陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
怪談映画

ひっさびさに『女優霊』を観る。

最初に観たのは何年前だ……と記憶を掘り出しつつ観ておりました。


舞台は映画撮影所。戦争中の姉妹の生活に、飛び込んできた脱走兵をめぐるサスペンス……みたいな映画を撮っている映画クルー。

出来上がったフィルムを試写会でチェックしていたら、撮っている映画ではないシーンが入っている。

どうやら、公開しなかった映画のフィルムの上から今の撮影を映してしまって、フィルムに映像が二重に入ってしまったらしい。

監督は、その過去の映像、女優の背後に映りこんでいる女に違和感を感じる。

そして、この過去の作品は撮影中止になったものにも関わらず、監督は子供の頃に見た記憶があり、その時から撮影所は次々と怪異に見舞われる……


そうそう、何だかイヤーな話だったけ。

観ながら思い出す当時の感想。

厭なものが潜んでいるように見せる、カメラの視点や撮影所の空間の撮り方。

怖いというより、厭なものを観たなあって思ったんですよ。

結局、正体不明の女は霊なのか何なのか分からず、出没する背後関係も不明のまま。

主役は謎の失踪を遂げる。何故女に連れて行かれたのかも不明。


私が最近見ていた邦画ホラーのパターンを思い出すと、これは異色というより異端です。

演技力のある役者さんを使い、悲鳴の大安売りもなく、わざとらしいショッキングが無い。

出てくる幽霊? も、いわゆるモンスターではない。

本当に、そこにいるだけで厭な気分になる『異形』がそこにあって、忍び寄ってくるという感じ。

すうっと背後を取られる恐怖感。これ、ホラーではなくて『怪談映画』


ヒッチコックの『レベッカ』をついでに思い出す。

ダンヴァース夫人の忍び寄り方、確かにアレも怖い。

そういえば、あの人のキャラクターって怨霊っぽかったな……


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