陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
読書

さて、課題も出し終わったし、小説の書き方も忘れかけたという憂き目に遭ったことだし。

……本を読むことにした。


思えばねえ、と本の表紙をさすりながら考える。

小中学高校と短大の頃は、フリーダムでしたなあ。

少ない小遣いからやりくりして、小説買って、自転車40分漕いで図書館へ通い、友達の本を回しっこ。

高校、短大の時は読書天国。学校の傍に図書館の分館があって、行き帰りにも市立の図書館が点在していて、通学定期もあったから通い放題。

一日1冊どころか、3冊は読んでいたよオイ。


……で、現在。

やっとこさ読めましたよ『後妻業』黒川博行さんです。

映画化もされたので、話をご存知の方も多いのですが、結婚相談所の所長と69才やり手婆ちゃんが手を組んで突っ走る殺人街道。

所長は自分の経営する結婚相談所に登録している裕福な老人を、相方のやり手婆ちゃん差し向けて再婚させます。そして老人に、婆ちゃんに財産を相続させるという公正証書をとった後、老人を二人で事故死に見せかけて殺すといった塩梅。


そしてまた今回も、ある老人の財産を全て相続した婆ちゃんですが、老人の実娘、姉妹が怒る! いくら公正証書があったとしても、父親の財産独り占め許すまじ! 少しでも婆ちゃんから取り戻そうと、弁護士に相談します。

そこから始まる相続戦争! 弁護士は婆ちゃんの『後妻業』正体を見破り、興信所に婆ちゃんの周辺調査を依頼すれば、依頼されたそこの探偵が、婆ちゃんと所長に金の匂いを嗅ぎつけて、この二人を強請ろうと……素敵。絡まり、重なる人間模様。どう結末をつけるのか、わくわくどきどきのラビリンス。


文体は感情に風景、余分な描写をそぎ落とし、セリフで話を進ませるスピーディなもの。

文章は淡々として乾いていますが、使われている大阪弁がリズミカルなのは、この作家さんの特徴です。心斎橋に西大橋、島之内と大阪在住者にはたまらないご当地小説です。


古美術品や絵画、この売買いにまつわる化かし合い、贋作造りなどをテーマにした美術ミステリーの短編集、『文福茶釜』『離れ折紙』も大好きです。


やっぱり読書って飽きない。

それにしても何ですな、原作が面白いと、映画を観る気にならないのは私だけかね?


だって、映画『後妻業』色黒で小柄で横柄な69才の婆ちゃんを演じるのが、大竹しのぶじゃなあ……『黒い家』の悲劇を思い出すよ。







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