陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
面白いくせに、新刊が出ない悲劇

惣領冬実『チェーザレ』を読んでおります。

本邦未訳のチェーザレ・ボルジア伝、イタリア原書を翻訳し、学者が監修して作られた新説・チェーザレ・ボルジア。


ボルジア家といえば、ルネッサンス期の陰謀と毒殺エピソードには必ず登場する家族でして、スペイン出身。チェーザレの父親はローマ法王。

ボルジアのお家芸には、カンタレラという名の毒薬が有名ですね。屍毒(プトマイン)といって、調合の方法によって、相手の命を奪う期間を緩急か迅速か、自由に調節できたとか。

チェーザレは、そんな父親と組んで邪魔者を毒殺しまくり、綺麗な妹とは近親相姦の関係で、妹の夫や恋人も嫉妬のあまり暗殺する、ダークな男が定番だったのですが、この漫画では機知に富み、天真爛漫と冷酷を備え、人を魅了する男。


野心家ですが、平和な社会を目指す理想家でもあります。

マキャベリの君主論のモデルらしいし。

そんな彼の青春を、人が良いながら、芸術家の鋭い洞察力を持つ青年の目を通して描いています。

華麗なるルネッサンス絵巻です。


これが、かなり面白い。

元々、ボルジア家に関する作品があまりないのもあるけれど、精密で美しい絵といい、陰謀と青春と友情と歴史という、重厚なストーリー。

チェーザレとミゲルという、主従関係でありながら幼馴染、兄弟のようで皮肉屋同士という友情が、私のロマンをそそりますねえ。

好きなのよ、こういう『主従関係×友情×幼馴染』という関係。

二人のタイプは違えど、よく似たパターンは銀河英雄伝説のラインハルトとキルヒアイスがあります。


あああ、漫画は11巻。ついに歴史が動く! チェーザレ17才! 父親は枢機卿、ローマ法王の座を狙っている最中です。

12巻はまだか! というか、一年に一冊の刊行ペースかーい!

待ちきれないので、仕方が無い。悪辣チェーザレ・ボルジア版の別の作品を読もうかいな。

しかし、チェーザレって、史実ではロクでもない最後を迎えています。


それを知っていると、読みたいような、読みたくないような……


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