーカーはそれなりの開発や研究を以て、製品を開発しているわけだからさ、高価なモノも伊達ではないと思うのよ」


初心者だから、最初は道具は安物でいいや、という考え方もありますが、やっぱり機能性が高いものは快適だし、それが結果的に始めた趣味の楽しさにつながり、長続きすると言う訳です。


「キミのイタリア製のトレッキング用革靴だって、ごついけど丈夫でしょ。良い登山用靴は速乾性や堅牢性に優れていて、どんな山道でも安心して歩けるし、足首までホールドするタイプだから、捻挫や怪我も防ぐ。バーゲンで買ったとかいうノーツフェイスのジャケットは、キミ、ゴアテックスだとか言っていたな。あの素材は確かに高価だけど、防風性や撥水性だけじゃなくて、通気性も良いぞ。アウトドアのジャケットとして優秀なのよ」


買った品物は間違っていない、それでよろしいと頷く主任。

そうですよねえ、シクシクと訴える私。

「そうなんですよ。思い切って買ったんですよ。可愛くってお気に入りなんですよ? それなのに、人の買い物の仕方に非難ゴウゴウですよ」

……おい待てと主任。

「可愛いって言ったな?」

ハイ、イタリア製登山靴は、ごついんですけど、どこか線がシャープで可愛いの。

ノーツフェイスのジャケット、これもミリタリーチックで可愛い。濃い目の枯葉色もお気に入り。

「まーちょっと高いけど、やっぱり可愛いほうが使っていて嬉しいじゃないですかぁ」


……その後に漂った、上司と部下の間に漂う、超不気味な沈黙を私は忘れません。

買い物一つにしても、また溝が広がったよオイ。









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