陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
駄文更新
日本の洋画家、鴨居玲の没後30周年の展覧会が伊丹市で開催! と聞いて行ってきました。
恥ずかしながら、この人の作品を知ったのはつい最近。図書館で長谷川徳七氏の『画商の眼力 贋作をいかにして見抜くのか』という本の中で知った次第。

この本も面白いです。日動画廊の社長さんが書かれた本で、創業から画廊と画商、画家との関係やその交遊、贋作はどうやって生まれるのか、そしてどうしてそれを見破る事が出来るのか、出来ないのかなど、色々なエピソードを踏まえて書かれています。

その中に、鴨居玲との交友エピソードも出ています。その流れで、鴨居玲の絵をネットで見て、心惹かれた次第。
石川県の生まれで、金沢市の美術学校で絵を学んでいたからでしょう。この人の作品は石川県立美術館に多く収蔵されていて、

「うわ、石川まで行かないとならんのか」

と、思っていたので、正に神様ありがとうございますと叫びながら、阪急電車に飛び乗ったのです。

鴨居玲って、好き嫌い分かれそうな画家です。
全体的に闇がある。虚無というのか、死の影が濃い。まあ、自死されてますし。
でも、虚無的なのに力強い。
そのアンビバレンツに惹かれております。そしてデッサンも凄い。エネルギーが渦巻いております。

表現する人って、過剰な何かを持っているとつくづく思います。
この塾に入る前でも、作家志望とかエッセイスト志望とか、何人か見てきたけど、実際に書いているのは「何だか過剰」な人でした。オタク度とインプット量は同じでも、そこにアウトプットをするかしないかで、タイプが全然違う。
ただ、書くのが好きだとか、そういうのとは別の『過剰さ』があるのです。
それをエネルギーというのか、執念というのか上手く言えないのですが。

さて、その『過剰』の正体は何なのか。それがプロの条件であるとすると、それは書いている内に培われるのか、それとも最初から備えていなければならない条件なのか。

・・・・・・今度の授業で聞いてみよう。
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コメント
コメント
鴨居玲いいですね!
ごきげんようです。いつも楽しく拝見しています。

鴨居玲という画家は初めて知りました。最近絵を見に行ったりしてないんですが、見るのは大好きです。

鴨居玲の画、googleで検索してみましたが僕の好みです。いいですね。上手く言えませんが、陰影のつけかたが写実的で、でも全体的に「闇」を感じさせる人だなと思いました。

個人的にはムンクに近い物を感じました。決して日本画に詳しいわけではないんですが、僕の好きな西村計祐とは正反対の画家だと思いました。

仰るとうり、創造者、特に世間から「天才」と言われる人はどこかが過剰ですね。いかにも過剰でございってな感じじゃなくて、見た目は普通の人なんですが、なんかやらせると凄い。よ~く観察すると、どこかが過剰で、そのぶんどこかがズボッと欠落してる。

100のうち、99は何をやらせても駄目なんだけど1つだけ凄いところがあって、その1つを見せれば、みんな万歳して納得しちゃう、それが本当の天才なんでしょうね。

さらに言えば、本当に突き抜けた天才は、なにもしなくても、その人の存在が「作品」のような気がします。
落語で言えば志ん生がそうかなぁ・・・・存在自体が「落語」で、登場人物の名前を忘れようが、間違えようが、酔っぱらって高座の上で寝てしまおうが、何をやっても落語になる・・・・そういうのが「天才」なんでしょうね。
2015/11/14(土) 14:40:00 | URL | ひろみつ #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 鴨居玲いいですね!
ひろみつ様。
コメント有難うございます。

確かに、私も最初にこの人の画を見たとき「あ、ムンク」と思ってしまいました。そういえば『石の花』という男女の抱擁の絵ですが、ムンクの絵とどこか似ています。

西村計祐の絵とは、確かに真反対ですね。

天才って、欠落と過剰が半端ないです。単なる変わり者とは違って、思考回路が別次元。だからその人自身が『作品』となりえるわけだし、だからこそ、常人ならどうでも良い事が苦悩の種になるんだろうなあ・・・・・・と天才の悲劇に思う次第。

絵の才能が欲しかった私にとっては、画家とか漫画家を羨ましく思います。

と、羨ましさだけ抱いて、最後まで絵の努力しなかった時点で、もう絵の才能は無いんだろうなあ。
好きですることを、努力という悲壮感漂う単語を使った時点で、もう完全終わりなんだろうけど。




2015/11/15(日) 20:55:59 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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