陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
塾のあっち側・・・・・続
その日、合評に出したのは、いつもの課題だけではなく、その昔WEB『幽』に投稿した短編も出しておりました。
見事に採用されたので、自信あったのですけど。

「よくこんなん載ったな」

先生、いきなり自信を木端微塵に粉砕。

「・・・・・・でも載ったんですけど」

数年前の作品です。当時、『幽』WEB上で、月替わりに出されたテーマを元にしたショート・ショートが募集されていました。
ちなみに私が書いたテーマは「黒」です。
幸せな友人を妬み、黒枠の葉書をその人に出した女の話ですが、その呪いは・・・・・・という話

課題を手にして、黒板に何かを書きつける先生。

「俺ならこう書くな」

それを見て「ぶっっっ」と叫んだ私。
・・・・・・違う。違いすぎる。

「書き方があるやろ。説明文はダメ。いかにして、目の前に映像が浮かばせるか」

先生の書き方。黒枠の葉書に、記された『怨』 この文字の禍々しい描写が見事に浮かび上がる。
それに引きかえ、元の文章は駄文。怖さも厭さも伝わらない。
プロってすげえ。

「これも書き直して提出」

新耳袋から怪談狩り。思えば先生は怪談の「定番」を作られた方。その文章の力の恐ろしさよ。
うなだれて「はい・・・・・・」とつぶやく私。

そして、飲み会にて。
SFご担当、T野さんよりワタクシへプレゼント。

「今、貴方が書いている課題ですね。T野版で書いてみました」

そのプレゼントを見て、この日第二回目の「ぶっっっっ」を叫ぶ私。
ぜ、全然違う! 全く同じ場面を書いているのに、私の書き方よりも、緊迫感やスピード感が段違い。
文章によって、目の前に浮かぶアクション! す、すげえ、ちゃんとSFになっている!
・・・・・・と、いうか、この方はSF担当ですけど。

「さてはT野さん、私の書いたもの読んでいる内に、SFがSFになってないとか、まどろっこしくなって書いたな」

次の日、改めて読めば読むほど嫉妬心。

風船爆弾を福知山に飛ばしたろかとも思う。
しかし、私は大人。嫉妬をのみ込み、彼へメール。

『次の提出に、このT野版折り込んで良いですか? その旨、ちゃんと注釈入れますので』

だってT野版の方が、どう読んでも映像浮かぶし、カッコいいしなんて、口惜しいので書かない私。
段違いだもん。優れた作品づくりに是非ご協力願おう。
イヤって言ったら、風船爆弾を飛ばしてやる。
そして、メールの返事は

『いいですよ』

かくして、福知山の平和は保たれた。

先生には打ちのめされるわ、T野さんにはぶっ飛ばされるわ。

同じ話なのに、文章によって浮かぶ風景が全然違う。その怖さを、身をもって思い知らされた私でした。
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2016/01/30(土) 11:47:13 | URL | つねさん #- [ 編集 ]
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