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陶磁器と文鳥と作劇塾
作劇塾の塾生です。塾での日々、及びアンティークや陶磁器類、そして文鳥の雑文
台風

仕事に出ようとしたら、携帯が鳴る。

『台風が来るから、自宅待機しておいてちょうだい』

仲良くない我が女上司・主任。

「え~、まだ空は青いですよ。昼頃がヤバいって聞いてるから、朝一番の仕事一つ二つしてから、昼飯までに家に帰ろうかと思っていたんですがねえ」

青空を見上げながら、ぶーたれる下っ端のワタシ。

『い~や、自宅待機していてちょうだい。帰れなくなったら、キミ、どうするのよ。職場に泊まる羽目になるぞ』

「えーと、主任、いまどちらに?」

『もう職場にいるよ』

ああ、成程と、仲良くない同士の以心伝心、心の絆。

上司の言わんとする意味を拾い上げる部下。

帰れなくなって、一晩を気の合わない同士、共に職場で過ごす羽目になったらどうする! ……了承しましたよ、主任。


気象庁の予知能力……じゃない、予報は見事でした。

朝は青空だったのに、昼に差し掛かるころから雲は灰色、ドンドン色濃さと湿度を増してゆく……風が不気味に強くなる。


そして、午後14時

うっわーすっげぇと言いながら、ベランダに出て、台風というものを体感している私。

すごいぞ、灰色の雲の下を色んなものが猛スピードで飛び交っている……葉っぱや枝や、ビニールやペットボトルが空をビュンビュンと走っている。

おおっ 窓から見える川面が、いつも以上にせり上がっているぞ、しかも逆流してないか?

風は吹いているというより、渦巻いていると言った風ですね。

「ほほほほほ、吹けよ風! 呼べよ嵐!」

ご近所に聞こえないのを良いことに、このセリフを台風の中で叫んだら気が済んだので、部屋の中に入ろうとし……青ざめる。

強すぎる風圧のせいで、ベランダのドアが開かない。

こ、これはやばいと、場合によってはガラスを割って侵入してやるという覚悟のなか、死にモノ狂いで10分後、ようやく家に入れる。

ああ怖かった。


でも、水位が高くなって、荒れ狂う水面を見に行きたくなる、という気持ちはよく分かる。

だって、川そのものが、暴れているでっかい生き物みたいなんだもん。

滅多に見れないぞ、これは。


ちなみに、今回の災害不幸選手権、第一位は、吹っ飛んできた屋根で、高価な愛車をスクラップにされた営業の青年。

第二位は、彼の不幸の輝きによって、震災で30万円分の皿を割った悲劇が、周囲から忘れられた私。


……次の日、彼のぶっ壊れた車の話で、社内は持ちきりだった。

何だか、オモシロくない。






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コメント
コメント
怖かったです
ごきげんようです

大変でしたね。
まさかここまで大規模な台風だとは思いませんでした。

僕は4日夜勤で午後1時過ぎに家を出たんですが最寄りの駅の桃山台駅に着いた時点で電車が駄目。
施設に電話すると今日は帰ってくださいとのことだったのですが・・・・
タクシー乗り場でタクシーを待ってる時が怖かったです

後ろのおばさんが何度も風で飛ばされそうになるので僕が抱き留めてあんまり気の毒なので「次タクシー来たら僕にかまわず先に乗ってください」と譲ったんですがおばさん結局駅の構内に避難しました。

その日は信号もストップ、所々に樹木が倒れ、電線が垂れ下がり運転手さんも怖がってました。

結局真っ暗闇の中で過ごしました。
闇があんなに不安なものとは思いませんでした。

この世に安全な場所などないと再認識しました。

とにかく凄まじい暴風雨でした。
でもそちらも大事なかったようでなによりです。

でも亡くなった方が9人いるそうですね。
2018/09/06(木) 20:16:45 | URL | 中島浩光 #AH9/n9xo [ 編集 ]
Re: 怖かったです
職場では、帰れなくなってホテルに泊まった人も何人かいました。
「今日は帰れない」という前提で出勤した人も多数いたそうです。大したものだと思います。
今年は震災だ台風だと、災害の夏でした。

次は北海道で地震か。
日本沈没が、最近頭によぎります。
2018/09/09(日) 04:22:00 | URL | みほ #- [ 編集 ]
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