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陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
ちょっとした怖さ

古書街にいた時の事。

その日、ある店の前にある商品棚の前に立っていました。

目当ては100円均一コーナー、たまに良いのがあるんですよ。


大体のお客さんと本棚の位置というのは、少し離れています。

本棚に手を伸ばして、表紙に触れるか触れないかくらい。それくらいだと、他の人の邪魔になることなく、本棚を見る視界も広い。

ところが、この日、隣にかなり気になる女性がいまして。

年齢は約50代、痩せ型。本棚と体の位置が、非常、いや異常に近い。

まるで壁の穴を覗き込むがごとくです。鼻が背表紙にくっつくかと思うほど。

しかも、その両手も他の本の背表紙にべったりと押しつけて、本のタイトルを見回している。

彼女の頭が邪魔になって、棚の本が見えない。と、いうか手のひらをベタベタと本に押しつけながら、背表紙の臭いを嗅ぐように、本を物色するその姿は、かなりイヤだ。

棚は店の外にあるので、店員さんの注意も女性には届かないのです。仕方が無いので声かける私。

「あの……すいません、ちょっとそこ見せて下さい」

無表情に顔を一度本棚から離して、でも再び接近。


こういう時、相手を観察する時はいつも『髪の毛』『バッグ』『靴』を中心に見るのですけど、共通項ってありますねぇ。

一言で言えば、小物や細部がキレイじゃない。


服そのものは普通でも、髪の毛はバサバサだったり、バッグや靴は擦り切れていたり埃っぽかったりとか、安物か高級以前に、手入れをしていないのが大方の共通点。

この女性もそのパターンに漏れない。


刃物を振り回すとか、そういうのとは違うけれど、頭の中の画素がわずかに荒いような、気持ち悪いものを滲ませる人と遭遇すると、結構怖い。

おや、これも怪談の怖さに似ているなあ。


ところで先日、街を歩いていたら若い男が道でギター鳴らして『きみのえがおがみたい~』などと声を張り上げている。

……おい、それは歌のつもりか?

歌ではなく、妙な節をつけた朗読が、下手なギターと混然一体となって、メロディではなくて狂った音響となっている。

小説に読者目線というものがあるのなら、音楽には聴衆音感というものがあろうに、キミにはそれが無いのか? 無視しての事か?


怖い人は観察対象になるけれど、これは音がイヤで近寄りたくないし、観察していたら聴衆と誤解されそうなので、それは避けたい。

誰か取り締まりを求む。


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コメント
コメント
いますね、そういう人
ごきげんようです。

古書店での、その女性かなり察するに不愉快というより不気味ですね。
迂闊に注意もできないような。

僕は古書店じゃないけどずいぶん昔に阪急電車の中で、小さなラジカセを大音量で流してる男性を見たことあります。カセットに録音した音源を流してるんですが、それは音楽ではなく、なにを録音したのかわからない、ただの雑音でした。

それを物凄いボリュームで車内に流してニヤニヤと悦に入ってる・・・・
明らかに精神的にかなりイッテル人でした。

すると、その男性の前に吊皮持って立ってた筋ものと思しきオッサンが「ごらぁ!!みんなの迷惑になっとるやろがい!!うるさいんじゃ!!やかましいから消せ!!」と怒鳴り、その男性と言い合いになり、しまいにヤクザのオッサンにボコボコにされてました。

それでも、その男性はやめなかったですね。「誰がやめるかい。殺されてもやめへんぞ」とかなんとかニヤニヤ笑いながら言ってました。それを思いだしましたね。

下手な歌を下手なギターでがなっているストリートミュージシャンはあちこちで見かけますが、「ギターもっと練習せい!!」と怒鳴りたくなる小僧はいっぱいいてます。

「テクニックなんかええんじゃ。ハートやハート!」と彼らは言いますが、せっかく言いたいことがあってもそれを表現するテクニックがなければ表現以前の問題です。

テクニック至上主義もウンザリですが、テクニックを馬鹿にする人も根っこは同じです。音楽を馬鹿にしてる点では同じです。

ポールサイモンを聞け!と言いたくなりますね。彼はギタリストとしても天才と言われてますが、特に高度なテクニックは使わず絶対歌の邪魔をしないギターを弾きます。
普通に弾けるギターなんですが、これが一番難しく、なんてことないことやってるようでいつまでも耳に残るギターを彼は弾きます。

その歌にもっとも相応しいプレイを誰よりもわかっている人です。そこがスタジオミュージシャンにも「ポールはギターがうまい!」と言わせる所以です。

聞く人のことを考えない独りよがりな演奏は不愉快なだけですね
2018/01/23(火) 00:15:15 | URL | 中島浩光 #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: いますね、そういう人
『不気味な人はどうして不気味になったのか?』と知りたいのですが、まさか本人に聞くわけにもいかず、ただ黙って観察し、共通点を探る事だけがが精一杯です。
ある意味残念ですね。

と、ある若きミュージシャンに「この場合、下手くそな演奏の奴にはハッキリ下手くそと言っていいものか?」と聞いたところ、無言でした。

どこの国だったか忘れましたが『街中で演奏するには、技能のテストを受けねばならない』規則を設けているところがあった気が……日本でも実施してくれないものでしょうか

2018/01/25(木) 22:46:25 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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