陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
乱読中

呪いを調べていると、頭の中がエコエコアザラクエロイムエッサイムと藁人形で埋め尽くされまして。

いかん、ちょいと中休みだ。ちょっと毛色の違うものを読もうではないか……と、言うわけで『松本清張・ミステリーの系譜』です。


戦前・終戦直後に日本で起きた犯罪のノンフィクションです。

津山30人殺しをはじめ、継子を殺し、肉鍋にして連れ子とともに食べたといいう話や、権力によって無罪の罪をでっちあげられた事件。


ノンフィクションですから、当事者の心情が入らない、記録カメラの目線で文章は紡がれます。

感情の無い、乾いた文章。

でも、この作品の主題は間違いなく『恐怖』

日常生活を送っていたはずの人間が、不条理な情熱を生み、大量殺人や猟奇的犯罪を犯す狂気へ向かう。そしてそれに対峙した人々の恐怖。


現在の我々の恐怖は、あくまで日常の生活から出発していなくてはならない。普段の心理から理解されなくてはならない。


そう語っていらっしゃいます。

日常という線路に乗せられて、いつのまにか妙な世界に連れてこられてきた……そんなホラーが読みたいと、恐怖作家の方がおっしゃっていますが、恐怖の土台は『日常』なのねと改めて思うのです。


そして、凄惨な事件が記録的な文章によって淡々と、立体的に浮かび上がる闇の濃さ。


頭じゃ分かっているのよ、と読みながら頷く。

理論は知っていても、その技術が使えるかどうか。


そして、今書いている課題は……あああああ。


もう手遅れだ。


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