陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
ライトノベルズ・考
少々前、私がまだ合評作品など「ラノベ調」を捨て切れていない時のこと。

酒が入った私は、亭主にぼやいておりました。

「いや、いっそラノベ書くならも少しライトな内容のほうにしとけって事かもしれない。ファンタジー風で魔法や剣でも出しときゃよかった」

ちなみに、亭主も読書好き。ですが、私の書いたものを一文字、いえ、句読点すら見たことがありません。
しかし、その亭主の眉間にちょいと縦線が。

「ラノベなめるな」
・・・・・・おい、どこかで聞いたセリフだ。
それを何故キミが! しかし、亭主がラノベ読んているの見たことないけど?

「ファンタジーといったな。ギリシャ、ローマ神話は当たり前として、ケルト神話とクトゥルフ神話と北欧神話、ちゃんと知っているのか? 古事記も知っているか? 魔法だって民族性や宗教なんかもちろん絡むし、剣でも出せばだと? 各地によって柄や形も装飾違うし、殺傷用から礼式用、時代によっては流行もあるんやからな。知ってるか?」

焼酎片手に説教は続く。

「ファンタジーって事は、架空の国出すんやろ? 一つの国家とその背景を頭の中でどう作る? 地形、気候、産業に人口、宗教は? 建国はいつ? それも国民性に大きく関わってくるぞ。他の国との力関係は? 外交はどうなってる? 特産物やエネルギー事情は? 設定が主人公とその周囲のキャラクターだけってアカンやろ。話の舞台やで」

とどめ

「ファンタジーとかラノベは中高生向きで漫画っぽい話だから、自分でも書けるって勘違いする奴が多そうやけどな、難しいものを簡単そうに書いて見せるのがプロや。その辺り、勘違いしたらアホ」

まさか亭主がそんなことを・・・・・・そんなエライ事を・・・・・・
チューハイ片手に衝撃。

その後、マルグリット展に行ったのですが、亭主は語る。

「ワケ分からんわ。絵が上手いのは分かるけど」
「シュールレアリズムだからさ。夢や幻想とか、無意識の世界の表現だし」
「知り合いでもない奴の、脳内イメージ見せられても分からんわ。意味分からんもの見せられて、これは不安の象徴だとか言われても知るか。隣に住んでいるオヤジの肖像画見せられても、似ているかどうかも分からんしな」

最もなんだか、雑なのか良く分からん感想だ。

「どうせなら、モチーフは共通認識のあるものにするべきやな。そしたら上手い下手、俺でも分かるし」

・・・・・・なんて想像力の無い人。
お説はもっともだけど、君には小説は書けない。
ホッとしました。








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コメント
コメント
素晴らしいご主人!
ごきげんようです。

楽しく拝見しました。いやいや素晴らしいご主人ではないですか!呉智英みたいな方ですね。

そうです。難しいことを、わかりやすく、楽しく、深く表現するのは、一番大事で難しいことだと思います。

音楽で言えばガチのロックファンがバカにするポップスは難しんだよってことと重なるような気がします
2015/10/23(金) 12:38:22 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 素晴らしいご主人!
ひろみつ様。

コメントとお褒めの言葉有難うございます。
確かに、このジャンルよりこっちの方が難しいとか簡単とか、そんなことは無いと思います。
そして、難しい事を簡単に表現して見せるのは、ほんとに難しい。

ひろみつ様のコメントを伝えることが出来れば、旦那は大喜びすると思うのですが、もしブログしていることばれたら離婚です。
残念でしょうがありません。

2015/10/24(土) 13:38:35 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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